人気ブログランキング | 話題のタグを見る

自然観察大学ブログ

上州太田で自然観察

7月23日(日)、“上州太田ビオトープの里”で、自然観察大学のフリー観察会があった。
上州太田で自然観察_d0163696_22350333.jpg
ちょっと荒れてしまっているのが残念だが、野趣があってそれもよい。

スタート前に立ち寄ったトイレの掲示。(↓)
上州太田で自然観察_d0163696_22351427.jpg
やっぱり、都市部の公園とはひと味もふた味も違う。

目の高さで鳴いていたフレンドリーなミンミンゼミ。
上州太田で自然観察_d0163696_22394722.jpg
近づいてもまったく鳴き止まない。
(写真では音がわからないのが残念。)

カナブンとオオスズメバチ。
上州太田で自然観察_d0163696_22400853.jpg
カブトムシの雌。
上州太田で自然観察_d0163696_22403527.jpg
コナラの樹液に集まる虫の密度もなかなかのものだ。

しかし株もとを観ると…
上州太田で自然観察_d0163696_22404772.jpg
画面左にはスズメバチとノコギリクワガタ、右にはカブトムシの雄。
おそらくカラスに喰われた残骸と思われる。
豊かな環境は、敵の多いところでもあるのだろう。

近くのサクラ並木で、クビアカツヤカミキリ対策のネットを見た。
上州太田で自然観察_d0163696_22410084.jpg
このネットはカミキリムシの侵入防止ではなく、成虫が分散するのを防止するためのものだそうである。
並木のほぼすべての木にネットが巻かれていた。
上州太田で自然観察_d0163696_22411045.jpg
幼虫の排出した糞と木屑(フラス)。幹の内部では幼虫が成長しているのだろう。
サクラやウメ、モモなどバラ科の樹木を加害するという。

ところでこの日は、地元の太田市に住んでおられるNZさんに案内していただいた。
ひとつ前の写真の人物はNZさんだ。
このあたりは散歩ルートだそうで、“上州太田ビオトープの里”の成り立ちをはじめ、隅々まで知っておられる。
NZさんにはたいへんお世話になりました。ありがとうございました。

別の場所で、NZさんがクビアカツヤカミキリの成虫を見つけた。
上州太田で自然観察_d0163696_22412587.jpg
体長は4㎝ほどか。
はじめて観たのだが、想像していた以上に大きく、なかなかカッコイイ。
しかし喜んではいられない、幼虫が食入した木は枯れしてしまうのだという。
クビアカツヤカミキリは中国からの侵入種で、幸いなことに千葉県ではいまのところ確認されていないらしい。


少し離れた、溜池に隣接するエリアに移動した。
上州太田で自然観察_d0163696_22421022.jpg
画面の奥の森は、かつて水田だったのだという。
上州太田で自然観察_d0163696_22422005.jpg
水路のミクリは花期の終わりが近い。(↑)

上州太田で自然観察_d0163696_22423391.jpg
こんな感じの小径を歩く。
上州太田で自然観察_d0163696_22424288.jpg
ミズタマソウは近づいて観るとハッとするほど美しい。(↑)
上州太田で自然観察_d0163696_22424991.jpg
同行のSKさんの袖にナナフシ(ナナフシモドキ)がすがりつく。
(ちょっとピンボケですみません)

小径沿いのコナラ(?)の樹液にオオムラサキが来ていた。
上州太田で自然観察_d0163696_22425892.jpg
樹液は写真(↑)の左下に滲み出ているのだが、スズメバチ(コガタスズメバチか?)に占領されて、オオムラサキは離れたところ(右上)で恨めしそうに見ている。
スズメバチが離れたときを待っているようだが、入れ代わり立ち代わり飛来してくるので近づくことができない。
上州太田で自然観察_d0163696_22430722.jpg
樹液の順番を待っている間に、ちょっとでも翅を開いてほしいのだが、願いは通じなかった。
すると、幹の上のほうに3頭のオオムラサキが…
上州太田で自然観察_d0163696_22431621.jpg
翅を開いたのは雌。
入れ替わりで何頭か飛来していたが、雄の姿は確認できなかった。

