自然観察大学ブログ

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秋の彩り-タンキリマメ

今年はじめて秋を感じたのはこのタンキリマメ。
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林縁に鮮やかな紅色が目立った。
よく観ると、マルカメムシがいる。
越冬前の食事だろうか、見るからに栄養満だ。
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紅い莢の中には豆が二つ。タンキリマメの基本は双子。
養分を受給する部分は豆の〝へそ〟 と言うそうである。
となると短い柄は 〝へその緒〟 だ。
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莢は熟すと紅色から渋い褐色になる。これもなかなか好い。大人の魅力。
莢を大きく開いているのは、自慢のわが子を世に送り出したいのか? たしかに立派な色つやである。

別の豆ではホソヘリカメムシがいた。
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やけにエラそうに、ガニマタで踏ん張っている。

一つ置いた前の写真にもホソヘリカメムシが映っている。
カメムシたちは熟女よりも若い莢がお好きのようだ。

2012年10月30日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-10-30 06:33 | 植物と虫 | Comments(0)

江戸川べりの観察-13 アレチヌスビトハギ

アレチヌスビトハギの莢を逆光気味に観たら、血管のような脈があった。
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バックを暗くしてみよう。
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あんまりたいしたことはないので今回の報告はボツ
… のつもりだったのだが、面白い記事を見つけた。
アレチヌスビトハギが虫を捕らえる というのだ。
  ⇒ http://hanmmer.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-d592.html
ハンマーの虫のページ2』 といって「狩蜂生態図鑑」の巻末で推奨サイトとして紹介されているブログだ。
アレチヌスビトハギはひっつく力が強いとは思っていたが、この記事には驚いた。

さらに最近、トゲの威力の秘密 を解き明かした記事が紹介された。
  ⇒ http://mushi-akashi.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-de69.html
明石・神戸の虫 ときどきプランクトン』 というブログ。みごとにトゲを拡大して見せてくれている。

ぜひ二つをあわせてご覧いただきたい。

せっかくだからアレチヌスビトハギの全身も紹介しよう。
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私のまわりではアレチヌスビトハギは 〝あるところにはあるが、あんまり見かけない〟 といった感じなのだが、どうやら西日本ではたくさんあるらしい。
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ちなみに花はこれ。

2012年10月27日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-10-27 23:16 | 植物 | Comments(0)

親愛なる、そのへんの植物-7 「メガルカヤ」

今回は、事務局Oさんの報告に引き続き、私もイネ科植物について報告します(観察地:岐阜)。

さわやかな秋空のもと、堤防草地でメガルカヤが生えているのを見つけました。
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メガルカヤは、イネ科メガルカヤ属の多年草で、昔から利用されている草地でよく見られます。少なくとも帰化植物が多数生育しているような場所にはいない印象です。
ススキと同じく大型であり、束状に集まった小穂や、そこから伸びる長い芒(のぎ)が目立つので、同定が難しいイネ科の中にあって、比較的覚えやすい種のように思います。
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秋と言えば、多くの植物が実をつけて、タネを落とす季節です。子孫を残すにはタネがちゃんと運ばれて、定着しなければなりません。花が虫を惹きつけたり、なるべく自家受粉しない工夫をするのと同じように、タネの定着の仕方にも、様々な工夫があると言われています。
メガルカヤにも工夫があると知って、早速観察してみました。

メガルカヤの実の部分を見てみると・・
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なにやら複雑そうですが、拡大してみるとこんな感じになっています。
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長い芒が出ているのが分かりますね。

ばらしてみると、芒はタネの部分に付いていました。
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もう一度、芒に注目してみてください。(クリックして拡大できます)
芒がよじれているのに気がつきませんか?

おもしろいです。
なぜ、よじれているのでしょう。なにか役割があるのでしょうか・・?

