自然観察大学ブログ

また昆虫の脚

ハンミョウの脚:秘密の肉球?
野川公園の観察会で話題になったコハンミョウの脚が気になったので、7/17にまた現地へ行った。この日は猛暑がはじまった日で、家族連れなどヒトはぐったりしているようだったが、コハンミョウは相変わらず超元気だった。長い脚で地表をすばやく歩くだけでなく、捕まえようとすると細い脚からは想像できないほど激しく動き、大きくジャンプする。その上よく飛ぶ。
(HPの観察会レポートで“飛ばない”とあったのは、“通常の生活では飛ばない”という意味で、ピンチには飛ぶということだそうです。勘違いのないようにHPも修正しておきます)
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華奢に見えるこの脚のどこに、あの運動能力を秘めているのだろうか。
よく観ると脚のつけ根に茶褐色袋状のものがある。
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確かなことは分からないが、この肉球のようなものに秘密がありそうだ。アシナガバチの仲間にも、このような袋状の物体があるらしい。
(どなたか知っている方はお教えください)

イモムシの脚:キャタピラー
同じ日、野川公園でイボアシの発達したすばやい動きのイモムシを見た。3対の本当の脚(胸脚)と俗に言う“イボアシ”(4対の腹脚と1対の尾脚)がある。イモムシが全部の脚をリズミカルに連動させ、クヌギの葉から葉へ元気よく移動しているのは、私に驚いたせいか?
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イモムシのことを英語でキャタピラーというのは、この動きを観るとうなずける。
感心しながら観ていると、突然移動をやめ、ワシワシと葉を食べること数分間。写真はその間に撮ったものだ。
大きな吸盤状のイボアシ。体に比べてイボアシが大きいのは、若齢幼虫のためか。
食べ終わるとまたすぐに葉から葉へリズムに乗った移動をはじめた。

2010年7月22日、報告:事務局O
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# by sizenkansatu | 2010-07-22 13:02 | 昆虫など | Comments(1)

トックリバチの巣の中

ちょっと前だが、6月20日、野川公園の観察会下見のときのことである。
トックリバチの巣を見つけた人がいて、交替で撮影した。私の順番になったとたんに枝についていた巣がポロリと落ちてしまった。
空になった巣だということだったが、念のためにナイフで切ってたら、なんと中からイモムシが出てきた。(巣は乾燥しているので粉々に砕けた)
“これ、まだ入ってますよ” という声で全員が集まり、恒例行事である撮影会になった。トックリバチの巣は小さい(巣の直径は1センチ強)ので、ベンチの上に置いて交替で撮る。
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“卵があるとしたら、巣の側面に張り付いているはずです。”
Y先生の言葉を聞きながら、H先生が用意のピンセットでイモムシを脇に除けると…
“ありました。卵です。”
“ホントですか?”
中の黄白色の細長いのがトックリバチの卵だ。再び順番待ちの撮影の列ができた。
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7月20日、報告:事務局O
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# by sizenkansatu | 2010-07-20 19:58 | 昆虫など | Comments(0)

ハグロトンボと昆虫の脚

ハグロトンボを撮影した。昨年秋に岡発戸での観察会の後にチャレンジしたが、川の中でトンボに近づくのは早々にあきらめて、今年改めて狙うことにしていたのだ。
6月30日、現地では予想どおり林縁の小道にハグロトンボがいた。ゆっくり優雅に飛ぶのだが、それでも警戒心が強く簡単には近づけない。例によってホフク前進でやっと撮れた。雄は全身が金緑色で、翅にまで金粉を散りばめたような絢爛豪華な姿だ。
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撮った写真を拡大してみると脚はトゲだらけ。驚きの毛脛だ。
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この毛は空中で捕らえた獲物を放さないためのものだろうか。優雅な姿をしていてもやはりハグロトンボは捕食者なのだ。

別のノシメトンボの脚を観てみると、やっぱりすごい。先端のツメは二股の先がさらに二つに分かれている。これなら、ものにつかまるときにしっかりと引っかかりそうだ。
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トンボ以外の昆虫も気になったので、ゴマダラカミキリの脚を見てみた。こちらはごつい体に似合わず、柔らかそうな毛が密生して、ふかふかしたぬいぐるみ的。足裏(跗節:ふせつ)はフェルトかスポンジのようだ。この脚は樹の幹や枝、葉につかまるための脚。
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いま制作中の昆虫の観察図鑑では、Y先生の提案で“脚は昆虫の生活や行動パターンによっていろいろあります。紙面に脚の項目を作って、いろんな脚を並べて載せましょう”ということになっています。乞うご期待。(宣伝みたいですみません)

7月8日、報告:事務局O
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# by sizenkansatu | 2010-07-08 18:00 | 昆虫など | Comments(6)

クヌギの二度目の新緑?

