カメノコハムシの観察
カメノコハムシは今の時期にシロザの葉の上で普通に見かける。
円盤のような平たい体形で、だいたいは葉の上でじっとしている。
カメノコハムシの名前の由来は“亀の子葉虫”か? それとも“亀の甲葉虫”か?
どちらかは不明だが、似たような体形の仲間もいて、まとめてカメノコハムシ亜科とされる。
こちらはジンガサハムシ。
半透明の周縁部は、カメノコハムシよりもさらに薄く大きく広がっている。
名前の陣笠は、時代劇で見る漆塗りの笠にたとえたのだろう。
鬼の平蔵が捕り物で陣頭指揮をする際にかぶる、あの笠である。
カメノコハムシの仲間はどうしてこの姿かたちになったのか?
円盤形には、なにか利点があるに違いない。
葉の上でじっとしていると、光の当たり方によっては、葉っぱに空いた穴に見えないこともない。その擬態なのだろうか。
撮影中に飛んだり落下して逃げたりということをしないようだが、隠身の術に自信があるのだろうか。特定の捕食者に気づかれにくい、あるいは嫌われる、何か特別な理由があるのかもしれない。
さて、シロザの葉の上のカメノコハムシである。
胸部(前胸)の背板が広がって、目深にかぶった笠のように頭部を覆い隠している。
触覚のつけ根のあたりにわずかに見える褐色のものは前脚である。
(シロザの葉の半透明の粉粒にも注目!)
カメノコハムシの顔が見たい
カメノコハムシはあまり動かないので観察しやすいが、じっとしているだけでは面白くない。
予想外に腹黒いことがわかったのだが、できたら笠の下の顔を見たい。
うーむ。下を向いていて、いま一つである。
シロザの葉をちぎって、ねじったり角度を変えたりして観ていると、さすがに亀助(勝手に命名した)も歩きはじめた。
葉縁まで来て、前脚を宙に浮かせた亀助…
口もとにシロザの粉粒をくっつけて、愛嬌たっぷり。
この顔で腹黒とはどういうことだろう。もしかして多重人格か?
亀助はすっかり落ち着きをなくし、葉上を休みなく歩きまわりはじめた。(私がちょっかいを出したからだが…)
この写真で、前翅(上翅)の縁の部分を見ていただきたい。
内側に巻き込んでいて、腹部と密着する構造になっていることがわかる。
ここまで徹底して隙間をなくすのは何のためなのだろうか。
どこかに潜って行動するような生態ではないと思うのだが…
空気抵抗をなくした究極の円盤形だったりして。
羽ばたいたあとで翅を閉じ、円盤のように回転しながら滑空する
…などとバカなことを考えてしまうのであった。
2020年7月9日、報告:自然観察大学 事務局O

カメノコハムシの名前の由来は“亀の子葉虫”か? それとも“亀の甲葉虫”か?
どちらかは不明だが、似たような体形の仲間もいて、まとめてカメノコハムシ亜科とされる。
こちらはジンガサハムシ。

名前の陣笠は、時代劇で見る漆塗りの笠にたとえたのだろう。
鬼の平蔵が捕り物で陣頭指揮をする際にかぶる、あの笠である。
カメノコハムシの仲間はどうしてこの姿かたちになったのか?
円盤形には、なにか利点があるに違いない。
葉の上でじっとしていると、光の当たり方によっては、葉っぱに空いた穴に見えないこともない。その擬態なのだろうか。
撮影中に飛んだり落下して逃げたりということをしないようだが、隠身の術に自信があるのだろうか。特定の捕食者に気づかれにくい、あるいは嫌われる、何か特別な理由があるのかもしれない。
さて、シロザの葉の上のカメノコハムシである。

触覚のつけ根のあたりにわずかに見える褐色のものは前脚である。
(シロザの葉の半透明の粉粒にも注目!)
カメノコハムシの顔が見たい
カメノコハムシはあまり動かないので観察しやすいが、じっとしているだけでは面白くない。


シロザの葉をちぎって、ねじったり角度を変えたりして観ていると、さすがに亀助(勝手に命名した)も歩きはじめた。
葉縁まで来て、前脚を宙に浮かせた亀助…

この顔で腹黒とはどういうことだろう。もしかして多重人格か?
亀助はすっかり落ち着きをなくし、葉上を休みなく歩きまわりはじめた。(私がちょっかいを出したからだが…)

内側に巻き込んでいて、腹部と密着する構造になっていることがわかる。
ここまで徹底して隙間をなくすのは何のためなのだろうか。
どこかに潜って行動するような生態ではないと思うのだが…
空気抵抗をなくした究極の円盤形だったりして。
羽ばたいたあとで翅を閉じ、円盤のように回転しながら滑空する
…などとバカなことを考えてしまうのであった。
2020年7月9日、報告:自然観察大学 事務局O
by sizenkansatu
| 2020-07-09 18:04
| 昆虫など
|
Comments(5)
こういった類の虫たちを見ていると、
ついつい過去に追いやられてしまった『今西進化論』を
思い出してしまうのはボクだけでしょうか?
突然変異と自然淘汰の結果進化するーという主流とされる進化論では
何となく納得しにくいなぁ・・・って。
「こうなろう」ってみんなが一斉にある方向に動き始めないと
何万年経とうと進化なんかできそうもないよね、
なぁ~んて思ってしまうのは、まぁ学者じゃない者の想像力だよって
言われてしまうのが落ちですけどね。
それにしても、不思議な虫さんです。
ついつい過去に追いやられてしまった『今西進化論』を
思い出してしまうのはボクだけでしょうか?
突然変異と自然淘汰の結果進化するーという主流とされる進化論では
何となく納得しにくいなぁ・・・って。
「こうなろう」ってみんなが一斉にある方向に動き始めないと
何万年経とうと進化なんかできそうもないよね、
なぁ~んて思ってしまうのは、まぁ学者じゃない者の想像力だよって
言われてしまうのが落ちですけどね。
それにしても、不思議な虫さんです。
> h6928さん
コメントありがとうございます。
本当に不思議な虫ですね。
いろいろと想像を掻き立てられます。
事務局Oより
コメントありがとうございます。
本当に不思議な虫ですね。
いろいろと想像を掻き立てられます。
事務局Oより
こちらでも2種類のジンガサハムシを観察しました。一つ目は、ジンガサハムシに似ていますが、周縁部の半透明部分に色が着いているのは、肩の部分の2つだけです。目立つ金色のせいか、少し近づくとすぐに葉の陰に隠れたり、飛び立ったりして、非常に警戒心が強いです。もう一つは、「昆虫エクスプローラ>昆虫図鑑」には載っていないのですが、もし間違っていなければ和名は「タテスジヒメジンガサハムシ」でしょう。緑色の光沢が美しく、警戒心はあまり強くないようです。しかし、掴もうとすると擬死してポロリと落とす習性がありそうです。
> cflcflさん
過去の記事をていねいにご覧いただき、ありがとうございます。
私の方も、自分で読み返す良い機会になっています。
ジンガサハムシ類の写真は、できればそちらのブログで拝見したいです。
ハネナガウンカはよく撮れていました。
過去の記事をていねいにご覧いただき、ありがとうございます。
私の方も、自分で読み返す良い機会になっています。
ジンガサハムシ類の写真は、できればそちらのブログで拝見したいです。
ハネナガウンカはよく撮れていました。
はい、ご覧いただければ。
https://kunchong.exblog.jp/244562652/
https://kunchong.exblog.jp/244562652/
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