季節の生きもの観察手帖が完成
完成した「季節の生きもの観察手帖 -自然を楽しむ二十四節気・七十二候-」
表紙カバーが2パターンある理由は、次の(3)を見ていただきたい。
※ 完成前の詳しい予告編。
(1) ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/23901157/
(2) ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/23999638/
(3) ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/24015944/
完成した本を見ると、さすがに感慨深い。
本日(3月31日)のページを開いてみよう。
同じ3/31では、2013年にアケビの花が確認されている。(記録&写真は金林先生。下の※を参照)
この見開きページは、72候では「雷乃発声」(雷すなわち声を発す)。
春の訪れを告げる春雷が鳴り響くころ、とされている。
本文では、「雷乃発声」に相当する3/30~4/3の観察記録とミニ図鑑が掲載されているのだ。
この季節に観察できるものがひと目でわかる。
う~む。これはよくできている。(まったくの手前味噌ですが…)
あとは、自然観察を愛する方々、あるいはこれから自然観察をしてみたいという方々に、広く利用していただきたいというのが、制作にかかわった全員の願いであろう。
本書の概要、おすすめポイントを記してある。
みなさんに本書を手にとっていただき、さらに活用いただきますよう、よろしくお願いいたします。
利用者のみなさんの期待を裏切らない内容である、と自負している。
ただ、残念なことに書店店頭に並ぶのは4月後半になってしまうそうである。
早く手に入れたい方は、自然観察大学HPに注文書があるので、ぜひ。
予約割引の期限はまもなくすぎてしまうが、購入は可能だ。
※ 自然観察大学HPには、本書の詳しい内容が紹介されています。
⇒ http://sizenkansatu.jp/pbl/index_tcho.html
※ 金林先生は2017年度から大学の講師。プロフィールはこちら
⇒ http://www.sizenkansatu.jp/index_6.html (現在誤植あり。ご容赦)
余談ですが…
これは巻末にある自然観察大学の紹介ページ。
さて、
NPO法人自然観察大学で企画を立ち上げて以来、完成までの経過は次のようなものであった。
① 「季節の生きもの観察手帖」の作成を、NPO法人自然観察大学の総会で決定。当初はタイトルを「自然観察手帖」(仮称)としていた。
② 「季節の生きもの観察手帖編集委員会」が発足。8人のメンバーの分担など詳細は後述。
③ 委員会で、本書のコンセプトを固め、試作紙面などを作成。検討を繰り返し、概要を決定。
・内容は身近な生物季節に関して、各分野の幅広い情報を掲載すること。
・愛好家はもちろん、これから観察をはじめようとする人たちの手引きを目指す。
以上のような骨格のほか、判型・仕様を決定した。
④ NPO法人自然観察大学の会員のみなさんから、情報提供をいただく。気象、草、木、鳥、哺乳類、両生類、爬虫類、昆虫、クモなど昆虫以外の虫、菌類(きのこ)、その他の生物、以上の分野に分けた。
⑤ お寄せいただいた膨大な情報の中から、編集委員会により、どの情報を掲載するか選出。掲載の可否だけでなく、例えばウメの開花だけで異なる地域、年次の合計20件余の情報があった。これを、担当委員によって最もふさわしい1件に絞る。
⑥ 決定した項目により、会員のみなさんから写真を提供いただく。膨大な写真の中から、掲載すべき1,2点に絞った。
⑦ 各分野で整理された情報を、日付順に並べ替える。これによって情報の多寡があり、追加や削除を行う。
⑧ ③~⑥に並行して、委員会では二十四節気の「おすすめ観察テーマ」を選び、各専門分野の講師に執筆いただいた。
⑨ 節気・候の解説を並行して執筆。積極的に代表的な俳句を掲載することになった。
⑩ 準備ができた文字原稿、写真をもとに、デザイナーが紙面をつくる。
⑪ できあがった紙面をチェックし、調整、修正をする。
⑫ 印刷・製本。
以上、長々と申し訳ないが、これでもずいぶんと端折っている。
季節の生きもの観察手帖編集委員会のメンバーは次のとおり。
唐沢孝一:学長 … 編集委員長。担当分野は鳥、動物全般(ただし昆虫を除く)、節気と候の解説。
川名 興:講師 … 担当分野は植物、節気と候の解説
田仲義弘:講師 … 担当分野は昆虫
山﨑秀雄:講師 … 担当分野は昆虫
石井秀夫:会員 … 野鳥を中心に幅広い分野に興味を持つ。鋭い視点でチェック能力に優れる。
佐々木稔:会員 … 植物を中心に幅広い分野に興味を持つ。広い人脈で情報収集に威力を発揮。
荻原健二:会員 … 昆虫を中心に幅広い活動をしている。昆虫シーズン中は超多忙。
大野 透:会員 … 本書では編集実務を担当。自然観察大学事務局も務める。
さらに余談ですが…
講師陣だけでは、偏った視点になる恐れがある(!)ため、一般会員からも編集委員会に参加いただいた。
これはたいへんに有効で、貴重なご意見、ご指摘が多数いただいた。
また、より初級者目線の意見を求め、編集委員のご家族や周辺の方々にお世話になったようだ。
もう一つ、忘れてならないのがデザイナーである。デザイナーの力はたいしたものである。
ご協力いただいたみなさん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
2017年3月31日、報告:自然観察大学 事務局O
コメントありがとうございます。
予約までいただき、感謝、感激です。
多摩川河川敷の記録も掲載されています。
ゴジラが荒らす前の河川敷です。
事務局Oより
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