調べてみると、芒には吸湿性があり、水分に触れたり湿度が高くなると伸び、乾燥するとねじれるそうです。下の写真は乾燥した状態なので、芒はねじれています。
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「伸びたりねじれたりする部分(活性部分)」がねじれることで、芒に回転運動が生まれます。つまり、水分を含んでまっすぐになった部分が、次に乾燥する過程でねじれることで、芒が回転するのですね。

湿度が高くなったり低くなったり、水分状態が交互に変化すると、まるでドリルのように芒は回転することになります。タネの先端部分は尖っているので、土の上に落ちたタネは、そんな芒の回転運動によって、土の中にねじ込まれるのだそうです。

実際に、芒はどのように回るのでしょう。
芒の付いたタネをひとつ、洗面器の水の中に浮かべて観察してみました。
乾燥状態の芒はねじれています。眺めて待つこと7分ほど、芒の活性部分が徐々に伸び始め、それに合わせてタネが、ゆっくり、くるんと回りました。

続いて水から取り出してみると、みるみるうちに芒は乾燥し、活性部分がねじれていきます。ねじれることで、芒は円を描いて回転しました。

水から取り出した状態の写真です。
芒の活性部分には、すでに「ねじれ」が生じています。
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乾燥してくると「ねじれ」はさらに強くなり、それに伴って芒がくるくると回り始めます
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乾燥しきったところで、回転が止まりました。「ねじれ」は、ぐるぐるの状態です。
このように芒は回転し、タネを地中にねじ込むのですね。

こういった芒のメカニズムを持っている植物種は、他にカラスムギなど、焼畑や耕地といった人為的な攪乱が大きい場所に多いと言われています。タネは通常土壌の表面に落ちますが、耕されたりして裸地になってしまうと、他の植物による日陰がなくなり、表層の土壌がかなり乾燥してしまうからです。

タネが発芽し定着するために、水分は非常に重要です。
タネに付いた芒のドリル運動は、過酷な乾燥からタネを守り、できるだけ安全に定着するための工夫だと考えられます。
乾いた地表から、少しでも水分の多い場所=地中にタネを送り込むために、地表の「乾燥と湿潤を繰り返す」という性質を利用して芒を回転させ、タネを地中に埋めるのですね。

植物は動物と違って、基本的には定着した場所から動きません。だからこそ、まわりの環境との関わりはとても大きく、その場所で生活し繁殖していくために、様々な工夫をしています。逆に言えば、そのような工夫があるからこそ、その場所で生き残り、生活しているのだとも言えます。今回の観察を通して、あらためてそれがよくわかりました。

植物とまわりの環境との関わりに着目してみると、植物がなんとなくそこにいるのではないことがわかります。そこから発見する様々な工夫は、実に巧妙で感心させられることばかりです・・!

2012年10月22日、報告:自然観察大学 植物生態学部 S子
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by sizenkansatu | 2012-10-22 19:50 | 植物 | Comments(4)

ヒガンバナのタネ

日本のヒガンバナは種子では増えないとされている。
遺伝的に同一の形質の3倍体だからというのだが…
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花のあとには子房が膨らんで、
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切ってみると中には種子ができていた。

この種子が発芽しないというのだが、実は私のまわりでは疑いを持つ人が多い。
ヒガンバナがある時こつ然と姿をあらわし、周囲の環境から種子繁殖としか説明がつかないケースが目立つというのだ。真相解明が待たれる。

ちなみに球根はこれ。
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株もとで、遅い花が終わるのを待ちきれないかのように葉が出ている。
このあと大きな株になって翌年の栄養を蓄えることになる。
ヒガンバナの花は誰でも知っていると思うが、〝花の後に葉が出てくる〟ということを知らない人が意外に多いようだ。

いっせいに遅れるヒガンバナ

我孫子市岡発戸での、自然観察大学の観察会でのヒガンバナ。(2012年度第3回)
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ちょうど満開で、蕾も多数見受けられる。(後方はモズの話をする唐沢学長)
この観察会は9月30日だったから、彼岸よりも一週間ほどあと。

