自然観察大学ブログ

カテゴリ:植物( 155 )




モミジバフウの話(1)

紅葉か楓か、それとも…

去年の11月のモミジバフウの紅葉。(毎度季節外れですみません)

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モミジバフウは、漢字で書くと紅葉葉楓。
名前のとおり、美しく紅葉し、葉の形もカエデ(楓)類に似ている。
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しかし名前に反して、カエデの仲間ではない。
モミジバフウはフウ科(あるいはマンサク科)で、カエデ類はムクロジ科(あるいはカエデ科)とされる。
ややこしいことである。

この公園ではたくさんのモミジバフウ(別名アメリカフウ)が植栽されているが、写真のような鮮やかな紅色になったのは数株だけであった。

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上の写真の奥のように黄色になるものや、褐色になってしまうものも多数あった。
(手前の紅葉はニシキギ)

色づき方に違いがあるのは、遺伝的なものか、それとも環境によるものなのか?



枝に翼がある

モミジバフウの枝には翼がつくものがある。

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コルク層とよばれるコルク形成層由来のものだそうだ。
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翼がある株には枝という枝にたくさんのコルクがあるが、ない株にはまったくない。
遺伝的なものか、それとも環境によるものか?

いずれにしても、この翼には特段の意味(メリット)はなさそうだ。
新梢が伸びてからコルク層ができるまでを継続観察したら面白いかもしれない。
裂け目ができて、中からもりもりとコルクが出てくるのだろうか?
だとしたらそれはいつか?
翼は何層にもなっているが、これは年輪のようなものか?

なお、枝の翼といえばニシキギだが、次に詳しく解説されている。
植物Q&A:ニシキギの翼について(日本植物生理学会HP)
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=2916


ところで、モミジバフウは果実もおもしろい。

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上の写真の左の方にあるのが果実。
次回はこれについて書かせていただく。

2017年2月6日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2017-02-06 12:44 | 植物 | Comments(0)

ロウバイの花

ロウバイの花を見てきた。

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ときおり雪の舞うなか、一瞬の陽光が、透明感のある花を表現してくれた。

先日、ある方からの便りのなかで、季節のあいさつにロウバイのことが記されていた。
それを読んで、ぜひロウバイを見たいと思い立ったのだが、おりしも日本全土が最強寒波におそわれた先週末(1月14日)である。
カメラを持つ手は凍り付くような状態だったが、ロウバイは寒風にさらされながらも、独特のかぐわしい香りを漂わせていた。“漂う”というよりは“吹き飛ぶ”といった感じではあったが…

ロウバイの花を下からのぞいてみよう。

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内側は赤紫色。
雄しべが雌しべを包むようにくっついているが、これは熟期の問題だろうか。
このとき観たロウバイの花は、すべて同じ状態であった。



ロウバイの隣に、ソシンロウバイが植えられていた。

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ソシンロウバイはロウバイの栽培品種の一つとされる。
全体がぽってりと福々しい形で、中心部まで黄色一色だ。

ソシンロウバイの花は…

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内側まですべて黄色で、雄しべと雌しべもはっきり観察できる。

かんじんの香りだが、ロウバイの方が圧倒的に強く感じられた。
さすが御本家の面目躍如といったところか。
写真で表せないのが残念。

2017年1月19日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2017-01-19 12:47 | 植物 | Comments(0)

タカサゴユリの果実の巧妙なつくり

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、新年早々から季節外れの話で恐縮だが、晩秋に目立つタカサゴユリの果実の話。

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つんと立った茎の先の果実が開きかけている。
この中に多数の種子があって、風で散る。

タカサゴユリは「新版 形とくらしの雑草図鑑」で紹介されている。

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夏になると急に茎を伸ばして花をつけ、高速道路の法面などで目立つ。

「高砂」とはおめでたい名前だが、名前の由来は台湾から入った帰化植物、ということらしい。

話をもとに戻そう。
タカサゴユリの果実の裂け目に注目。

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果皮が3つに割れ、果皮どうしは網目状の繊維でつながっている。
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網の目から吹き込んだ風に吹き上げられて、翼のある種子が舞うのだろう。
風の強いときだけ種子が出て、遠くへ飛ぶ…
もしもこの網がなければ、種子は裂開した果実からこぼれ落ちるだけだろう。
う~む。うまくできている。

