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自然観察大学ブログ

オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.11

2025年、初回のOFC通信。
OFCのメンバーの記事を拝見して、いてもたってもいられなくなった。

● 初オオイヌノフグリ 里山の小さな星の瞳 : 風と花を紡いで
● ぽかぽか… : 侘助つれづれ

触発されて近所のオオイヌノフグリを観察したので、報告させていただく。


ケース1

今年はじめての花を見たのは1月22日。
オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.11_d0163696_22581378.jpg
このときは3月並みという暖かい日で、元気に花を開いている。
オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.11_d0163696_22582123.jpg
それでもところどころ葉が赤くなっているのは、寒さに耐えてきたということなのだろう。

同じ群落の前年秋(2024年11月)のようす。(↓)
オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.11_d0163696_22582813.jpg
このときのようすはOFC通信 vol.10( )で報告している。
それが順調に越冬しているようだ。
この群落があるのは陽当たりのよい畑のわきで、オオイヌノフグリにとってもよい環境なのだろう。


ケース2

こちらは田んぼのあぜ道に広がる群落。
オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.11_d0163696_22583542.jpg
冬枯れのようになってしまったのは、やはり寒さのせいだろうか。
ここは陽当たりこそ抜群によいのだが、寒風にさらされる。

それでも、よく見ると下から新しい葉を出して花をつけている。
オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.11_d0163696_22584264.jpg
この日は終日曇りで、1月の平年並みの寒さ。
どの花も半開きだ。
オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.11_d0163696_22584995.jpg


改めて別の日に観に行く。陽射しがあってすこし暖かい日。
オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.11_d0163696_22585651.jpg
緑の葉が増え、花もたくさんつけていた。
オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.11_d0163696_22591004.jpg
午前中なので花は開ききっていないが、午後には全開するかもしれない。

寒さで枯れては新しい葉を出し、花をつける… 
そんなことの繰り返しで、冬を乗り越えるものと考えられる。


ケース3

こちらは江戸川べりの土手。
オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.11_d0163696_22592069.jpg
ここのオオイヌノフグリは、みな芽生えて間もないものばかり。
オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.11_d0163696_22592877.jpg
おそらく年が明けてから芽生えたものだろう。

この土手は夏の間イネ科のセイバンモロコシが全面に繁茂していて、晩秋になってきれいに草刈りをされた。
それでオオイヌノフグリの秋の芽生えがなかったものと推測される。


余談ですが…

私の芽生えの撮り方について。
オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.11_d0163696_22593679.jpg
晴天で直射日光が当たると鮮やかな色になる。
芽生えのような小さな被写体では絞りも稼ぎたいので、明るさは重要。
それでレフを当てて影を柔らかにしている。

こちらは同じ被写体のレフなし。(↓)
オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.11_d0163696_22594482.jpg
写真の場合は、肉眼で見るよりも影が強調されてしまう。

ちなみにこのときは白紙ではなく、銀レフをつかっていた。(↓)
オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.11_d0163696_22595290.jpg
画面の右側からレフを当てている状況で、銀レフはより強い反射が得られる。

銀レフとして、私はインスタントラーメンの袋を裏返して使っているのだが、当て方によっては強すぎたり、まだらになったりするので、距離や角度を微妙に調整する。

銀レフを動かしていると、意外な事件が起こった。
このあたりに住むネコたちが、チラつく怪しい光に集まってきたのだ。
なかでも、もっとも好奇心のおう盛な一匹は、数十センチの距離まで顔を近づけてきた。

しかしこちらはとりこみ中だ。
とりあえずネコは無視して、撮影を済ませる。
さて、相手をしてあげようと思ったら… 

ネコは、すっと離れて、ごろごろと転がる。
そして何事もなかったように涼しい顔。
オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.11_d0163696_22595915.jpg
う~む。ネコの気持ちはわからない。

………………………………………………………………

オオイヌノフグリ ファンクラブ通信 vol.10_d0163696_15563459.jpg

オオイヌノフグリ ファンクラブ(略称:OFC)とは…
私たちの目的は、オオイヌノフグリを愛でる者同士の連帯をはかること。
オオイヌノフグリを愛でる者なら、どなたでも入会できる。
● 会の規約はこちら(PDF)  
● 最新の会員名簿はこちら(PDF)  
● 設立時の記事(2024年3月24日)  
● 常時会員募集中:入会希望の方は、コメント記入などでご連絡いただきたい。

2025年1月30日、報告:自然観察大学 事務局 大野透




by sizenkansatu | 2025-01-30 23:14 | 植物 | Comments(4)
Commented by miyabiflower at 2025-02-02 12:45
とてもきれいな青い色ですね。
葉は茶色くても花はいつもの色、
みつけるとうれしくなりますよね。
摘んで帰ったオオイヌノフグリは
2週間経った今でも元気です。すごい生命力で驚いています。
リンクをありがとうございます。
Commented by sizenkansatu at 2025-02-04 11:21
> miyabiflowerさん
コメントありがとうございます。
オオイヌノフグリの花の色は個体差があるのを観ていますが、どれも青紫から紺青だったように記憶しています。
そちらの写真では赤みが強いのがありましたね。まるでクワガタソウのような色でした。そのような花は観たことがないかもしれません。
写真だと微妙な色がわかりませんが、とくにオオイヌノフグリの花は再現が難しいように思います。
Commented by mrtnsz at 2025-02-04 12:54
今日は。
何時もアクセス、イイネ、そして貴重なご指導を大変有難う御座います。
沢山のイイネを頂きまして、心から感謝いたします。
一方、大変お手数をおかけしたものと、申し訳なく思っております。
同じ様な記事で変化の乏しいブログですから、もし良いと思われた記事が御座いましたら、イイネは1件だけで結構です。
アクセスして頂いたと分かりますので、宜しくお願い致します。
Commented by sizenkansatu at 2025-02-04 13:44
> mrtnszさん
とんでもありません。
どれもたいへんに参考になっています。
鳥についてはまったく門外漢ですので、構造、行動など、勉強させていただいています。
今後ともよろしくお願いします。

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