人気ブログランキング | 話題のタグを見る

自然観察大学ブログ

オトシブミの産卵に遭遇

前回に引き続きアカクビナガオトシブミ。
同じヒメリンゴの木で、今度は産卵に遭遇した。
(まだ5月はじめの話をしています。すみません)

さて、発見した時はすでにこの状態。
オトシブミの産卵に遭遇_d0163696_07175774.jpg
二つ折りがすんで、先端から巻き上げる準備に入ったところのようだ。
この時点(12時08分)で作業開始から15分から20分は経過しているものと考えられる。
オトシブミの産卵に遭遇_d0163696_07181366.jpg
ときどき、上のほうを巡回したりしながら、赤首嬢は慎重に作業を進める。
オトシブミの産卵に遭遇_d0163696_07183569.jpg
先端近くは、とりわけ念入りに下準備をする。
オトシブミの産卵に遭遇_d0163696_07184390.jpg
先端部分を集中的に作業する赤首嬢。いよいよ巻きはじめるらしい。
数分後、怪しい動きを始める。
オトシブミの産卵に遭遇_d0163696_07185048.jpg
深呼吸して集中を高めているかのように静止した。
(肺がないからそんなはずはないと思うが…)

そのとき。意を決したように頭を突っ込んだ!
オトシブミの産卵に遭遇_d0163696_07190022.jpg
これは産卵のための穴を開けているのだろう。
などと考えていると…
オトシブミの産卵に遭遇_d0163696_07190705.jpg
さっと体勢を入れ替えて産卵!
なんと、カメラ位置に合わせてくれた。
赤首嬢に感謝。

オトシブミの産卵に遭遇_d0163696_07191520.jpg
産卵を終え、あらためて葉を巻きはじめる。(12時17分)
ここからは一気に作業が進む。
オトシブミの産卵に遭遇_d0163696_07192281.jpg
産卵してから約10分。(12時29分)
オトシブミの産卵に遭遇_d0163696_07193493.jpg
完成した揺籃の仕上がりを確認する。

すべてを終えて、隣の葉に移動した赤首嬢。
オトシブミの産卵に遭遇_d0163696_07194215.jpg
労働を終え、満足げな表情でしばし佇む。
そしておもむろに飛び去った。

そういえば、以前に観たエゴツルクビオトシブミも、仕事が終わると同じポーズで一服していた。
う~む。充実感に浸る瞬間ということか?

ちなみに、母親が去った後の揺籃はこれ。
オトシブミの産卵に遭遇_d0163696_07195024.jpg
アカクビナガオトシブミの揺籃はゆりかごというよりもがっちりと固定された感じ。
オトシブミの産卵に遭遇_d0163696_07195800.jpg
いい仕事してますねぇ。
赤首嬢は几帳面な正確なようだ。


この日、同じヒメリンゴで、別の個体の揺籃づくりのはじめから終わりまでを観察したところ、全工程で約50分であった。
(こちらのほうも、いずれ時間のある時に報告させていただきたい)
以前に観たエゴツルクビオトシブミが約70分であったことを考えると、ずいぶん早い。
※ エゴツルクビオトシブミの揺籃づくり  

ヒメリンゴの葉のほうがエゴノキよりも加工しやすいというのか、それとも、アカクビナガオトシブミのほうが体力的に優れているということか?
そういえば、雄のほうも体力を持て余して、無駄に豪快な食事をしていた。
※ 前回の記事「オトシブミの豪快な食事」 

2015年6月30日、報告:自然観察大学 事務局O




by sizenkansatu | 2015-06-30 07:29 | 昆虫など | Comments(4)
Commented by あばーさ加納 at 2015-06-30 12:42
貴重な記録をありがとう御座います。
葉を巻く動作だけで10分も掛かるとは驚きですが、体の大きさを考えたら物凄く大きな事をしてるのですよね。
全体で50分とは、寿命を考えたら物凄く貴重な時間を割いている事にも感心します。
Commented by sizenkansatu at 2015-06-30 23:08
あばーさ加納さん、コメントありがとうございます。
自分のサイズに置き換えてみて、とんでもない力仕事であり、高度な技術だと思っていましたが、たしかに寿命に換算した時間もすごいですね。
改めてオトシブミの雌に敬服します。
何もしないでふらふらしている雄には、親近感を覚えます。
事務局Oより
Commented by cflcfl at 2026-01-06 14:12
羨ましいなぁ〜生で見られたなんて!
このアカクビナガオトシブミは、発見された時点ではすでに交尾を終え、卵が受精していたと考えていいでしょうね。
そうすると、「オトシブミのゆりかご(揺籃)づくり その2」で途中からやって来た雄のエゴツルクビオトシブミは、ただのプレイボーイの可能性もありますよね。
Commented by sizenkansatu at 2026-01-06 23:33
> cflcflさん
コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりのようです。受精しているかどうかは不明ですが、交尾は終えているという話を昆虫の専門家からうかがいました。

エゴツルクビオトシブミの雄は、プレイボーイというと印象が悪いですが、ただ懸命なのだと思います。許してあげてください。

植物、虫、鳥など自然を楽しむ  ★写真の無断転載はお断りいたします★
by sizenkansatu
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最新の記事

サルトリイバラの観察 ②
at 2026-01-10 21:41
サルトリイバラの観察 ①
at 2026-01-07 18:12
新年のごあいさつ
at 2026-01-01 06:00
ウバメガシの観察
at 2025-12-21 15:40
シロザの観察
at 2025-12-11 19:15

最新のコメント

> miyabiflow..
by sizenkansatu at 18:44
> cflcflさん ..
by sizenkansatu at 18:36
生け花やフラワーアレンジ..
by miyabiflower at 15:12
サルトリイバラ: 私なら..
by cflcfl at 14:18
> wabisuke-m..
by sizenkansatu at 22:20

検索

ブログジャンル