サルトリイバラの観察 ①
写真は12月10日のもので、赤く熟した果実と黄葉が美しい。
サルトリイバラはサルトリイバラ科サルトリイバラ属(Smilax属、シオデ属、)とされるつる性の木本。
独立した科になっているくらいなので、いろいろとユニークな性質を持っている。
サルトリイバラを一年間観てきたので、まとめてご報告したい。
冬芽とその展開
注目したいのは葉柄のところだ。
葉柄の先には、巻きひげも残っている。
よく観ると、葉柄は上半分が開いていて、そこには冬芽ができている。
冬芽は1個の芽鱗があるが、それを下から支えている葉柄はかなり頑丈で、容易にはがれることはない。
なお、ここでは葉柄としたが、托葉とする記載もあるようだ。
葉身と茎をつなぐ部分なので葉柄であり、托葉が変形したものが巻きひげなのだと思う。
まぁ、サルトリイバラ本人にとってはどちらでもよいことだろう。
神秘の世界である。
その枝には冬芽が8個あって、それがいま、開きはじめている。
なお、画面下の横に伸びる枝はその前の年の枝(2年枝)だが、まだ葉柄は残っていて、巻きひげもついている。
まる2年間も残っているとは、なんと頑丈な葉柄なのだろう。
これがこれから伸びて、新しいシュート(葉や花をつけた枝)になるのだ。
サルトリイバラの花
これだけのものが小さな冬芽に詰まっていたことになる。
サルトリイバラは雌雄異株で、これは雄株ということになる。
雌しべの柱頭は3個、子房は膨らんでいて、これが丸い果実になる。
なお、私の身近では、雄株が多く雌株は少ない。
巻きひげが名前の由来では?
ところが、ネットで調べてみると“巻きひげでサルを捕らえる”というような記事は見当たらない。
Wikipediaなど、“茎(つる)にとげがあってこれが猿捕茨の名前の由来である”という記載ばかりであった。
これは本当だろうか。サルトリイバラにはとげのほとんどないタイプ(トゲナシサルトリイバラ)もあって、私の身近ではそのようなサルトリイバラばかりなのだ。
まぁ、名前の由来は、ほとんどの場合は後世の憶測なので、正解というものはない。いろいろ想像するたのしみがあってよい。
②につづく。( ⇒ )
2026年1月7日、報告:自然観察大学 事務局 大野透
by sizenkansatu
| 2026-01-07 18:12
| 植物
|
Comments(2)
うちの庭や裏山に自生するサルトリイバラは
かなりのトゲトゲの持ち主です
これなら猿も捕れそうと思わせます
でも花屋でよく見かける
赤い実がたわわなものとちがって
大きめで少し平たいのが
ぽつぽつしかつかないんです
種類がちがうからでしょうか?
かなりのトゲトゲの持ち主です
これなら猿も捕れそうと思わせます
でも花屋でよく見かける
赤い実がたわわなものとちがって
大きめで少し平たいのが
ぽつぽつしかつかないんです
種類がちがうからでしょうか?
> wabisuke-miyakeさん
なるほど。貴重な情報をいただき、ありがとうございます。
サルトリイバラにもいろいろあるのだと思います。
なるほど。貴重な情報をいただき、ありがとうございます。
サルトリイバラにもいろいろあるのだと思います。
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