不思議なヨコバイダンス
〝実験や観察で育まれる「不思議がる感性」は、あらゆる可能性の卵だろう〟
ちょっと前の朝日新聞「天声人語」にあったフレーズである。
記事によると、東京都では教員採用内定者を『虫にさわれる教師』にすべく、特別講座を開いているらしい。理科教育を大事にしたいということであろう。
STAP細胞(現象?)で大騒ぎのマスコミだが、このような記事を掲載するとは、さすが天声人語である。
…というわけで、「可能性を育む観察」をしよう。
葉上にたたずむ謎の昆虫。

拡大するとなかなかきれいな紋様があるが、全く動かないので面白味はない。
横から撮らせていただくと…

あとで調べるとクロヒラタヨコバイという虫らしい。
ヨコバイの仲間は後脚に多数のとげがある。
危険を感じた時にこの脚で跳ねて逃げる。とげは、ジャンプするとき滑らないためのものだろうか。
脚はふだんたたんでいるが、たたみ方はバッタと違ってひざ(?)が前方にくる。
バッタはひざが後方に出る胡坐(あぐら)のようなたたみ方で、それに対してヨコバイは行儀よく正座している状態だ。
はじめのクロヒラタヨコバイに跳ばれたあと、同じ場所(ハーデンベルギア:マメ科の園芸植物)を捜すと、いた!(たぶん別の個体)

なんだか、お座敷でお出迎えいただいたような気分になる。
しばらくして、突然動き出した。

すこし歩いたあと、立ち止まってひざの曲げ伸ばし運動のような動きをはじめた。

もっとちゃんと撮りたかったのだが、このあとすぐに跳ばれてしまった。
(私の接写システムでは、動くものを撮るのは超困難)
『チンさんの自然観察記』では、この動作を〝四股踏み〟と名付けて、分かりやすい写真で紹介されている。
※ ツマグロオオヨコバイ-19
⇒ http://tanatyan.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-2855.html
チンさんもこの不思議なダンスの意味は分からないと記されている。
ところが、である。
バッタ類がご専門のU田先生に、ご意見をうかがう機会があった。バッタ類でもこの不思議なダンスが観られることがあるそうで、バッタ類の場合はジャンプした着地点の距離を測るための動作ではないかと考えられている由。
昆虫たちは着地点のことは何も考えてないと思ったのだが、驚きである。とくにバッタ類は、適当に跳びだしたあと、ぶつかったところにあわててしがみつくような印象だったのだが…
ご存知の方、ご意見をお持ちの方、ぜひコメントください。
2014年4月21日、報告:自然観察大学 事務局O
バッタの写真を撮っていると、頻りに体を左右に動かしますね。
動かし始めると直ぐにジャンプしますので、何処に向かって飛ぶかを測ってるように思えました。
獲物を見つけたフクロウが、首を左右に動かすのに似ていすね。
そうですか! フクロウもなんですね!!
バッタのシーズンになったら、ぜひ観てみたいと思います。バッタなら撮りやすいかも…
でもすぐにジャンプしてしまうとなると、一発勝負で緊張しまくりですね。
事務局Oより
そちらの記事も拝見しました。
面白い画像ですね。(驚嘆)
ていねいに観察していると、こんなラッキーな場面に出会えるんですね。
事務局Oより
GIF画像を見て、笑いがこみ上げました。
楽しい写真を見せていただきありがとうございます。
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