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自然観察大学ブログ

オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.13

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3月14日の水元公園。
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オオイヌノフグリが見ごろを迎えていた。
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暖かな陽射しを受けて一面に広がる。
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うれしくなって、ついたくさん撮ってしまう。
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やはりオオイヌノフグリは好い。

この日の水元公園では、同じなかまのコゴメイヌノフグリとフラサバソウも花盛りであった。
どうやら春は足もとからやってくるようだ。


コゴメイヌノフグリ
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メタセコイアの林床に一面のコゴメイヌノフグリ。
今の時季は葉を落としているので、陽当たりは良好だ。
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コゴメイヌノフグリはどこにでもあるわけではないが、あるところでは“これでもか”というほど多く見られる。


フラサバソウ
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同じメタセコイアの林の、少し奥まった小径沿いにフラサバソウの群落があった。
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陽当たりはあるものの、陽の射す時間はほかよりも短いだろう。


3種の育つ環境をくらべてみよう

オオイヌノフグリは陽当たりのよいところが好きで、木陰になるところで群落となることはない。
コゴメイヌノフグリは、多少は陰になるような、明るい林床で大群落を作る。逆に一日じゅう陽の当たるようなところでは観られなかった。
フラサバソウはもう少し暗いところで群落となる。常緑樹の林縁にもよく観られる。しかし、一日じゅう陽の当たる場所でも群落をつくる。
3種はわりときっちり住み分けをしているようだが、微妙に条件がずれたり重なったりしている。

オオイヌノフグリとコゴメイヌノフグリ。
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淡い紺青色で一回り大きな花がイヌノフグリで、白色でやや小さめの花はコゴメイヌノフグリ。
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両種が入り混じっていることはめずらしくない。
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…ということは、両種の好適な環境には共通したものがあるということだろう。

こちら(↓)はフラサバソウとオオイヌノフグリ。
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写真では、フラサバソウの群落に、オオイヌノフグリの大きな花が二つだけ見えている。
このような状況はいくつも観られた。

こちら(↓)はめずらしい例。
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写真左のフラサバソウと右のオオイヌノフグリが隣接し、せめぎ合っているかのようだ。

オオイヌノフグリとフラサバソウが混在する場面はこの日は観られなかった。
両種にとって好適な環境はずれがあるということだろう。

では、コゴメイヌノフグリとフラサバソウはどうか。
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この2種は、入り乱れて混じる場面が多かった。
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両種にとって好適な環境が近いのだろう。

こちらはツツジの生け垣に沿ったコゴメイヌノフグリとフラサバソウの群落。
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よく観ると、生け垣の中のほうまでコゴメイヌノフグリの白い花がある。

この2種は果実の形がよく似ていることや、子葉が大きくて成長した後まで残ることなど、共通する点が多い。

陽当たりを好むかどうかという点で、3種は次の順になるようだ。
オオイヌノフグリ > コゴメイヌノフグリ > フラサバソウ

今回の3種を含めて、オオイヌノフグリのなかまを一昨年観察してまとめたので、よろしければそちらもご覧いただきたい。
● オオイヌノフグリのなかまのまとめ : 自然観察大学ブログ  

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2025年3月20日、報告:自然観察大学 事務局 大野透
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by sizenkansatu | 2025-03-20 21:21 | 植物 | Comments(0)

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