ところで、
タカサゴユリに似たものにシンテッポウユリというのがある。
かなりややこしいようで、次に詳しく掲載されているが、結論は出ていないようだ。
全農教 日本帰化植物友の会通信 NO.5  

2017年1月6日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2017-01-06 13:06 | 植物 | Comments(0)

ワレモコウの花の真実

ワレモコウは切り花として花屋さんで扱われている。
家人もワレモコウファンの一人で、この季節になると必ず買い求めてくる。

ワレモコウは漢字で“吾亦紅”などと表されるので、赤いのが花だとばかり思っていたら、どうやらそうではないらしい。

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これは8月半ばに長野県長和町(旧和田村)で見たワレモコウ。
秋の里山ではよく見かける、おなじみの姿である。

上の写真で、一部分が白っぽくなった花穂がある。
よく観てみよう。

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白い部分は開花中で、これこそが花である。
上部の赤いのはすでに終わった花のようだ。
下の部分は蕾である。
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こちらの花穂は若くて、まだ咲きはじめたところ。
花序の先端から順に下に向かって咲いていくのだろう。


紅い花のワレモコウもある?

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これは2012年に八方尾根の稜線で観たワレモコウ。
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どう見ても開花中であろう。
これが紅色だったので “ワレモコウの花は紅い” と思い込んでいたのだ。
それとも高山性の別種、あるいは単なる変異なのだろうか?

 ※ 八方尾根に行ってきました http://sizenkan.exblog.jp/16634796/ 

いずれにしても、本当のワレモコウの花は白いことが判った。
いつも花屋の店頭で見られるのは、すでに花の終わったもの。いわばドライフラワーのような状態なのだろう。
今回、ワレモコウの本当の花を観て、目からウロコであった。



お詫び

前回のホトケノザの記事以来、なんと一か月以上たってしまった。
このところ写真の整理をがんばって、やっと季節に追いつくことができた。(それでも月遅れ!)
次回予告としてカキドオシの花をあげていたが、いずれ書かせていただく。

2016年9月8日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2016-09-08 20:33 | 植物 | Comments(0)

ホトケノザの花 -シソ科の花1

まったく季節外れで申し訳ないが、ホトケノザの花の話。

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シソ科の花は唇に似ているというので唇型花(しんけいか)と呼ばれる。
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たしかに下唇を突き出した形と言えなくはないが…
やっぱりこの花は蓮華座に乗った仏さまだ。

ところで、仏さまの顔にあたるところに朱色の葯が見える。
吸蜜しようとする虫の背中に花粉をつけるためには、理想的なつくりだろう。
たいしたものである。

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フード状の部分をはがすと雄しべが出てきた。
雄しべは合着して、全体がシャワーハンドルのようになっている。
この形状で、訪花昆虫の背中に確実に花粉をつける。

しかし、雌しべはどこにあるのか?
合着した雄しべを、ピンセットで突っついてはがしてみると…

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中から雌しべが現れた。
4本の雄しべの真ん中にあるのが雌しべである。
先端が二またになった、ヘビの舌のような柱頭だ。
この形状だと、同花受粉の可能性はかなり高いと思うが、何かそれを避けるための工夫があるのだろうか?

もともと、ホトケノザは閉鎖花で繁殖するくらいだから、自家受粉には抵抗がないのだろう。
しかしそうなると、昆虫の背中に花粉をつけるための理想的な構造は、何の目的なのだろうか。
う~む。むずかしい。

ホトケノザの花については、『なかなかの植物ルーム/ホトケノザの閉鎖花』 に詳しく紹介されている。



余談ですが…

閉鎖花と開放花を見分けるのはなかなか難しい。
開花した花を観れば当然開放花であることは分かるのだが、閉鎖花だと思っていたものが、開放花の若い蕾だったという経験は何度もある。
閉鎖花のりっぱな群落を発見し、これはと思って夢中で写真を撮った。その1週間後に同じ場所に行くと、ホトケノザの花のじゅうたんのようになっていた。
このときはけっこうショックであった。

次回はカキドオシの花の予定。

2016年7月26日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2016-07-26 19:33 | 植物 | Comments(0)

