センダングサ類の観察 ⑥ コセンダングサのとげの数の調査-2
コセンダングサの果実のとげの数は2本か? 3本か?
昨年末に調査を呼びかけたところ、ありがたいことに多数の情報を寄せていただいた。
今回はそれを紹介させていただく。
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まずは飯島和子先生。
飯島先生は大学で教鞭をとっておられ、今回は学生とともに調査をしてくれたそうである。
2か所で採集し、20人で一人1個の果序を調べた。その合計は次のとおり。
学生たちの結論は “2本または3本で、4,5本のものも少数ある。インターネットの記述では3本または4本というものが多く、2本と記されたものは少ない。” というもの。

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次は中安均先生。
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次は福島県の片野伸雄先生の観察。
片野先生は長く生物教師をつとめられた方である。現役のときに生徒とともに実施した雑草調査の例が『 校庭の雑草 』(岩瀬徹ら、全農教)に掲載されている。
当地ではとげが 2 本のものが一番多かった。1990年頃はまだコセンダングサはこの辺には少なくて、浜通りの四ツ倉の海岸で見つけたものを観察したが、とげは3~4本で、2本のものはなかったように思う。現在は2本のものが一番多いということは、何等かの原因で遺伝的な変化が起こったことになる。別な系統の帰化植物が日本に入ってきたか、日本国内で遺伝的な変化が生じたのか、それとも観察や調査に偏りがあったなどが考えられるがどうだろうか。
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シンプルな表だが、すごい数の果実を観てくれている。
“暗くなるとよく見えにくくなるので、昼間の明るいところで数え直したよ”(川名先生談)
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村田威夫先生は現地で定期的に観察会をしておられる。
そのときにお仲間と調査をしたもの。
〇数字は中安先生と同じく果序の番号で、22の果序から900個弱の果実を見ていただいている。
村田先生にうかがったところ、10年前に観たコセンダングサはほとんどが3本だったが、今では多くが2本であった由。ただし、秋の花の時期にこの場所で観たのはほとんどがコシロノセンダングサだったという。2本のものはコシロノセンダングサである可能性が高いようだ。

果実ではコセンダングサとコシロノセンダングサを見分けられない。次の花の時期にもう一度観察する必要があるとのご意見をいただいた。
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村田先生のおっしゃるとおりである。コセンダングサとコシロノセンダングサ(シロバナセンダングサ)は白い舌状花の有無で見分けるが、私(事務局O)の身のまわりではその中間的な、どっちつかずの花が多かったと記憶している。
また課題ができた。
そして長々と読んでいただいたみなさん、ありがとうございます。
あらためて御礼申し上げます。
2022年3月5日、報告:自然観察大学 事務局O
by sizenkansatu
| 2022-03-05 10:20
| 植物
|
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