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自然観察大学ブログ

季節の生きもの観察手帖がまもなく完成 (3)

まもなく完成する「季節の生きもの観察手帖」の予告編その3。

※ これまでの予告編は次で見られます。
(1) ⇒ 
http://sizenkan.exblog.jp/23901157/ 
(2) ⇒ 
http://sizenkan.exblog.jp/23999638/ 


今回はサイドストーリーというか、ちょっと横にそれた話をさせていただく。
(隠された真実とも言う)


季節の生きもの観察手帖がまもなく完成 (3)_d0163696_20305954.jpg
これはダミー。
もう上がったように見えるが、まだ印刷が終わった状態の “刷り出し” というもので、そのカバーを巻き付けている。

いまは本文もすべて印刷を終了したところで、このあと断裁して綴じるという「製本」の作業がある。


上の写真は束見本(つかみほん)という製本の見本に、表紙カバーをかけたものだ。


季節の生きもの観察手帖がまもなく完成 (3)_d0163696_20315357.jpg
中身はこの通り、真っ白なのである。



① 表紙カバーはリバーシブル


上の画像の表紙カバーも自信作で、シックでありながらも、書店の店頭などでシッカリと主張するデザインだと思う。
しかし、購入後、日々この本を利用するとなると、落ち着いたものが望ましい、という方も多いのではないかと考えた。
そこで、カバーをリバーシブルにした。


リバーシブルの反対面はこれ。

季節の生きもの観察手帖がまもなく完成 (3)_d0163696_20313110.jpg
右上に小さく白丸でタイトルが入る。
画面では薄黄緑色のベタに見えるかもしれないが、微妙な市松模様があって、上品さが漂う。
表紙カバーのこの面であれば、だれもが意識することなく持ち歩くことができると考えたのだ。



② 大きく開く広開本


2枚目の「中身が白い」という写真を見ていただくと、大きく開いて平らになっていることが分かる。
普通の本ではこうはいかない。
“大きく開いて、そのまま置ける” ことは、唐沢孝一編集委員長(自然観察大学学長が兼任)のこだわりであった。

その秘密は背にある。

季節の生きもの観察手帖がまもなく完成 (3)_d0163696_20320518.jpg
背表紙が、本体と離れている。これを「広開本」という。
分厚い事典などと、基本的には同じ形だ。


これによって、大きく開くことができて、しかもそのまま置くことができる。
本文の紙は糊でついているだけなのだが、この糊がすぐれもので、どんなに強く飛来でもはがれることはない。技術の進歩である。
(本書を手に入れた方は、恐れずにガバッと開いてください)


従来の普通の本はこうなる。

季節の生きもの観察手帖がまもなく完成 (3)_d0163696_20375285.jpg
厚い背表紙に糊付けされているために、ページを開いたまま机上に置くことは難しい。
(ちなみにこの本は、唐沢学長の「校庭の野鳥」)



③ 自分の観察を書き込める


これは表紙カバーの下のほうに書いているその言葉のままである。
「読者(利用者)のみなさんには、自分の観察を書き込んで記録していただきたい」というのが、本書に込められた願いである。
書き込むためには、机上で開いて書き込みやすいのがよい。
唐沢編集委員長が “広開本” にこだわった理由はここにあった。


これは前述の “刷り出し”

季節の生きもの観察手帖がまもなく完成 (3)_d0163696_20322149.jpg
3/19の項を拡大してみよう。
季節の生きもの観察手帖がまもなく完成 (3)_d0163696_20322965.jpg
この前の日曜日に、千葉県柏市の柏の葉公園で観察したことが書き込まれている。
日付だけで曜日が無いため、何年でも続けて利用できるのが、この本の利点である。
そのために、極力空白スペースを用意している。掲載したい情報がたくさんあるのに、あえて我慢したのである。(ホント)


カレンダーとしての機能はないのだが、“しがらみから解放されて、自然観察を楽しもう” というのがこの本の主張なので、それでよいのだ。


ところで、上の書き込みは不肖事務局Oによる。
下手な字で申し訳ない。
本書は、とても書きやすい紙を採用しているが、文字が綺麗になるわけではない。


右ページの書き込みはこれ。

季節の生きもの観察手帖がまもなく完成 (3)_d0163696_20323851.jpg
トサミズキとヒュウガミズキの写真を貼り付け、見分けるポイントを書き込んでいる。


生物季節は年ごとに、あるいは地域や環境などによって異なるものであり、それを記録していただきたい、というのが、本書に込められた願いなのである。


自然観察を愛するみなさんには、ぜひご利用いただきたい。


※ 自然観察大学HPには、本書の詳しい内容が紹介されています。
 ⇒ 
http://sizenkansatu.jp/pbl/index_tcho.html
 


2017年3月24日、報告:自然観察大学 事務局O





by sizenkansatu | 2017-03-24 20:42 | その他 | Comments(0)

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