江戸川べりの観察-39 エノキの花

4月なかばのこと。(毎度月遅れですみません)
江戸川べりのエノキに花が咲いた。

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小さいながら、なかなかの賑わい。
なじみのエノキだが、花をじっくりと観るのははじめてだ。

少し近づくと、雄花と雌花があるのが見える。

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雌花が枝の先のほうについて、もとのほうには雄花がつくのは植物界では当たり前のことらしい。
自家受粉を避けるにはこの位置関係が有利ということで、詳しくは次の記事をご覧いただきたい。

参考:親愛なる、そのへんの植物-10 「ヒメコウゾは雄花が下?雌花が上?」 (自然観察大学植物生態学部S子さんの投稿)

雄花はこれ。

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雄しべが4本。シンプルで飾り気がない。小さいながらもなかなかの美形だ。


雌花はこちら。

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立派な柱頭と子房。雄花と同様に、機能を追求したような虚飾を排した潔い姿だ。
しかし、雌花とはいっても、ちゃんと雄しべがあるではないか。けっこう立派で、授粉の能力もありそうだ。
これでは、せっかくの自家受粉回避システムも意味がないのでは?

ちなみに、古い牧野図鑑と寺崎図譜で確認すると、 “雌花には4本の雄しべがある”と記されている。

う~む。それって雌花ではなくて両性花ではないか?

いろんな雌花を観ると、進化した(?)雌花があった。

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この雌花は、雄しべがないではないか。
エノキ界のミュータントかもしれない。

2016年5月31日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2016-05-31 12:43 | 植物 | Comments(0)

上野公園のサクラ 2016年

2016年の東京のソメイヨシノは3月31日が満開日だったそうだ。

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まさしくその31日の上野公園。
朝の通勤途上で撮ったものだが、すでに大勢の花見客があった。
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見たところ、多くは中国など海外からの観光客で、8割から9割はそのようだった。


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やはりサクラは、背景が青空でないと困る。
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樹の老齢化が懸念されているが、今年の上野公園では剪定された跡が目立った。
一時的に見た目は寂しくなるが、今後のことを考えると剪定は正しいのだろう。
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個人的には、絵としてはやはり緑がほしくなる。
その点でヤマザクラのように新緑と花が同時に見られるのが好ましい。

2016年4月6日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2016-04-06 13:09 | 植物 | Comments(0)

多摩川べりに遠征

またまた季節外れで申し訳ないが、2か月前の1月10日の話。
大田区下丸子というところで新年会があって、その合間に多摩川べりを観察した。

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多摩川の水は意外に澄んでいた。
近年きれいになったと聞いてはいたが、想像以上である。
そういえば、多摩川に足を運んだのははじめてのような気がする。
通りすがりの車窓から何度も見ているが…

河川敷の野球場と川の流れの間には、数十メートル幅のちょっとした草地があった。

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画面左奥のアブラナ科のロゼットはセイヨウノダイコンか。イネ科はイヌムギだろう。
ところで、画面中央を占める植物は何か?

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近くで見ると、ヤエムグラに似ている。
ヤエムグラだとすると、冬の間にこんなに成長しているとは、ちょっと意外だ。
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やっぱりヤエムグラだ。
越年草とされているものの、冬の間はひっそりと目立たない。
どちらかというと春に芽生えるイメージだった。

その後のヤエムグラがどうなっているのか?
気になるのだが、確認する機会はない。
近所の江戸川べりではこんな状態のヤエムグラを目にすることはない。
現地のお近くの方には、ぜひその後のようすを教えていただきたい。


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こちらはシャクチリソバ。
多年生で、別名シュクコンソバ(宿根蕎麦)とも言われるらしい。
年を越しても緑鮮やかなのは、やはり暖冬の影響だろうか。
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そばの実に似ていて、大きさはずっとでかい。
ネットで調べてみると、蕎麦を打つことはできるものの、残念ながら不味いそうである。
これが食用にできるなら、食糧事情はぐっと改善されると思うのだが…


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オオイヌノフグリ。
見つけるたびに、ついうれしくなって撮ってしまう。
オオイヌノフグリは、年末年始など厳冬期でも開花が見られるが、私の開花初認はこの1月10日であった。



余談ですが…

川べりにはヤナギの巨木があって、ネコが昼寝をしていた。

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地上2メートルほどの枝分かれしたところで、写真では表情までは分からないかもしれないが、目を閉じて気持ちよさそうにしている。
一見すると穏やかな性格のネコのようだが、さにあらず。情報によると意外に強面らしい。

ヤナギ属は種類を見分けるのは難しいが、冬枯れ状態ではなおさらである。
これはネコヤナギか?

