エゴノネコアシの観察
バナナの房のような虫えいの中では、アブラムシが増殖している。
上の写真(↑)は7月初めのもので、画面左に見えるのはエゴノキの果実。
“エゴノネコアシ”と命名されたこの虫えいを、春から経過観察した。
膨らみはじめた虫えい
ちょうどエゴノキの花が満開のころで、小さな猫足などはつい見逃してしまいそうな、そんな季節であった。
一コマ前の画面右端(主軸の先端)には、もう一つさらに小さいのがある。ごく若い虫えいに見えるが、この先どうなるだろうか。
一週間後の猫足
右の枝先部分もやはり虫えいだったことがわかる。
エゴノネコアシアブラムシと言うアブラムシで、この時期には房室の中で雌だけで単為生殖をしているはずだ。
切って中を確かめたいところだが、なんとか思いとどまった。
その一週間後
さらにその一か月後の猫足
エゴノネコアシアブラムシの有翅型ということになる。
寄主転換と言う、アブラムシ類にみられるおもしろい生態だ。
なお、褐色のほうは無翅型で、こちらは移動せずにさらに仔を産む。
エゴノネコアシアブラムシの興味深い生態
アシボソで夏を過ごしたエゴノネコアシアブラムシは、秋に再びエゴノキに戻り、冬芽に卵を産み付けるという。
卵はそのまま越冬し、春に孵化する。
この幼虫が冬芽に虫こぶを形成するというのだが、このときに幼虫どうしが虫こぶに入り込むためのバトルをするらしい。そして敗れて虫こぶに入れなかった幼虫は、外で警備係のような役割に就いて、外敵を撃退するのだという。なんと負けっぷりのよい、潔い虫ではないか。
…実に興味深い。
時期は4月初めころだというから、その時のエゴノキはこんな感じだろう。
上の写真(↑)は正常な成長をしている冬芽だと思うが、寄生された冬芽ではその時すでに猫足になり始めているのだろうか? そしてそこでは激しいバトルがはじまっているはずである。

来シーズン以降、チャンスがあったらぜひ観察したいものだ。
2022年7月23日、報告:自然観察大学 事務局O
by sizenkansatu
| 2022-07-23 22:05
| 植物と虫
|
Comments(6)
猫好きなのでこの名前を変えて欲しいなと昔から思っています~(*´∇`*)
アシボソエゴアブラムシの方が良さそうなのに・・・・・♪
このアブラムシって近くにアシボソが無くても現れますね・・・・・・
アシボソエゴアブラムシの方が良さそうなのに・・・・・♪
このアブラムシって近くにアシボソが無くても現れますね・・・・・・
> shizenkazeさん
なるほど。そんな見方もあるんですね。
私のほうははじめに名前だけを知ったので、そのときは猫のような足のアブラムシを想像してしまいました。肉球のあるアブラムシを想像して、なんとしても見てみたいと思ったものです。
なるほど。そんな見方もあるんですね。
私のほうははじめに名前だけを知ったので、そのときは猫のような足のアブラムシを想像してしまいました。肉球のあるアブラムシを想像して、なんとしても見てみたいと思ったものです。
虫こぶに
とても魅力を感じます
不思議です
エノキの葉っぱのトックリ集団を見たときは
ちょっと気持ち悪いけど
興味津々よく眺めてました
猫足さんは
ほんとによくできてますね
5月下旬の姿なら
花入れに生けて飾りたいくらい
でもそうすると中のアブラムシさんは
生きていけないのでしょうね
猫足見たさに
エゴノキが庭に欲しくなります(^^)
とても魅力を感じます
不思議です
エノキの葉っぱのトックリ集団を見たときは
ちょっと気持ち悪いけど
興味津々よく眺めてました
猫足さんは
ほんとによくできてますね
5月下旬の姿なら
花入れに生けて飾りたいくらい
でもそうすると中のアブラムシさんは
生きていけないのでしょうね
猫足見たさに
エゴノキが庭に欲しくなります(^^)
おはよ~ございま~す!!(^^)!
エゴノキの花と実の可愛らしさの中で…
ネコの爪足らしき形の実が有るとか…
初めて知りました\(^o^)/
可愛い木だといつも見惚れていましたが…
気を付けないといけないですね…
勉強になりましたわ…
エゴノキを見つけたら観察しなくてはと…
有難うございました\(^o^)/
エゴノキの花と実の可愛らしさの中で…
ネコの爪足らしき形の実が有るとか…
初めて知りました\(^o^)/
可愛い木だといつも見惚れていましたが…
気を付けないといけないですね…
勉強になりましたわ…
エゴノキを見つけたら観察しなくてはと…
有難うございました\(^o^)/
> wabisuke-miyakeさん
コメントありがとうございます。
生けて飾るという発想はありませんでした。
もしかするとアブラムシがそのまま有翅になってぞろぞろと出てきたりして…
第一世代の幼虫は攻撃的で、人を刺すらしいですよ。
ご用心ください。
コメントありがとうございます。
生けて飾るという発想はありませんでした。
もしかするとアブラムシがそのまま有翅になってぞろぞろと出てきたりして…
第一世代の幼虫は攻撃的で、人を刺すらしいですよ。
ご用心ください。
> popo119-32さん
コメントありがとうございます。
私が観たのは水元公園でした。
条件のそろったエゴノキにはけっこうたくさんあり、毎年できるようです。
アブラムシがいなくなってからも、次の年の春過ぎまでバナナのミイラのようになって樹上に残っています。
ぜひ探してみてください。
コメントありがとうございます。
私が観たのは水元公園でした。
条件のそろったエゴノキにはけっこうたくさんあり、毎年できるようです。
アブラムシがいなくなってからも、次の年の春過ぎまでバナナのミイラのようになって樹上に残っています。
ぜひ探してみてください。
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