自然観察大学ブログ

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冬の雑草-4 ロゼットの我慢くらべ

紫褐色のロゼットはヒメムカシヨモギ。
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冬の色だ。
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この色は紅葉か、それとも凍傷か? どちらにしても重傷だろう。
この葉が回復することはないと思う。
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でも、中心部からちゃんと緑の葉が出ているのでひと安心。
これも新緑としたい。

ところで、もう一度、はじめの写真を見ていただきたい。画面中央やや左にナズナがまぎれこんでいるのに気付かれたと思う。

近くにその二つのロゼットが並んでいた。
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ヒメムカシヨモギは、顔色(?)が悪いながらも姿勢を正している。
右のナズナはいかにも尾羽打ち枯らした姿だ。
我慢くらべはヒメムカシヨモギの勝ちだろう。

そうはいっても、ナズナのほうも新しい葉が出ている。
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さすがは、いにしえより冬越しを繰り返してきた越年生雑草だ。先祖代々の筋金が入っている。

大雪の一週間後に、同じ場所でヒメムカシヨモギを観察した。
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雪融けからロゼットが姿をあらわしていた。
あいかわらず顔色は悪いのに凛とした姿は 〝武士は食わねど高楊枝〟 を思い起させる。
いや待て、ヒメムカシヨモギは北米原産の帰化植物だった。

さらに元気なのが、画面左側のコマツヨイグサ。今回の我慢くらべは彼の勝ちのようだ。
こちらも北米原産の帰化物植物とされているが、北米でも寒いところの出身なのだろう。

2013年1月26日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2013-01-26 23:09 | 植物 | Comments(0)

冬の雑草-3 ロゼットは寒さに耐えるためのカタチか?

セイタカアワダチソウのロゼット。
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ロゼットの定義は 〝根から(ごく短い茎から)放射状に根生葉を広げる〟 ということなので、厳密に考えるとこれはロゼットではないかもしれない。
セイタカアワダチソウは地下茎を伸ばして、地上に顔を出したその先に葉をつけるからだ。根生葉ではなく茎生葉ということになる。
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そうはいってもロゼットである。

植物がロゼットの形をとる理由の一つは 〝冬の寒さに耐えるため〟 と言われているが、それを示してくれる場面に遭遇した。

地上茎を立てたセイタカアワダチソウ。
彼は早まって抜け駆けしてしまったようだ。
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先のほうは萎れたようになっている。
上の写真は12月末であるが、その後継続して観ると…
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1週間後には上の写真のように全身が萎れていた。
こうして見ると、やはりロゼットは寒さに絶えるのに有効と考えられる。

それにしても、雑草の世界でも 〝出る杭は打たれる〟 ということらしい。

2013年1月21日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2013-01-21 13:10 | 植物 | Comments(0)

冬の雑草-2 メマツヨイグサの鳥肌

昨年末に観たメマツヨイグサのロゼット。
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旧い葉は耐えきれずに枯れてしまったが、中心部には新しい葉。

その後、年越しをした1月6日…
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年末年始は寒い日が続いたのだが、ちゃんと新葉を出し続けているらしい。
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元気な姿に、こちらも元気をいただく。
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よく観ると、葉の赤くなったところに赤い粒々がある。

少し外側の葉も観てみる。
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このブツブツは何だろう。
寒くて鳥肌が立ったのだろうか。

葉の表面には細かな毛が密生してビロウドのような手触り。
メマツヨイグサの茎には、毛の付け根に赤い粒があるが、それとは違ったもののようだ。

ちなみに、周囲のロゼットを見ると、この粒があるものとないものとの両方があった。


ついでにコマツヨイグサも観ておこう

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同じ仲間のコマツヨイグサは寒さに強いらしく、どれも元気な緑色のロゼットだ。
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若い葉は、切れ込みがなく、多肉質な感じ。
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角度によって白い毛がはっきりとわかる。
これが寒さに耐える秘訣なのだろうか…

2013年1月16日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2013-01-16 06:07 | 植物 | Comments(0)

冬の雑草-1 水をはじくオニノゲシ

オニノゲシのロゼット。
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トゲトゲの葉でそれとわかる。
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中心部を拡大したのだが、ごちゃごちゃしてよくわからない。
水滴が目立つのは、水をはじく体質によるものか?
葉の表面は細かな毛があって、粉っぽい感じ。
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はじかれた水滴がルーペになっていた。

植物にとっても、濡れることで体感温度が下がるのだろうか。
たしかに、葉面上で氷になったら、たまらないだろう。

こちらは昨年の年末に長野県で観たオニノゲシ。
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積雪の合間にも元気な緑色だった。
そういえば、オニノゲシは厳冬期にも見かけるが、よく似たノゲシは見かけないような気がする。表面構造が関係しているのだろうか。

2013年1月13日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2013-01-13 23:15 | 植物 | Comments(0)

新春のオオイヌノフグリ

新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

というわけで、年頭はオオイヌノフグリである。
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寒い季節でも、陽ざしのある暖かい日には、すかさず花を開く。
オオイヌノフグリはいつ観ても好い。
陽ざしの無いときも開くのかもしれないのだが、寒い日は外に出ないので不明。 (^_^)
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この花を観たのは12月29日だったが、たぶん年をまたいで春まで続くのだろう。
一昨年の1月22日に開花を確認している。

いま、遺伝子解析による分類の見直しが提唱されているが、オオイヌノフグリは、なんとオオバコ科になるそうである。
どこをどうしたらオオバコ科になるのか、非常な違和感がある。
まぁ、ゴマノハグサ科というのも違和感があるのだが…

2013年1月6日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2013-01-06 23:14 | 植物 | Comments(0)

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