ラクウショウとメタセコイアの花をくらべる(2)
メタセコイアはラクウショウとともにヒノキ科で、かつてはスギ科とされた。
アケボノスギ(曙杉)ともいわれる。
ラクウショウよりも一般に広く知られ、街路樹の紅葉が人気スポットになったりしている。
しかし花となると、その記事はネット上ではごく少なく、とくに雌花についてはほとんど記されていない。( “メタセコイア 花” で検索すると、当ブログの記事がトップに出てきてしまった)
これまでの観察記録はつぎでご覧いただける。
さて今年、野田市の清水公園で、メタセコイアの二通りの雌花のつき方が観察できたので、それについて報告させていただく。
メタセコイアの花の観察2021
清水公園には “銘木” というべきメタセコイアがある。
樹高は20メートルほどだろうか。
下枝が剪定されず、自然と思われる樹形を保っているのがうれしい。
地元で樹木観察をされているNSさんから、このメタセコイアが開花したという情報をいただき、矢も楯もたまらず現地へ飛んだ(2月20日)。
一つ目のタイプ
まずは前回の観察と同じ雌花のつき方。
多数の雄花をつけて垂れさがる枝の先端に、雌花が一つだけつく。
もう少し拡大してみよう。
前回のラクウショウ( ⇒ )やスギの雌花( ⇒ )とはかなり違う。
見た感じではどちらかというとマツに似ている。
同じようなものが別の枝でも観察できた。
雄花をつけた枝の先に雌花がつく。
こちらの雌花は、水滴なようなものが見えるが、これは受粉滴だろう。
以上のとおり、雄花の枝の先に雌花がつくのがタイプ①としよう。
二つ目のタイプ
まず全体の写真をよく見ていただきたい。
画面のやや右下に雌花が見える。
これはタイプ①だ。(これにも受粉滴)
もう一度全体の写真の上端を見ると、雄花の枝の付け根付近にも雌花がある。
拡大してみよう。
念のため、雄花も観ておこう。
雄花はラクウショウやスギによく似ている。
ワックスで固まっているので開花前のようにも見えるが、じつはすでに花粉を飛ばした後と思われる。(前回2017年の観察記録 ⇒ )
話を雌花に戻して、タイプ②の雌花はほかにもあった。
タイプ①にくらべて、何となくがっしりしているように見える。
もう一つ見てみよう。
こちらは前年枝なのか当年枝なのかはっきりしないが、これもタイプ②だろう。
これらのタイプ②は中安先生の観察したもの( ⇒ )と同じだと思う。

清水公園のこの木でも、高いところには雄花がついていない。
高所で観ることができないが、この部分には多数のタイプ②の雌花がついているのだと思われる。
余談ですが…
いま国立科学博物館でメタセコイアの企画展が開かれている。
それに関した記事が、何日か前の朝日新聞の天声人語に記されていた。
内容はメタセコイア命名の由来や発見・研究の歴史、そして一株から世界中に広まったことなどで、短い文章でとても上手くまとめられている。
しかし文末に “博物館のメタセコイアは葉を落とし、まだまだ冬の装い” と記してあった。いまのメタセコイアが花盛りであることは、さすがの天声人語氏も見のがしていたようだ。
それはそれとして、メタセコイアの企画展は4月4日までなので、これは見にいかなければ…
アケボノスギ(曙杉)ともいわれる。
ラクウショウよりも一般に広く知られ、街路樹の紅葉が人気スポットになったりしている。
しかし花となると、その記事はネット上ではごく少なく、とくに雌花についてはほとんど記されていない。( “メタセコイア 花” で検索すると、当ブログの記事がトップに出てきてしまった)
これまでの観察記録はつぎでご覧いただける。
●メタセコイアの花から実 ( ⇒ )この2つの観察レポートでは、雌花のつき方に異なる二つのパターンがあることを示している。
●メタセコイアの雌花が梢に集中してつくのはなぜ? ( ⇒ 自然観察大学講師の中安均先生の記事)
さて今年、野田市の清水公園で、メタセコイアの二通りの雌花のつき方が観察できたので、それについて報告させていただく。
メタセコイアの花の観察2021
清水公園には “銘木” というべきメタセコイアがある。

下枝が剪定されず、自然と思われる樹形を保っているのがうれしい。
地元で樹木観察をされているNSさんから、このメタセコイアが開花したという情報をいただき、矢も楯もたまらず現地へ飛んだ(2月20日)。
一つ目のタイプ
まずは前回の観察と同じ雌花のつき方。



見た感じではどちらかというとマツに似ている。
同じようなものが別の枝でも観察できた。


以上のとおり、雄花の枝の先に雌花がつくのがタイプ①としよう。
二つ目のタイプ
まず全体の写真をよく見ていただきたい。


もう一度全体の写真の上端を見ると、雄花の枝の付け根付近にも雌花がある。
拡大してみよう。

近くで見ると雌花が2個ついていた。
これをタイプ②としよう。
タイプ①は当年枝の枝先だったが、タイプ②は前年の枝の先端付近につく。念のため、雄花も観ておこう。

ワックスで固まっているので開花前のようにも見えるが、じつはすでに花粉を飛ばした後と思われる。(前回2017年の観察記録 ⇒ )
話を雌花に戻して、タイプ②の雌花はほかにもあった。

もう一つ見てみよう。

これらのタイプ②は中安先生の観察したもの( ⇒ )と同じだと思う。

高所で観ることができないが、この部分には多数のタイプ②の雌花がついているのだと思われる。
余談ですが…
いま国立科学博物館でメタセコイアの企画展が開かれている。
それに関した記事が、何日か前の朝日新聞の天声人語に記されていた。
内容はメタセコイア命名の由来や発見・研究の歴史、そして一株から世界中に広まったことなどで、短い文章でとても上手くまとめられている。
しかし文末に “博物館のメタセコイアは葉を落とし、まだまだ冬の装い” と記してあった。いまのメタセコイアが花盛りであることは、さすがの天声人語氏も見のがしていたようだ。
それはそれとして、メタセコイアの企画展は4月4日までなので、これは見にいかなければ…
● 国立科学博物館 命名80周年企画展 メタセコイア ⇒2021年3月9日、報告:自然観察大学 事務局O
by sizenkansatu
| 2021-03-09 18:07
| 植物
|
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