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自然観察大学ブログ

オオカメノキの冬芽

オオカメノキは低山などに生育し、夏に赤い果実が目立つ。
オオカメノキの冬芽_d0163696_07001561.jpg
写真は8月に長野県の白馬村岩岳で撮影したもの。
(オオカメノキでよいと思いますが、違っていたらご指摘お願いします)

オオカメノキは身近な公園ではあまり見かけないが、1月はじめにある植物園で冬芽が動き出すところを観た。

これは葉芽。
オオカメノキの冬芽_d0163696_07002841.jpg
2枚の葉が合わさったシンプルな形。大きいので観察しやすい。
残念ながらウサギにもたとえられる特徴的な花芽は観られなかったが、この葉芽の動きがおもしろい。

開きはじめた葉芽は…
オオカメノキの冬芽_d0163696_07004005.jpg
オオカメノキの冬芽_d0163696_07005575.jpg
2枚の葉が展開するだけという、たいへん素直な成長のようだ。

裸芽ではふつう、外側の葉は冬芽を保護する役割を果たした後は枯れ落ちるものが多いと思う。
オオカメノキは、はじめから2枚の葉だけしかなくて、そのまましっかり大きく成長するらしい。
万一、成長の途中で何かあったときはどうするのだろう。
徹底的に無駄を排した潔い性格のようだ。

ここからは以前に撮った写真。

これは4月初めのオオカメノキ。(↓ 2017年。撮影は宮本卓也先生
オオカメノキの冬芽_d0163696_07011024.jpg
前のカットから約3か月という長い時間をかけて、じわじわと成長している。
眠たそうに薄眼を開けているような不思議な形。
私はこれを見て映画スターウォーズのヨーダ老師を連想してしまった。
オオカメノキの冬芽_d0163696_07012196.jpg
愛嬌たっぷりの姿に見とれてしまうが、冷静に考えてみよう。
一つの芽は2枚の葉だけで、中からシュートが伸びることもない。
ということは、一つの芽、一つの短枝から一年間で2枚の葉を出すだけということになる。
なんというゆっくりした成長だろう。
オオカメノキの冬芽_d0163696_07013159.jpg
全体を観ると、ミズキのような仮軸型の成長をしているように見える。
長く伸びる枝(長枝)はどのような出かたをするのか?
これは今年の春の観察課題である。
(それにしても横枝に点々とヨーダが並ぶのは壮観!)

おまけとして、オオカメノキの花の時期の写真も載せておこう。(5月初めに長野県で撮影)
オオカメノキの冬芽_d0163696_07014016.jpg
花序には装飾花があって、ちょっとガクアジサイに似ている。
ガマズミの仲間だそうだが、ガマズミとはかなり感じが違う。


余談ですが…
来年の春(2023年です)からのNHKの朝の連続ドラマでは、牧野富太郎氏をモデルにした話になるという。
ずいぶん先のことではあるが、今から楽しみである。

*宮本卓也先生は『樹木博士入門』の著者のお一人で、自然観察大学のメンバーでもあります。

2022年2月3日、報告:自然観察大学 事務局O




by sizenkansatu | 2022-02-03 07:08 | 植物 | Comments(4)
Commented by wabisuke-miyake at 2022-02-03 09:02
ついこの前
日本の百名山を登るテレビ番組で
虫にレースにされて
とってもステキに紅葉してたの見ました
その登山家さんは
毛細血管みいたいな葉っぱ
カメノキ
虫に好かれるのでムシカリという木です
と紹介されてました~(^^)

若葉が開く姿も面白いですね
花もかわいい
庭にほしいです(^^)

そうなのですか
朝ドラうれしい~(^^)
牧野冨太郎先生のお話
ずっと待ってました

高知の牧野植物園
混まないうちにいってこようっと(^^)
Commented by shizenkaze at 2022-02-03 22:55
自然観察大学の色々な講義は楽しそうですね・・・・・
近ければ毎回通いたいくらいですが東京までは今じゃ簡単には出かけられませんよ・・・・・
牧野冨太郎氏は植物学者としては素晴らしいお人だと思っております・・・・・
植物の命名では詩人や俳人の気持ちを持たれていれば・・・・・・と感じていますが素人が言うには失礼千万でしょうね・・・・・♪
Commented by sizenkansatu at 2022-02-04 04:57
> wabisuke-miyakeさん
コメントありがとうございます。
葉の数が少ないだろうから、食べられたときの痛手が大きいと思います。
それとも数少ない葉に虫が集中するのかも…

牧野植物園は私も行ってみたいです。
作戦を考えます。
Commented by sizenkansatu at 2022-02-04 05:14
> shizenkazeさん
コメントありがとうございます。
たしかに “ハキダメギク” のようなかわいそうな名前もありますね。
でも、牧野氏の命名かどうかはわかりませんが、ウナギツカミやママコノシリヌグイのように “うまいなぁ” と感心することもあります。
たくさん命名していると、めんどくさくなる時があるのかも…

講習会はオンラインで参加できるので、前向きにご検討ください。
前回は海外からの参加もありました。
不明な点は、ぜひお問い合わせください。

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