自然観察大学ブログ

上野公園のサクラ 2016年

2016年の東京のソメイヨシノは3月31日が満開日だったそうだ。

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まさしくその31日の上野公園。
朝の通勤途上で撮ったものだが、すでに大勢の花見客があった。
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見たところ、多くは中国など海外からの観光客で、8割から9割はそのようだった。


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やはりサクラは、背景が青空でないと困る。
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樹の老齢化が懸念されているが、今年の上野公園では剪定された跡が目立った。
一時的に見た目は寂しくなるが、今後のことを考えると剪定は正しいのだろう。
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個人的には、絵としてはやはり緑がほしくなる。
その点でヤマザクラのように新緑と花が同時に見られるのが好ましい。

2016年4月6日、報告:自然観察大学 事務局O


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# by sizenkansatu | 2016-04-06 13:09 | 植物 | Comments(0)

多摩川べりに遠征

またまた季節外れで申し訳ないが、2か月前の1月10日の話。
大田区下丸子というところで新年会があって、その合間に多摩川べりを観察した。

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多摩川の水は意外に澄んでいた。
近年きれいになったと聞いてはいたが、想像以上である。
そういえば、多摩川に足を運んだのははじめてのような気がする。
通りすがりの車窓から何度も見ているが…

河川敷の野球場と川の流れの間には、数十メートル幅のちょっとした草地があった。

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画面左奥のアブラナ科のロゼットはセイヨウノダイコンか。イネ科はイヌムギだろう。
ところで、画面中央を占める植物は何か?

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近くで見ると、ヤエムグラに似ている。
ヤエムグラだとすると、冬の間にこんなに成長しているとは、ちょっと意外だ。
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やっぱりヤエムグラだ。
越年草とされているものの、冬の間はひっそりと目立たない。
どちらかというと春に芽生えるイメージだった。

その後のヤエムグラがどうなっているのか?
気になるのだが、確認する機会はない。
近所の江戸川べりではこんな状態のヤエムグラを目にすることはない。
現地のお近くの方には、ぜひその後のようすを教えていただきたい。


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こちらはシャクチリソバ。
多年生で、別名シュクコンソバ(宿根蕎麦)とも言われるらしい。
年を越しても緑鮮やかなのは、やはり暖冬の影響だろうか。
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そばの実に似ていて、大きさはずっとでかい。
ネットで調べてみると、蕎麦を打つことはできるものの、残念ながら不味いそうである。
これが食用にできるなら、食糧事情はぐっと改善されると思うのだが…


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オオイヌノフグリ。
見つけるたびに、ついうれしくなって撮ってしまう。
オオイヌノフグリは、年末年始など厳冬期でも開花が見られるが、私の開花初認はこの1月10日であった。



余談ですが…

川べりにはヤナギの巨木があって、ネコが昼寝をしていた。

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地上2メートルほどの枝分かれしたところで、写真では表情までは分からないかもしれないが、目を閉じて気持ちよさそうにしている。
一見すると穏やかな性格のネコのようだが、さにあらず。情報によると意外に強面らしい。

ヤナギ属は種類を見分けるのは難しいが、冬枯れ状態ではなおさらである。
これはネコヤナギか?

2016年3月7日、報告:自然観察大学 事務局O


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# by sizenkansatu | 2016-03-07 20:01 | 植物 | Comments(0)

サクラとメジロ

上野公園の早咲きのサクラが咲きはじめた。

2月14日の夜に開花を確認していたが、これは16日の写真。

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14日には自然観察大学の室内講習会があったのだが、当日はたいへんに暖かかった。

まだ一分咲きまでも行かない状態だろう。

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緋寒桜という品種で、例年3月10日ころに満開となるサクラだが、今年は早いようだ。

ファインダーの中に鳥が入ってきた。

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メジロだ。
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花の蜜を吸っているのだろう。

次から次に渡り歩いて花を突いている。

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観ていると一瞬で離れるのだが、これで蜜が採れているのだろうか?
この感じなら、ポリネーターとして十分に活躍できるだろう。

