ヒノキとサワラを見分ける その1
ヒノキとサワラの気孔帯
枝分かれする部分ではΨ(ギリシャ文字のプサイ)字形になるが、基本的には安定したY字形だ。
上の写真のサワラではたしかにHまたはXのように見える。
ここまでのところ、ヒノキが葉と葉のすき間に気孔帯があって、サワラでは葉面に気孔帯があるように見えるが、そうとも言えない。
…というわけで、Y字、H字・X字という見分け方は、はずれとは言わないが決定的ではないようだ。
気孔帯だけで見分けようとするとなかなか悩ましい。
【重要なので念のため…】
前回の記事で、ヒノキやサワラなどのヒノキ科の植物では、鱗のような一片ずつが葉(=鱗状葉)であることを書いた。( ⇒ )
このことをおさえておかないと、今回の記事は“なんのこっちゃ?”ということになりかねない。
葉の形で見分ける
葉の形と大きさで見分けられることも知られている。
また、葉には長短(大小)の2タイプがあることがわかる。
別の見方をすると、平たい葉と表裏に回り込む葉の二つのタイプだ。
この2タイプが1対ずつ対生し、交互に繰り返し折り重なっている。
サワラの葉については、一つ前の写真を見ていただきたい。
サワラの葉は先端が尖っていて、ヒノキとははっきり違う。
2タイプの葉があるのは同じだが、大きさの違いはヒノキほどはっきりしない。
それではここで復習問題。
答えは左がヒノキで右がサワラ。
ヒノキのほうが葉の先端が丸く、サワラのほうは鋭く尖っている。
さらに、ヒノキでは交互に並ぶ2タイプの葉の大きさの違いが著しいが、
サワラのほうはヒノキほどはっきりした違いはない。
見分け方 その2 では思い切って裏技を紹介しよう。
2022年4月26日、報告:自然観察大学 事務局O
by sizenkansatu
| 2022-04-26 22:08
| 植物
|
Comments(0)
最新の記事
コブシの咲く宝篋山へ -その2- |
at 2025-04-03 23:14 |
コブシの咲く宝篋山へ -その1- |
at 2025-04-01 23:46 |
春は足もとからやってくる |
at 2025-03-25 22:44 |
オオイヌノフグリ ファンクラ.. |
at 2025-03-20 21:21 |
スギの花が咲いた |
at 2025-03-13 23:15 |
最新のコメント
> miyabiflow.. |
by sizenkansatu at 22:38 |
こんばんは。 いつもいろ.. |
by miyabiflower at 21:58 |
> o-maricaさん.. |
by sizenkansatu at 22:18 |
> mrtnszさん .. |
by sizenkansatu at 22:12 |
早春のコブシ行、実に実に.. |
by o-marica at 12:08 |