残念ながらここで時間切れとなり、観察会は解散となった。
案内していただいたNZさん、同行したSKさん、KSさん、ありがとうございました。
猛暑の中でしたが、おかげさまでたのしい観察ができました。


…とはいうものの、じつは内緒で引き返して、さらに粘ったのであった。

さっきオオムラサキを観た同じ木で、待つことしばし…
翅を広げた雄雌ペアが観られた。
上州太田で自然観察_d0163696_22432603.jpg
顔を突き合わせて、求愛行動らしい。
上州太田で自然観察_d0163696_22433559.jpg
雄は近づいたり離れたり、まわり込んだり…
上州太田で自然観察_d0163696_22434453.jpg
雌のほうは、ほとんど動くことはない。

このあともしばらく求愛行動が続いたが、残念ながら雄の願いが成就することはなかった。
雌が交尾済みだった、ということも考えられる。


余談ですが…
解散した2時ころの気温は35度ほどであったが、
帰路、3時過ぎに車載温度計をみると、外気温はなんと38度になっていた。
この高温は危険だ。やはり野外活動は2時ころまでとしたほうがよさそうだ。
みなさんも気をつけましょう。

2023年7月27日、報告:自然観察大学 事務局O




by sizenkansatu | 2023-07-27 22:51 | フィールド | Comments(4)
Commented by 88-232323 at 2023-07-28 05:15
お早うございます
ビオトープの観察会、沢山観察されて流石に研究者のリポート楽しく読ませて頂きました。
ミズタマソウはとても美しい写真でお気に入りです、私も今年はMFでしっかり撮りたいと思っているので参考になりました。
オオムラサキはどうしても見たくて10数年前山梨迄見に行きました流石に国蝶だけ有って風格があり美しいですね~また見に行きたくなりました。
Commented by h6928 at 2023-07-28 08:18
太田市に行かれたのですね。
群馬でもいわゆる「東毛」地域に住んでいたころは太田も身近だったのですが、
もう10年以上経って自身も老化が進んで、最近はめったに行かなくなりました。
公立の公園だと、事故防止のためとか苦情に対応するためなのか、
樹液酒場のスズメバチ退治のついでに皆殺しをしてしまう傾向が強くて、
残念なところばかりなのですが、ここは健全な運営がされていて良いですね(^-^)
ハチやヘビに対する恐怖をあおるより、上手な付き合い方を普及させる方が先だろうに・・・・とは常に思います。
自分が子供の頃には、まずそこから親に教わったものですから。
Commented by sizenkansatu at 2023-07-28 13:43
> 88-232323さん
コメントありがとうございます。
研究者なんてとんでもありません。案内していただいたNZさんのおかげです。
クビアカツヤカミキリもですが、オオムラサキ初めてでした。
おかげさまで大収穫でした。
Commented by sizenkansatu at 2023-07-28 13:50
> h6928さん
コメントありがとうございます。
運営というか、ここは今、ほとんどほったらかしのようです。
管理は必要と思いますが、おっしゃるとおりやりすぎのところばかりなので、見直してもらいたいです。
ずいぶん前ですが、実家の庭にはマムシがいました。
今では私もすっかり都会人になってしまい、このトイレでは恐る恐るでした。

植物、虫、鳥など自然を楽しむ  ★写真の無断転載はお断りいたします★
by sizenkansatu
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

最新のコメント

> cflcflさん ..
by sizenkansatu at 15:01
> miyabiflow..
by sizenkansatu at 10:58
幼虫は跳ぶことができるの..
by cflcfl at 13:45
畑の周りのオオイヌノフグ..
by miyabiflower at 12:36
> cflcflさん ..
by sizenkansatu at 23:33

検索

ブログジャンル