エノコログサとオオエノコロを改めて観た
岩瀬学長が書かれた『エノコログサとオオエノコロ』を見て、遅まきながら8月28日に改めて近くのエノコログサ類を観てみた。
人家の庭先には、まずエノコログサが目に付いた。
エノコログサは黄白色がかって、8月末の時点では終わりかけのものが多いようだ。

穂の全体がほかのエノコログサに比べて小さめで、立ち上がっている。手で包むように握ると毛が柔らかいのがわかる。
少し歩いた江戸川沿いでは、アキノエノコログサを観た。こちらは8月末が最盛期のようだ。

穂はエノコログサよりも大きく、全体が垂れ下がっていて、握るとゴワゴワした毛の感触が伝わる。
少し歩いて今度はゴミの集積場脇で、オオエノコロと思われるものを観た。

アキノエノコログサのように穂がたれているが、このようなタイプのオオエノコロもあるのだろうか。
穂先がゆるやかに細くなるのがオオエノコロとしては少し違和感がある。
穂をよく見ると、やや長めの小枝に小穂がついている。小枝ごとに5,6個の小穂が塊って見えるので、やはりオオエノコロなのだろう。
さらに歩いて、今度は畑の脇でオオエノコロを見た。刈り込まれて小さいが、穂は立派なオオエノコロのようだ。


穂先が細くなる感じといい、小穂にぽこぽこと小枝ごとの塊りがある感じはまさにオオエノコロだ。
前掲したエノコログサとアキノエノコログサの穂では小穂が一様にびっしり付いているので、違いがわかる。
以上3つのエノコログサ類を個人的な印象で定義付けすると次のようになった。
(統計を取ったわけではないし、あくまで個人の直感的な印象です)
エノコログサ:都市型、最も人間に近い存在。
アキノエノコログサ:郊外型。畑地周辺や非農耕地に多い。
オオエノコロ:造成地など、裸地化したあとに多い。都市部にも郊外にも見られる
【I先生からの補足】
街なかには7月ごろはエノコログサと雑種型(オオエノコロ)と思われるものが混在しています。雑種型にもいろいろあるようで、中には変異の幅に収まりそうなものもあります。
まだまだ観察の余地があります。
【参考】
岩瀬先生の『エノコログサとオオエノコロ』は、全農教HP/話のたねのテーブルhttp://www.zennokyo.co.jp/table/index_table.html から左上の過去の掲載記事『もくじ』をクリックして、No.101でご覧いただけます。
【情報をお待ちしています】
エノコログサ類に関して皆さんのご意見、ご感想、観察報告などをお寄せいただけるとうれしいです。
NPO法人自然観察大学事務局まで。お待ちしております。
【余談】
近くの畑で、アワをみた。何十年も前に、大井川上流の山奥で祭礼用として栽培されているのを見たことがある。それと同じだ。オオエノコロの片親とされるだけあって、小穂の塊感がはっきりしている。

珍しいので撮影していたら、年配の女性があらわれ、ニコニコしながら声をかけてくれた。
“アワが珍しいかい。お盆で仏様に上げるんでつくってるだ。わしも何年か前に近所のお年寄りに種を分けてもらっただよ。ホオズキとアワとキビ、ナス、カキ、クリなんかと一緒に供えるだと。”
アワのほかにキビも栽培されていたが、目の前でそれらをいきなり刈り取り始めた。
“知ってる人で畑のある人に分けてくれ、絶やさないようにみんなで作ってほしいんだ。”
ありがたくいただきました。種は自然観察大学講師の何人かの先生方で分けて、来年栽培してみてくれることになりました。
2010年9月1日、報告:事務局O
追記
2010年10月20日、『またまたオオエノコロのこと』 をアップしました。
人家の庭先には、まずエノコログサが目に付いた。
エノコログサは黄白色がかって、8月末の時点では終わりかけのものが多いようだ。


少し歩いた江戸川沿いでは、アキノエノコログサを観た。こちらは8月末が最盛期のようだ。


少し歩いて今度はゴミの集積場脇で、オオエノコロと思われるものを観た。



さらに歩いて、今度は畑の脇でオオエノコロを見た。刈り込まれて小さいが、穂は立派なオオエノコロのようだ。


前掲したエノコログサとアキノエノコログサの穂では小穂が一様にびっしり付いているので、違いがわかる。
以上3つのエノコログサ類を個人的な印象で定義付けすると次のようになった。
(統計を取ったわけではないし、あくまで個人の直感的な印象です)
エノコログサ:都市型、最も人間に近い存在。
アキノエノコログサ:郊外型。畑地周辺や非農耕地に多い。
オオエノコロ:造成地など、裸地化したあとに多い。都市部にも郊外にも見られる
【I先生からの補足】
街なかには7月ごろはエノコログサと雑種型(オオエノコロ)と思われるものが混在しています。雑種型にもいろいろあるようで、中には変異の幅に収まりそうなものもあります。
まだまだ観察の余地があります。
【参考】
岩瀬先生の『エノコログサとオオエノコロ』は、全農教HP/話のたねのテーブルhttp://www.zennokyo.co.jp/table/index_table.html から左上の過去の掲載記事『もくじ』をクリックして、No.101でご覧いただけます。
【情報をお待ちしています】
エノコログサ類に関して皆さんのご意見、ご感想、観察報告などをお寄せいただけるとうれしいです。
NPO法人自然観察大学事務局まで。お待ちしております。
【余談】
近くの畑で、アワをみた。何十年も前に、大井川上流の山奥で祭礼用として栽培されているのを見たことがある。それと同じだ。オオエノコロの片親とされるだけあって、小穂の塊感がはっきりしている。

“アワが珍しいかい。お盆で仏様に上げるんでつくってるだ。わしも何年か前に近所のお年寄りに種を分けてもらっただよ。ホオズキとアワとキビ、ナス、カキ、クリなんかと一緒に供えるだと。”
アワのほかにキビも栽培されていたが、目の前でそれらをいきなり刈り取り始めた。
“知ってる人で畑のある人に分けてくれ、絶やさないようにみんなで作ってほしいんだ。”
ありがたくいただきました。種は自然観察大学講師の何人かの先生方で分けて、来年栽培してみてくれることになりました。
2010年9月1日、報告:事務局O
追記
2010年10月20日、『またまたオオエノコロのこと』 をアップしました。
by sizenkansatu
| 2010-09-01 12:53
| 植物
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