人気ブログランキング | 話題のタグを見る

自然観察大学ブログ

新緑を観る-その2-

前回 ( )は江戸川べりの木々で、落葉樹広葉樹の、いわゆるパイオニアプランツ(先駆的植物)の新緑を観た。
今回は同じ江戸川沿いの小径をはさんだ反対側、斜面林の常緑広葉樹を観よう。

タブノキ
新緑を観る-その2-_d0163696_21250308.jpg
すべての枝先から、いっせいに萌芽する。
新緑と古い葉との対比が鮮やか。
新緑を観る-その2-_d0163696_21251359.jpg
花は小さいが、元気いっぱい。
新緑を観る-その2-_d0163696_21252357.jpg

少し時間を戻して、冬芽から観てみよう。
新緑を観る-その2-_d0163696_21253025.jpg
上の写真で、左が3月半ばの冬芽。
右は3月末で、大きく膨らんでいるのがわかる。

そして冬芽が開きはじめたのは4月はじめ。
新緑を観る-その2-_d0163696_21253884.jpg
中から出てくるのは、花や葉などをあわせた一式(シュート)。
典型的な混芽(こんが)だ。


スダジイ
新緑を観る-その2-_d0163696_21254650.jpg
照葉樹林の代表。ふつう“椎の木”というとスダジイのことを指す。
新緑を観る-その2-_d0163696_21255391.jpg
写真は4月半ばのつぼみだが、今ごろはもう開花して、独特の匂いを放っているだろうか。
黄褐色の毛が密生しているが、葉の裏にはこのあとも毛が残る。
葉の裏が黄褐色なのが、スダジイの特徴だ。


シロダモ
新緑を観る-その2-_d0163696_21261401.jpg
白い毛が密生し、この垂れ下がったようすが、ウサギの耳のようだと言われるが、どうだろうか。
葉の裏では白い毛がずっとあとまで残り、それが名前の由来とされる。
新緑を観る-その2-_d0163696_21262215.jpg
こちら(↑)は雌株で、新しい枝のつけ根、つまり前年の枝には、前年の秋に咲いた花が若い果実になっている。
この果実は、秋に赤く熟す。
参考:シロダモの花を観る  

アオキ
新緑を観る-その2-_d0163696_21263264.jpg
常緑の低木で、名前は一年を通して青色(緑色)だからだという。
それでも新葉の緑はひときわ鮮やかだ。
よく観ると新梢のつけ根に若い果実がある。この春に咲いた雌花がもう果実になっているのだ。


二つの新緑の森をくらべて観よう

一つめは、ここまで観てきた江戸川べりの照葉樹林の新緑。
新緑を観る-その2-_d0163696_21264245.jpg
こんもりとした木々がパッチワークのようになる。
新緑を観る-その2-_d0163696_21264947.jpg
常緑広葉樹の深い緑と、新緑の明るい黄緑色。
新緑を観る-その2-_d0163696_21271238.jpg
この組み合わせがすばらしい。


さて、もう一つの新緑は、GWに遠征した信州の森。
新緑を観る-その2-_d0163696_21272562.jpg
新緑を観る-その2-_d0163696_21273326.jpg
落葉広葉樹林で、大きな常緑広葉樹がないので、全体が明るい緑。
新緑を観る-その2-_d0163696_21274841.jpg
ちょうどヤマザクラの開花の時期で、千葉県の江戸川べりにくらべると2~3週間のずれがある。

新緑を観る-その2-_d0163696_21275931.jpg
ここの森は、コナラ、クヌギ、カラマツが主体の明るい森だ。

温暖な地域の照葉樹林と、冷涼な地域の落葉広葉樹林。
改めて写真を並べてみると、その違いがよくわかる。


余談ですが…

NHKの朝ドラの話をもう一つ。
いま放送中の朝ドラは『あんぱん』。
残念ながらアンパンマンの漫画も、やなせたかしのこともよく知らない。
放送はなにげなく見ていたが、いま一つ身が入らない。

ところが、ヒロインが女子師範学校に通学することになり、がぜん画面に釘付けになった。なんと、校舎として映っているのは、私の母校、土浦第一高等学校ではないか!
120年前に建てられたゴチック様式のかっこよい建物で、アーチ形の入り口をはさんで教室が連なる。向かって左側の部屋が、私の学んだ教室であった。
私が卒業して間もないころに学校全体は鉄筋コンクリートで建て替えられたが、この棟だけは残され、国指定重要文化財となっている。
卒業して半世紀経ったいま、懐かしい校舎が見られるのはうれしいものである。
何年か前、同じ朝ドラの『エール』で、ヒロインの通学する音楽大学としても母校のこの校舎が使用された。このときは同級生同士のラインで盛り上がり、毎朝の放送がたのしみであった。

『あんぱん』では、間もなくヒロインが卒業してしまうだろう。あとちょっとのおたのしみである。

2025年5月10日、報告:自然観察大学 事務局 大野透




by sizenkansatu | 2025-05-10 21:50 | 植物 | Comments(0)

植物、虫、鳥など自然を楽しむ  ★写真の無断転載はお断りいたします★
by sizenkansatu
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

最新のコメント

> cflcflさん ..
by sizenkansatu at 15:01
> miyabiflow..
by sizenkansatu at 10:58
幼虫は跳ぶことができるの..
by cflcfl at 13:45
畑の周りのオオイヌノフグ..
by miyabiflower at 12:36
> cflcflさん ..
by sizenkansatu at 23:33

検索

ブログジャンル