江戸川べりの観察-40 ベッコウハゴロモ
ケサランパサランか、豪華ステージ衣装か?
クズの葉の上の不思議な物体… 初めて観るとぎょっとするだろう。
この姿で葉の上をしずしずと歩きまわる。
動きは遅いが、休まずに歩くのでなかなか撮りにくい。
そのうえ、いざというときはピンっと跳ねて姿をくらます。
毛のような派手な飾りは、分泌したろう物質が極細の糸状になったもので、ハゴロモの仲間の幼虫はこのような毛束をつけるという。
羽衣の名前の由来なのだと思うが、しっくりこない。
“ケサランパサラン”の正体とされることもあるようで、そちらに一票。
失礼して、尻に近づいて観よう。 分泌腺が14個あって、そこから極細のろう物質が伸びている。
ところてんのように少しずつひり出したのだと思うが、この長さになるにはどんな過程があるのだろうか。興味がそそられる。
それにしても、何のための羽衣なのだろうか。
カモフラージュどころか、目立つことこの上ない。
まるで紅白歌合戦で見た小林幸子のステージ衣装のようではないか。
毛束は、平常時には後方に伸ばしていて、異常を感じた時に丸く広げて全身を覆い隠す。
襲おうとした相手を驚かすためのものなのだろうか。
成虫も観ておこう
ベッコウハゴロモの成虫はこちら。 縞模様の複眼と大きくて平らなでこっぱちは幼虫時代と同じ。 横から観ると全身のシルエットも幼虫に似ている。
不完全変態なので当たり前かもしれないが…
尻の分泌腺もチェックしておこう。 成虫は毛束をつけないが、分泌腺の名残りがあるようにも観える。
なお、写真は7月半ばのもので、このときには幼虫と成虫が混在していたが、8月に同じ江戸川べりでは成虫だけが観られた。
よく似たスケバハゴロモは次をご覧いただきたい。
2020年8月12日、報告:自然観察大学 事務局O
クズの葉の上の不思議な物体…
正体はベッコウハゴロモの幼虫である。
動きは遅いが、休まずに歩くのでなかなか撮りにくい。
そのうえ、いざというときはピンっと跳ねて姿をくらます。
毛のような派手な飾りは、分泌したろう物質が極細の糸状になったもので、ハゴロモの仲間の幼虫はこのような毛束をつけるという。
羽衣の名前の由来なのだと思うが、しっくりこない。
“ケサランパサラン”の正体とされることもあるようで、そちらに一票。
失礼して、尻に近づいて観よう。
ところてんのように少しずつひり出したのだと思うが、この長さになるにはどんな過程があるのだろうか。興味がそそられる。
それにしても、何のための羽衣なのだろうか。
カモフラージュどころか、目立つことこの上ない。
まるで紅白歌合戦で見た小林幸子のステージ衣装のようではないか。
毛束は、平常時には後方に伸ばしていて、異常を感じた時に丸く広げて全身を覆い隠す。
襲おうとした相手を驚かすためのものなのだろうか。
成虫も観ておこう
ベッコウハゴロモの成虫はこちら。
種名のベッコウは成虫の体色が由来なのだろうか。
不完全変態なので当たり前かもしれないが…
尻の分泌腺もチェックしておこう。
なお、写真は7月半ばのもので、このときには幼虫と成虫が混在していたが、8月に同じ江戸川べりでは成虫だけが観られた。
よく似たスケバハゴロモは次をご覧いただきたい。
江戸川べりの観察-28 不思議なハゴロモ ⇒
by sizenkansatu
| 2020-08-12 19:09
| 昆虫など
|
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