自然観察大学ブログ

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江戸川べりの観察-29 クロウリハムシの食事

ほぼ一年ぶりの江戸川べりの観察報告。

カラスウリの葉上のクロウリハムシ。
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ちょっと中途半端だが、画面左にはトレンチの跡がある。
クロウリハムシやウリハムシはウリ科植物の葉に円形に傷をつけて、その中を食べる。
いま、ちょうど乾くのを待っているところなのか、動かない。
縁の扇形のトレンチは写真的に美しくないのだが、食べるクロウリハムシにとっては効率がよいだろう。

参考:ウリハムシの丸い食痕-トレンチ行動- ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/14828864/ 

10分ほど待つと、おもむろに食べはじまった。
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さっきまで行儀よく待っていたが、食べはじまると、一気に行く。
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ウリハムシ類は警戒心が強いが、このときは食べることに夢中だった。食べはじめてからおよそ15分。食べ終えて満腹すると、
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心太式に排便し…
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そして満足げに立ち去るのであった。

ところで、はじめのコマと比較して腹が膨らんでいるような気がするが、いかがだろうか。

2015年9月25日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2015-09-25 19:36 | 昆虫など | Comments(0)

アカボシゴマダラ

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おどろおどろしい顔はアカボシゴマダラの幼虫。
怖い顔で何かを脅しつけているのかというと、そんなことはなくて…
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じっと葉を見つめているだけなのであった。
エノキの葉の上で、腹脚だけで張りつくようにして上体を浮かしている。
これは何のポーズなのだろう?
何かの擬態なのだろうか?
それとも腹筋の強化か?

そういえばアオスジアゲハの幼虫も似たようなポーズで、しかもすごい顔だった。

参考:アオスジアゲハの観察-2 ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/15000999/

よく見せていただきたいので、突ついて、顔をもたげさせた。
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ツノもすごいが、怒ると鬢(びん)と髭もすごい!
ゴジラも真っ青のすごい迫力だ。
この幼虫はまだ中齢くらいで、体長は25mm程度と小さいのだが…

ところでこの顔で、どこが眼なのか、おわかりだろうか。
じつは顔の両側の下のほうにある、縦に並んだ黒い点々が眼(単眼)なのである。
だいぶ以前にイモムシの眼のことを書かせていただいたので、気が向いたら次をご覧いただきたい。

参考:イモムシの眼は筋肉袋 ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/12032640/


終齢らしきアカボシゴマダラ幼虫もいた。
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背面の▼の突起が4対(8個)あるのがアカボシゴマダラで、3対なのが近似種のゴマダラチョウということである。(尾端の先の開き方でも見分けが可能)

体が重くなったためか、上体を宙に浮かすことはないようだが…
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あいかわらず葉とにらめっこをしている。

失礼して、こちらの終齢幼虫にも顔を上げていただいた。
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おぉ。一段と迫力が増している。
口元のブルーのワンポイントが効いているが、これは成熟の証しか?

幼虫の顔もゴマダラチョウとよく似ているが、迫力の点でアカボシゴマダラのほうがワンランク上のようだ。
アカボシゴマダラは近年関東周辺で勢力を伸ばしているようだが、それはこの顔による脅しの効果だったりして…

ところで、幼虫を観察したのは9月はじめだが、同じ場所で6月はじめに成虫を観ていた。
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アカボシゴマダラにはマダラチョウと同様に春型と夏型があり、春型は全体が白っぽい。
かわいそうに、翅がだいぶ傷んでいるが、鳥につつかれたのだろうか。

ちなみに夏型はこれ。
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夏型を観ると、アカボシゴマダラの名前の由来がよくわかる。
この夏型は2010年の9月末に野川公園で見たものだが、スズメバチをものともせずに樹液を吸っている。なかなかにシタタカ者である。

アカボシゴマダラは関東周辺に飛び地のように分布しているそうだが、それは中国大陸産の本種が人為的に放されたのが自然界で繁殖したものらしく、先住者のゴマダラチョウに影響を与えているという。
その理由からアカボシゴマダラを敵視する方もおられる。
確かに罪深いことのようだが、アカボシゴマダラ本人に責任はない。

2015年9月17日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2015-09-17 19:25 | 昆虫など | Comments(2)

ゴミグモ(セイタカアワダチソウの虫2015 その2)

ゴミグモの歩く姿を観ることに成功した。
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ちょっと不器用そう。

いつもはゴミの中に隠れて、じっと動かない。
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ゴミグモとはちょっと気の毒な名前だが、そのとおり、ゴミかクモか、みごとな擬態だ。

ちょっと失礼してゴミグモを突つくと、すぐに “ポイッ”と下草の上に落ちる。
それでも、ものの数分間待っていると、スルスルと戻って来て、所定のポジションに収まる。
落ちるときに糸を出しているので、それをたどってくるのだ。
一枚めの写真は、そうやって戻ってきたところを撮ったものなのであった。

上のゴミグモAに対し、近くにあった別のゴミグモBを観てみよう。
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垂直の円網の真ん中に、自分の食べかすを集めて棒状にしている。
6月のこの時期、棒の下半分は卵嚢のようだが、この卵嚢もゴミと区別がつかない。
この場所は好い環境のようで、なかなか立派なゴミ屋敷だ。

※ 前回と同じ、6月のセイタカアワダチソウ群落の観察の続きです。あいかわらず旧い話ですみません。

上の写真ではどれがクモかわかりにくいので、少しアップにしてみた。
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ゴミグモBも、脚をきっちりと折りたたんで、マイポジションに収まっている。
歩く時の写真と比べると、たたまれた脚が頭胸部をおおい隠しているのが分かる。
この姿勢でいつまでも動かない。痺れたりはしないのだろうか。

失礼して、これも突ついてみた。
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消えた後のこの空間が、ゴミグモBの所定位置。
本人はどこへ行ったかというと…
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網の上方に登って、一人でゴミのフリ。
下に落ちないこともあるらしい。

待つほどもなく戻ってきた。
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ゴミグモBも不器用な歩き方だ。
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所定の席にまっしぐら…
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戻るとすぐに、そこにあった黒い塊を抱え込み、食べはじめた。
獲物のテントウムシを食べているところだったらしい。
こういう場合は落下せずに近場に退避するということなのだろうか。

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うーむ。見た目はやっぱりゴミ。
本人は行儀よく食事しているつもりなのだろうか…

2015年9月7日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2015-09-07 07:30 | 昆虫など | Comments(0)

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