メジロは、季節になると事務所前にあるサザンカにも毎日のように決まった時間に訪れる。同じ個体と思われるので、たぶん毎日決まったルートを巡回しているのだろう。


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メジロの左右にスズメが飛来した。
スズメはサクラの花をちぎって蜜を吸うが、この日は行儀よく採蜜していた。
咲きはじめの貴重な花だから遠慮しているのだろうか。


事務所へ歩く途中で、満開のサクラがあった。

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ビルの谷間の小さな公園に咲く鮮やかな花。

残念ながら品種は不明。

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早咲きであることとピンク色が濃い目であることから、河津桜だろうか。
名札をつけてくれていないと、悲しいことにほとんどわからない。
どなたかご存知の方はご教示いただきたい。
場所は台東区の御徒町あたりである。

2016年2月17日、報告:自然観察大学 事務局O


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# by sizenkansatu | 2016-02-17 17:32 | | Comments(0)

真田幸村とカメムシ

新年あけましておめでとうございます。
2016年も寛大な心でお付き合いいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

11月末に、大阪城と大坂の陣にかかわる旧跡を観てきた。

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真田幸村は、大阪冬の陣の真田丸で奮戦したことと、夏の陣での野戦で徳川家康を追いつめたことで知られる。幸村には信繁という名前もあるが、どちらかというと幸村が一般的なので、ここでは幸村と記させていただく。

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真田幸村が最期を迎えたとされる、安井神社。(安居神社、安居天神などともいう)
茶臼山(今は公園になっている)のすぐ近くで、住宅街のど真ん中にある。
小さな神社で、この写真にほぼ全域が映っている。

うっそうとした神域の一画には真田幸村の銅像があった。

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最近建立されたもののようで、この場ではちょっと浮いた感じ。
左脇(向かって右)にある刀は、もしかすると村正だろうか?
あの、徳川家に仇をなす妖刀村正として知られる名刀だ。
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この像の右肩にカメムシがいた。(見えますか?)
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ひなたぼっこをしているところだろうか。
背面には彫刻のような重厚な紋様があり、どことなく甲冑に似ている。格調高い紋様は、幸村よりもずっと立派である。
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横から観ると、かっこいいアスリート体型。
図鑑で調べるとミナミクモヘリカメムシのようだ。よく似た種でオオクモヘリカメムシがあるが、前者は両肩のとげが鋭く突き出る由なので、たぶんこれだろう。

幸村の頭の上にもカメムシがいた。

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アオクサカメムシだろうか。

真田幸村はいま話題の中心のようだが、カメムシたちにまで人気がある。



余談ですが…

真田幸村は2016年のNHK大河ドラマで話題になっている。真田親子(特に昌幸と幸村)は以前から人気が高かったが、これは不思議だ。歴史や伝承といったものは、権力者によってつくられるものだからだ。
徳川政権以降の真田人気は、将軍家の度量の広さからくるものなのだろうか。

「華、散りゆけど-真田幸村連戦記-」(海道龍一郎、集英社文庫)というのがある。
これはぜひ読んでいただきたい、おすすめの一冊である。とくに、冬の陣の真田丸の準備から攻防戦までは目を離すことができない。一気読みの覚悟が必要だ。

私はこれまで真田昌幸(親父のほう)ファンで、巷間の幸村人気には抵抗を感じていたのだが、これを読んで、俄然幸村ファンになってしまった。家人もこの文庫を読んで感激し、ぜひ現地を観に行こうと思い立った次第である。

なお、このブログでは過去にいくつか真田にかかわる報告をさせていただいてきたので、ご覧いただけるとありがたい。

上田城の攻防 -エゾタンポポとセイヨウタンポポ-
真田の庄-その1 砥石城を守る「雀の槍」 
真田の庄-その2 佐久間象山とタンポポ 
真田の庄-その3 真田氏本城のタンポポ 
真田の庄-おまけ イタドリハムシの美容法   


安井の清水

さて、私が安井神社を訪れた一番の目的は、境内にある安井の清水だ。カメムシ探しに来たわけではない。
幸村は夏の陣での家康襲撃のあと、安井の清水を末期に飲んだとされる。前述の海道龍一郎氏の文庫本でも安井の清水は重要な位置を占めている。
これは、真田ファンならずとも見のがすことはできない。

