ニガカシュウの観察 ① 葉とむかごなど
垂れ下がった花序は、ヤマノイモとは明らかに違う。
ネットで調べた結果、ニガカシュウではないかと考えた。
ニガカシュウの名前は漢字では苦何首烏で、何首烏(カシュウ、タデ科のツルドクダミのこと)に葉の形が似ていて苦いということのようだ。
どこを観てもツルドクダミではなくヤマノイモに似ている。納得のいかない命名だが、しかたがない。
ニガカシュウの葉
こうしてみるとはっきり違うが、葉の形には変化があり、ヤマノイモ的な細身のニガカシュウの葉もある。
葉のつき方は、ニガカシュウが互生で、ヤマノイモは対生というのは大きな違いだ。
ニガカシュウとヤマノイモは葉柄で見分けることができる。
ニガカシュウのむかご
ところで、一コマ前のニガカシュウの葉柄のつけ根に凸凹の球体がある。
これはむかご(珠芽)のできはじめである。
ちなみに、ニガカシュウのむかごを少しかじってみたところ、味はなく苦味もなかった。
さらに、ヤマノイモは葉が対生なので、むかごも2個ずつならぶことが多いようだ。
ニガカシュウの芋
ヤマノイモの仲間は多年生で地下に芋をつくるものが多い。
この芋はとろろ芋などで食用にするヤマノイモと同じ由来と思う。ウィキペディアによると地下茎とか担根体とか記されていてちょっとややこしい。
まとめ
さて、このニガカシュウだが、自宅近くの江戸川べりで1km以上にわたって点々と観られる。
その一方、画面手前ではカナムグラやヤブガラシなどほかのつる植物が優占して、ニガカシュウはわずかに観られるだけだ。つる植物の中では比較的弱い存在で、他の隙を見つけてはかろうじて伸びているように思えた。
ニガカシュウは千葉県ではあまり知られていない存在のようだが、そのあたりのことを前回の記事で岩瀬先生が記してくださった。
● ニガカシュウの再発見 ⇒
今回はたまたまニガカシュウと気づいたわけだが、見過ごしていた可能性は高いと思われる。ほかの地域も含めて、今後も注目していきたい。
なお、この記事で掲載した写真は、どれもわかりやすい典型的なものを選んでいるが、実際には変化が多く中間的で悩ましいことがある。
ニガカシュウと判断するには、葉身の形と大きさ、葉柄のびらびらの翼、むかごの突起を総合的に観る必要があるようだ。
次回はニガカシュウの花の観察 ⇒
2023年10月28日、報告:自然観察大学 事務局 大野透
by sizenkansatu
| 2023-10-28 18:55
| 植物
|
Comments(4)
ご指摘ありがとうございました。
事前に何の知識も無く思い付きで撮っていると細かな差異に気づきません。
たまたま区別できるところが写っていればラッキーです。
ニガカシュウも見かけても花や実が無いのでスルーです_(._.)_
有難うございました。
事前に何の知識も無く思い付きで撮っていると細かな差異に気づきません。
たまたま区別できるところが写っていればラッキーです。
ニガカシュウも見かけても花や実が無いのでスルーです_(._.)_
有難うございました。
> manyoukaさん
どんぐりで見分けるのはむずかしいものがあります。
マテバシイやクヌギは特徴的なのでわかりますが、シラカシ、アラカシなど○○カシは私には見分けられません。
ニガカシュウも、ヤマノイモだけでなくオニドコロにも似ているので、見分けるのは難しいようです。
西日本の川べりなどに多いようなので、気をつけてみていただけるとおもしろいと思います。
ニガカシュウの記事はまだ続く予定なので、よろしくお願いします。
どんぐりで見分けるのはむずかしいものがあります。
マテバシイやクヌギは特徴的なのでわかりますが、シラカシ、アラカシなど○○カシは私には見分けられません。
ニガカシュウも、ヤマノイモだけでなくオニドコロにも似ているので、見分けるのは難しいようです。
西日本の川べりなどに多いようなので、気をつけてみていただけるとおもしろいと思います。
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おはようございます。
新しい記事にアレチヌスビトハギを載せて
こちらの「アレチヌスビトハギの緻密な作戦」へ
リンクを貼らせていただきました。
事後報告になりますがよろしくお願いします。
近所でも寺家ふるさと村でも、茶色い実になりました。
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当方ブログにコメントありがとうございました。
いつも拝見させて戴いています、今後ともよろしくお願いいたします。
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