6月19日に野川公園に行った。27日の観察会の下見だ。
同行していたM先生が急に立ち止まり、首をひねりながら “クヌギの新葉、2回出るのかなぁ” とつぶやいた。
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たしかに新しく出た葉がある。樹全体がいっせいに新葉を展開している。近くのクヌギも同じようになっている。
これだけ見ると何の不思議もない光景だが、よく考えるとたしかにおかしい。旧い葉はいつ展開したのか。
クヌギは落葉樹だから今年開いた葉に違いない。となると、冬を越してこの春に新緑を迎えた旧い葉と、いま新緑を見せている新葉と、二度新緑があることになる。
昆虫に食われてボウズにされたり、強度の剪定によって二度目の新芽を出すことはあるが、見たところ旧い葉もいたって健全だ。
たしかに不思議だ。それとも、今まで気づかなかっただけで、よくあることなのだろうか。

… どなたかご存知でしたら教えてください。

6月28日、報告:事務局O

追記(7月8日)
ある専門家からご返答いただきました。内容は自然観察大学HPのトピックスで見ていただけます。
http://www.sizenkansatu.jp/index_3.html
先生、ありがとうございました。
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# by sizenkansatu | 2010-06-28 17:21 | 植物 | Comments(2)

光と影

晴天戸外で直射日光が当たるように撮影すると、なんといっても色がいい。緑が生き生きとしてくる。私は大好きだ。
しかしそのまま撮ると影が気になる。肉眼で見る以上に影の部分(すなわち株元や葉の裏)が真っ黒になってしまう。
ストロボを使う
手軽に影を消すには、ストロボを使うことが多い。太陽光(デイライト)に同調させてストロボを発行するので“デイライト・シンクロ”あるいは “日中シンクロ”と言う。今でも時々使っているフィルムカメラのニコンF100では、専用ストロボの光量制御がかなり優秀だ。太陽光の-0.3EVとか-0.7EVといった小刻みな調節が可能なのである。これで納得できる自然な仕上がりが得られるようになった。
いま常用しているデジタルのニコンD700&専用ストロボでも同じ機能があるが、今ひとつちゃんと制御できないようなので、いっそ手軽な内臓ストロボを使うことが多い。
レフ版を駆使する
もうひとつ、レフ版を使って影を消す方法がある。かつてストロボが鷹揚で実用に耐えなかった時代には、銀レフや白レフ(白紙)、手鏡などを駆使して撮影することが多かった。光の当たり具合を眼で見て確認できるので、仕上がりは自然だ。影を“消す”のではなく“弱くする”あるいは“あやつる”という感覚だ。その代わり野外でレフや手鏡を3-4枚固定するのがひと仕事で、1カット撮るのに30分以上かかることも多かった。
ストロボとレフの比較
写真は頭上に伸びるアケビの花を撮ったものだ。
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上がストロボ、下がレフ版。
ストロボは色がきれいでくっきりと写るが、フラットになる。
レフ版は階調が豊かで自然な感じだが、鮮明さでは劣る。
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これも上がストロボ、下がレフ版。微妙な違いだしブログ画面は間引きデータなので、モニターによっては判りにくいかもしれない。ちなみに、普通紙で出力してみたら違いがわからなくなった。

私の好みはレフ版のほうだが、手間と荷物の問題で今はストロボ使用が多い。かつてレフ版を駆使していた時代からF100を導入してデイライト・シンクロに切り替えた後、ある写真家に“最近はちょっと手抜きだね”と鋭い指摘をされたことがある。

なお、アケビは雌雄同株だが雄花と雌花があり、写真は雄花。
5月1日、長野県駒ヶ根市、十二天の森で撮影。
ストロボはニコンD700内蔵ストロボ(オート)。
レフ版は市販の携帯用円型銀レフ一枚。

6月15日、報告:事務局O
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# by sizenkansatu | 2010-06-15 19:50 | その他 | Comments(0)

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