ところが、境内にはそれらしき清水が見当たらない。
社務所でうかがったところ、社務所の脇の石段を少し降りたところにあるが、石段が危険な状態なので進入禁止だという。
な、なんということか。

指示されたほうへ向かうと、怪しげな看板があった。

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簡素なのはよいとして、周辺の掃除用具は何とかならないものだろうか。

石段のところにロープが張られ、立ち入り禁止区域となっている。

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石段の上から覗いた「安井の清水」。
清水は枯れているようには見えないが、どうなのだろう。
飲むことはおろか、近づくこともできないとは、無念である。
崩れかけた石段が危険だというのなら、ぜひ、最優先で修復していただきたい。
幸村の銅像よりもはるかに価値が高いと思う。
人間にとっても、カメムシにとっても、である。



もう一つ余談

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これは「あべのハルカス」からの夜景。
はるか向こう、画面右上(奥)に見えるのが大阪城だ。(クリックすると拡大できます)
画面左を貫通する明るい通りは谷町筋で、手前の暗い一画は天王寺。フレーム外の左手前には茶臼山と安井神社がある。
ということは、かつての大阪城総構(そうがまえ)は、すぐ目の前まであったことになる。その距離約4km。壮大なスケールに改めて驚かされた。


なお、今回の写真は新しく導入したオリンパスOM-D M5 MarkⅡで撮ったものだ。
暗い境内でカメムシがバッチリ撮れていることにも感激したが、夜景が手持ちで撮れたことに驚いた。シャッター速度は1/6秒であった。本機の手ブレ補正機能は本物のようだ。

新発見された本当の真田丸跡地のことなど、報告したいことはまだまだあるが、やめておこう。自然観察とどんどん離れてしまいそうだ。

2016年1月4日、報告:自然観察大学 事務局O


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# by sizenkansatu | 2016-01-04 16:19 | フィールド | Comments(0)

江戸川べりの観察-38 イノコズチに来た虫③

チョウ類、カメムシ類に続き3回目はその他の虫。

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まずはコアオハナムグリ。
花さえあればどこにでも姿を現す虫だ。
チョウやカメムシと違ってコガネムシ類の口器はブラシ状なので、頭を花に突っ込んでいる。
豪快というか下品というか…
花の奥に潜った時に頭や爪で子房に傷をつけるので、ミカン類の害虫とされている。


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訪花昆虫の代表といえる花蜂の仲間。
この仲間の口器は大あごと長い舌を兼ね備えた複雑な形。


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ヒラタアブの仲間。
ハエ・アブの仲間も訪花昆虫としては最有力で、数的にはハチよりもずっと多いだろう。
蜜をなめるために進化してきたような、すごい口器で、しかも格納式だ。

参考:アセナガヤセバエ ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/19421268/


最後はこれ。

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花を撮るのでゴミをどけようとしたら、虫だった。

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クサカゲロウの仲間の幼虫だ。
ゴミや食べかすなどを背中に貼り付けてカモフラージュしている。

ときどき、彼らがゴミ拾いをしているシーンに遭遇する。植物体上の付着物を大あごではがすのだが、樹皮の突起をはがそうとして悪戦苦闘するシーンを見かけたことがある。
もちろん大あごは本来獲物を捕らえるためのものである。
クサカゲロウとは別の仲間だが、ウスバカゲロウの幼虫(アリジゴク)の大あごは、獲物を捕らえるだけでなく、差し込んで体液を吸収する構造になっていると聞いたことがある。たぶんクサカゲロウの大あごも似たような構造ではないかと思う。

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このときはイノコズチの植物体上を活発に移動しながら、時々蜜を吸っていた。
クサカゲロウは捕食性だが、吸蜜もするらしい。

蜜は行動食なのか、それとも栄養ドリンクのようなものか、あるいは単に獲物がないので仕方なく吸っているのか…

参考:カイガラムシとテントウムシ ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/11318324/

2015年12月26日、報告:自然観察大学 事務局O


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# by sizenkansatu | 2015-12-26 14:50 | 植物と虫 | Comments(0)

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