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自然観察大学ブログ

観察録2024長野・夏-①

お盆の期間中に長野県に行っていた。
関東と変わらぬ猛暑の上に、午後は毎日のようにスコールがあったのだが、たのしい観察ができたのでご報告したい。

米子大瀑布
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不動滝(↑)と権現滝(↓)
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この二つの滝をあわせて“米子大瀑布(よなこだいばくふ)”と呼ぶ。

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現地の案内板。
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家人の提案(指示?)でこの滝を観に行ったのだが、かのNHK大河ドラマ『真田丸』のタイトルバックにも使用されたこともある名勝である。
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須坂の市街から南西に20kmほど離れた米子川の源流にあたるところで、かなり山深い。
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対岸に観えるのはキオンとシラヤマギクだろうか?

ここで観たものを報告させていただく。

ふだん私が目にすることのない植物ばかりで、種名はGoogleレンズとネットで調べました。
間違っているものがあると思いますが、ご容赦のうえ、ご指摘いただけるとありがたいです。


オクモミジハグマ キク科モミジハグマ属
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葉の切れ込み方と分布域からオクモミジハグマと判断した。
山地の木陰に生育するという。
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キク科の頭状花。3個の舌状花からなる頭状花だという。
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突き出している3個は雌しべで、そのまわりを雄しべが取り巻く。
白く細長いのは5裂した花冠で、3小花×5裂片で、15片に観える。面白い形の花だ。

ミヤマイラクサ イラクサ科ムカゴイラクサ属
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ミヤマイラクサかムカゴイラクサか悩ましいが、葉の形からミヤマとさせていただいた。
イラクサのなかまは怖いので触らなかったのだが、ムカゴイラクサのなかまは毒も刺激もなく食用にもされるという。

カワミドリ シソ科カワミドリ属
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山地の草原など明るいところに生育するという。
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シソ科らしい色鮮やかな唇形花だが、雄しべが突き出る。

エビガライチゴ バラ科キイチゴ属
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真夏の8月に熟すキイチゴは何だろう、というところから本種にたどり着いた。
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山地の林縁など明るい場所に生育するという。
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3出複葉で頂葉が大きい。葉の裏が白いという特徴が、上の写真の先端の葉で確認できた。

ヒカゲミツバ セリ科カノツメソウ属
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関東以西の山地の木陰、湿ったところに生育するという。
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花の写真の拡大を撮ってなかったが、花序の雰囲気と葉の形でヒカゲミツバと判断した。

イケマ キョウチクトウ科イケマ属
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山地の林縁などで見られるつる性多年草。
イケマの名はアイヌ語で“神の足”という意味だそうだ。
アイヌの生活に密接にかかわっていたという。
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キジョランとともにアサギマダラの幼虫の食草だが、ここでは食痕などは見られなかった。
果実はオクラが垂れ下がったような形。(↓)
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イケマの果実ははじめて観たのだが、最初はこれがイケマの果実とは思わず、つるをたどってみたらイケマだったので驚いた。
よく観ると2コマ前のカットにも小さな果実がついていた。

オニルリソウ ムラサキ科オオルリソウ属
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山地の湿り気のある林縁などに生育するという。
よく似たオオルリソウというのがあるが、葉の先が鋭くとがる(↓)のでオニルリソウと判断した。
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花序を伸ばす。
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花序のもとのほうから花が咲き、終わった順に果実になっていく。
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果実は4分果で表面にとげのようなものがびっしりとつく。
とげに触ってみたところ、引っ付く感じはないし、痛くもない。
先端に新しい花がつく。
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ムラサキ科らしい独特の形の花だ。
ふつうは花冠の色は全面が青色~青紫色だが、この株では花弁の先のほうが緑色になっていた。

キベリタテハ タテハチョウ科
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山地に生息するという。
登山道でも何度か見かけたが、駐車場のトイレ付近では複数のキベリタテハが飛び交っていた。
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もしかするとトイレがお好きなのか?
その秘密は次の記事をご覧いただきたい。

キベリタテハに好かれて… 峠その2 : 自然観察大学ブログ  

次回へつづく

2024年8月24日、報告:自然観察大学 事務局 大野透




by sizenkansatu | 2024-08-24 17:31 | フィールド | Comments(2)
Commented by cflcfl at 2025-08-06 14:00
家人の提案(指示?)🤣
Commented by sizenkansatu at 2025-08-06 21:50
> cflcflさん
そうなのです。
提案というか、指示というか…

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幼虫は跳ぶことができるの..
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畑の周りのオオイヌノフグ..
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