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自然観察大学ブログ

雄花と雌花とその間(1) ヒメコウゾ

4月半ばに見たヒメコウゾ。
雄花と雌花とその間(1) ヒメコウゾ_d0163696_22320531.jpg
枝は細くしなやかで鞭のようだ。
和紙の原料としてはコウゾ(楮)が知られるが、コウゾはヒメコウゾとカジノキの雑種だそうだ。
ヒメコウゾもかつては和紙に利用されたという。
さぞかし、しなやかで強い繊維がとれるのだろう。

上の写真に小さく見えている毛玉状のものは雌花序で、近くで観ると…
雄花と雌花とその間(1) ヒメコウゾ_d0163696_22224652.jpg
ケサランパサランを思わせる。
紅い糸状の部分は雌しべの花柱。
新梢のつけ根のほうにある小さな球体は雄花序で、これはまだつぼみ。
ヒメコウゾは雌雄同株で、雌花序と雄花序に分かれる。

雄花と雌花とその間(1) ヒメコウゾ_d0163696_22225467.jpg
こちらの雄花は花粉を出しはじめている。
こうして観ると、先に雌花が熟し雄花はやや遅れるようだ(雌性先熟)。
ヒメコウゾでは新梢の先のほうに雌花序がつき、もとのほうに雄花序がつく。
自家受粉を避ける仕組みである。
これについては過去にこのブログでS子さん(自然観察大学の植物生態学部)が記しているので、そちらをご覧いただきたい。

● 親愛なる、そのへんの植物-10 「ヒメコウゾは雄花が下? 雌花が上?」 


雌雄同体の花序

今から3年前、ヒメコウゾの雌雄同体の花序を見つけた。
雄花と雌花とその間(1) ヒメコウゾ_d0163696_22230218.jpg
上半球が雌花で、下半球が雄花である。

樹木では雌花と雄花に分かれる種が多くあり、雌雄異株も多いが、まれにこのようなニューハーフのようなものも見かける。
次回からこのような観察例を紹介させていただく。


おまけ:ヒメコウゾの果実

雄花と雌花とその間(1) ヒメコウゾ_d0163696_22231287.jpg
ヒメコウゾの果実は鮮やかな橙色に熟す。
見た目はおいしそうだが、花柱があるので舌触りが悪いらしく、なかには舌に刺さるという情報もある。
食べるのは我慢しておこう。

2021年4月30日、報告:自然観察大学 事務局O




by sizenkansatu | 2021-04-30 22:29 | 植物 | Comments(2)
Commented by wabisuke-miyake at 2021-05-01 05:42
美味しそうなのに
残念です(^^)
Commented by sizenkansatu at 2021-05-04 19:54
> wabisuke-miyakeさん
コメントありがとうございます。

そのとおりですね。
今年は食べてみましょうか。

数日間は他出していて反応が遅くなりました。
すみません。

他出といっても誰にも会わず、静かな隠密行動でした。

植物、虫、鳥など自然を楽しむ  ★写真の無断転載はお断りいたします★
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> wabisuke-m..
by sizenkansatu at 19:54
美味しそうなのに 残念..
by wabisuke-miyake at 05:42
> wabisuke-m..
by sizenkansatu at 15:10
どれもこれも美しいですね..
by wabisuke-miyake at 10:11
> 濵崎 功さん ご回..
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