自然観察大学ブログ

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ハクウンボクの冬芽

寒い。
今日(1月25日)は日本列島が寒気におおわれた。
都心でも-4℃と記録的な寒さだそうである。
さすが“大寒”まっただなか、“水沢腹堅”である。
『季節の生きもの観察手帖』( )を見ると、1月25日の欄に次のように記されている。

● 気温-41℃を記録 1902年 北海道旭川市 気象庁 ★観測史上国内最低気温

… 100年前も、やはり今日という日は寒かったのだ。
さすが、二十四節気・七十二候、先人の慧眼にはおそれいるばかりである。


さて本題。
昨年の暮れの観察である。(いつも月おくれですみません)
ハクウンボクの木に、落ちずに頑張っている葉が散見された。
d0163696_18324538.jpg
一見すると、どうということのない枯葉だが、葉のつけ根の部分が少し膨らんでいるのが見て取れるだろうか。
d0163696_18325647.jpg
葉柄のつけ根を拡大してみよう。
d0163696_18330603.jpg
冬芽である。

ハクウンボクは葉柄の中に冬芽を作る。
いわゆる“葉柄内芽(ようへいないが)”で、プラタナスと同じやり方だ。
夏にはすでに葉柄の中に冬芽を用意しているのを確認している。

葉柄で包むことで冬芽を守るのだと思うが、冬に向かうころに落ちてしまうのだから、寒さ除けではないのだろう。

こちらはすでに落葉した冬芽。
d0163696_18331510.jpg
フリースのような綿毛にくるまって、寒さ対策は万全、といったところなのだろう。
葉が落ちた痕(葉痕)が、冬芽のつけ根の部分にぐるりと取り巻いて見える。
この日の観察では、ほとんどが落葉してこのような状態であった。

ちなみに、花の時期のハクウンボクも紹介しておこう。
d0163696_18333056.jpg
こちらは昨年5月5日の撮影。
ちなみに、冬芽を見たのと同じ木で、場所は千葉県柏市の柏の葉公園である。
多数の花をつけたようすが白雲のように見えるのでハクウンボクだそうだが、いかがだろうか。

ハクウンボクはエゴノキのなかまで、果実もエゴノキによく似ている。
昨年のこの木の観察では、果実に虫がかじったあとが散見された。
もしかしてエゴヒゲナガゾウムシ()の産卵痕か、と考えたのだが確認できていない。
今後の課題である。

2018年1月25日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2018-01-25 18:40 | 植物 | Comments(0)

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