2016年3月7日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2016-03-07 20:01 | 植物 | Comments(0)

江戸川べりの観察-35 イノコズチの花

下の写真が何の花かわかるかたは、普段からよく観察しておられる方だと思う。

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小さくて目立たないが、星形の整った形をしている。
ちなみに花弁はなく、星形に開くのはがく。
イノコズチの花だ。
地味な花だが、これでもヒユ科の雑草の中では大きくて観察しやすい。

果実はひっつく実として知られる。

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反り返った2本のとげ状のものは、小苞(しょうほう)といわれるもので、これで衣服に引っかかる。(11月半ばに撮影)

全体はこれ。

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イノコズチは、道ばたや空き地など、どこにでもある雑草で、夏のおわりころから目立つ。(9月末に撮影)


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花は穂(花序)の下から上に順番に咲く。
上の写真は茎のもとのほうで咲きはじめた時期で、開花したものよりも上は蕾である。(9月はじめに撮影)
上へ上へと穂を伸ばしながら、次々に花を開かせる。

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こちらは先端近くの花が開いている。すでに伸びきって打ち止めというところだろう。
下の部分はすでに花が終わり、実になってきている。(9月末に撮影)

イノコズチ類には2種類あって、陽の当たるところではヒナタイノコズチが多い。

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ヒナタイノコズチは毛が多く、茎は赤みを帯びることが多いようだ。
ちなみに、ここまでに紹介したものはすべてヒナタイノコズチである。

もう一つは単にイノコズチ、あるいは別名ヒカゲイノコズチだ。

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毛が少なめ、葉は肉薄で茎も細め。
名前のとおり、林縁などやや日陰の場所で観られる。

ところで、
意外なことに、イノコズチの花は虫に人気が高い。

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蜜があるのが写真でわかるだろうか。
子房の根もとのところにキラリと光るのが蜜だ。

この蜜を求めて、虫たちがやってくる。
アゲハのような目立つチョウは来ないが、シジミチョウや小さなハエ・アブがよく飛来する。
花も虫も目立たないのでつい見逃してしまうが、よく観ると意外にたくさん訪花する。
次回からはその報告をさせていただく。

2015年11月27日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2015-11-27 19:24 | 植物 | Comments(2)

エビスグサ (木場公園-2)

木場公園の帰化植物見本園の続き。
いまだに9月末の話で、お恥ずかしい限りである。

異様な姿に、目を引く植物。

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エビスグサというマメ科植物。

長いひげのようなのは果実で、よく観ると確かに豆果だ。

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インゲンやササゲに似ていると、言えなくはない。

花はこれ。

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どの花を観てもこんな感じに下向きに垂れていたのだが、これで普通らしい。
マメ科の蝶形花とはイメージが違う。

花弁が落ちて中の観える花があった。

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雄しべがついていて、子房が突き出ている。
花弁が一枚だけ残っていて、花が終わったばかりなのだと思うが、早くも果実を伸ばしているのだ。

つぎはもう少し進んだ果実。

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果実はかなり伸びているが、まだ雄しべも残っている。
花弁のように見えるのはがくだ。

何とも変わった姿の植物である。
エビスグサの名前は“夷”から来たものらしい。
はじめは恵比須様に由来する縁起の良い名前かと思ったのだが、この見慣れぬ姿を見ると納得である。


余談ですが…

エビスグサの種子は決明子(けつめいし)といって古くから漢方薬として利用されているようだ。
分類上はマメ科のカワラケツメイ属。カワラケツメイも決明子が語源なのだろう。
ちなみに音楽グループ名にケツメイシというのがあって、これも決明子に由来するそうだ。

2015年11月20日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2015-11-20 12:55 | 植物 | Comments(0)

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