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自然観察大学ブログ

メタセコイアとラクウショウの落葉

水元公園のメタセコイアの森。
メタセコイアとラクウショウの落葉_d0163696_20034372.jpg
写真ではのどかな光景のようだが、実際は木枯らしの吹きすさぶなかであった。
メタセコイアとラクウショウの落葉_d0163696_20035193.jpg

小径には落ち葉がびっしり。
メタセコイアとラクウショウの落葉_d0163696_20035850.jpg
このメタセコイアの落葉(↑)をよく観て、頭に入れておいていただきたい。

次はラクウショウ。
メタセコイアとラクウショウの落葉_d0163696_20040601.jpg
こちらの小径も落ち葉に被われているが、メタセコイアとは感じが違う。
メタセコイアとラクウショウの落葉_d0163696_20041303.jpg
どこが違うのか?

メタセコイアは多くの葉が一枚ずつばらばらに落ちているのに対して、
ラクウショウは葉をつけた小枝ごと落ちているではないか。
(落ちるところの写真を撮ったが、残念ながら見られたものではなかった。へたくそですみません)

風で飛ぶ落葉を見ると、たしかにメタセコイアはばらばらに飛び散り、ラクウショウは枝ごと舞っていた。

念のために申し上げておくと、両種とも鳥の羽のように見えるのは葉のついた小枝(側枝)で、びっしりついた細長いのが一枚の葉である。
メタセコイアとラクウショウについては、このブログで何度も登場しているので、そちらをご覧いただきたい。
※ 記事の後にある「タグ」を使ってそれぞれの記事一覧がご覧いただけます。

メタセコイアとラクウショウでは葉の落とし方が異なることがわかったが、それによってどんな違いがあるだろうか。
ケヤキは果実をつけた小枝ごとを落葉させて風で飛散させるという利点があるが、ラクウショウの球果はそのようなものではない。

何かよいことはあるのだろうか?
ただ一つ思い当たったのは、落ち葉を掃除する際に、ラクウショウのほうがラクだろう。もしかすると命名の由来は“楽羽松”ではないのか?
…などとつまらぬことを考えながら、ふと小径の脇を観ると…
メタセコイアとラクウショウの落葉_d0163696_20042185.jpg
落ちた小枝が風で寄せられているではないか。
なるほどと一人膝を打ったのであった。

つまらない話はそれくらいにして、気になることがある。
『樹木博士入門』(全農教)を見るとメタセコイアもラクウショウも「秋には紅葉し側枝ごと落下する」と記されているではないか。
ラクウショウは漢字で書くと“落羽松”で、その名のとおり羽のような小枝を落とす。(マツ科ではなくヒノキ科だが)
メタセコイアも枝ごと落とすことはあるが、ほとんどは一枚ずつばらばらに落葉する。
さらに観察して、著者のみなさんにご検討いただきたいものだ。


余談ですが…

水元公園では、“メタセコイアの森”と名付けられたエリアがあって、それに隣接してラクウショウの森もある。
両種を比較して観察するにはよい環境である。
しかしながらこの水元公園の看板であやしい記述を見つけてしまった。
メタセコイアとラクウショウの落葉_d0163696_20042825.jpg
表示がメタセコイであることと、球果のつき方もなんとなくアヤシイのだが、かんじんの対生と互生の説明がおかしい。
一枚の葉がどれなのか、その基本的なところを誤解して作図してしまったのではないかと思う。

2021年12月17日、報告:自然観察大学 事務局O




by sizenkansatu | 2021-12-17 20:09 | 植物 | Comments(0)

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