こちらのヒガンバナは10月4日の日比谷公園。
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これも満開だ。

ヒガンバナの開花は昨年も遅れて、10月2日の観察会で満開だった。
(自然観察大学HPの2011年第3回の観察会レポートをご覧ください)

遺伝的な形質によるのか、律義者の気質によるのか、ヒガンバナは全員そろって彼岸のころに咲くとされている。
それがここ2年は一週間遅れになってしまった。
律義者のヒガンバナたちは、さぞかし困っていることだろう。

2012年10月21日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-10-21 21:12 | 植物 | Comments(0)

江戸川べりの観察-12 イネ科雑草の花

前回の続きで、イネ科の花の話。
草刈りあとに再生したイネ科雑草の花を観た。
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この土手ではチカラシバ、カゼクサ、シマスズメノヒエが目立った。
見慣れたイネ科雑草だが、早朝に観る花はどうなっているか…

チカラシバ
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これがあのチカラシバだなんて!
イキのよい花はやっぱりちがう。

カゼクサ
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このカゼクサは両側の小花(しょうか)を同時に開いて、めいっぱいがんばっている。
渋い色合いながら、羽毛状の白い柱頭が緑に映える。
開いた穎(えい)の微妙な縞模様も美しい。
さすが在来の雑草は、〝わびさび〟 の心を持っているらしい。

全身はこれ。
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刈られたあと、最後の力を振り絞って穂を伸ばしたのだろう。
本来は大きな株になるが、小さいのでコスズメガヤに似ている。

シマスズメノヒエ
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次はシマスズメノヒエ。
全体が短くて穂枝が少ないので、キシュウスズメノヒエにも見えてしまう。

穂を拡大して見た。
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はじめて観たシマスズメノヒエの本当の開花。
画面で二つだけ、カゼクサと同じで穎を開いた花だ。

シマスズメノヒエは北米原産の帰化植物とされているが、このシックな花を観ると、ちゃんと 和の心 を持っているように思える。苦労して日本に馴染んだのだろうか。

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昼間のシマスズメノヒエは、どれもこんな感じ。

※ イネ科の穂の用語が苦手という方は、『またまたオオエノコロのこと』 をご覧ください。

これまで、活動開始はいつも10時ころだった。フィルム撮影時代のクセで、朝に撮った写真は青くなると信じていたのだ。
デジタルカメラなら問題なさそうなので、来期は早起きして、ぜひ早朝のイネ科雑草観察をしてみたい。

2012年10月15日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-10-15 18:35 | 植物 | Comments(0)

江戸川べりの観察-11 キンエノコロの花を観た

ちょっと前に草刈りされたキンエノコロが、再生していた。(10月8日)
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痛々しく切断された葉の間に、早くも穂をつけている。
成長点が株元近くの低い位置にあるからだろう、イネ科雑草は草刈りに強い。
いま話題のiPS細胞のご本家のようなものか?
ところで、上の写真中央の穂の先端部に注目いただきたい。
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可憐なキンエノコロの開花だ。
新鮮な淡い黄褐色の葯を観るのははじめて。雌しべの柱頭も色鮮やかで、整った羽毛状が確認できる。
時間は早朝の7時前。〝早起きは三文の得〟を実感した瞬間である。

前回の報告で 「エノコログサは6:30-7:00ころが開花のピーク」 という情報を 〝ナナフシななちゃん〟 からコメントいただいたのだが、キンエノコロもまさにそのとおりだったのだ。
ありがとうございました。
 ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/16921550/

ほかのキンエノコロも観てみよう。
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開花の順序は決まっていないらしく、穂の付け根から先端まで気まぐれに咲くようだ。


エノコログサも再生していた。
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エノコログサはキンエノコロに比べるとすこし地味。
花粉は飛んでしまったようだが、葯はキンエノコロに似た淡い黄褐色で、雌しべの柱頭(羽毛状の部分)は白だ。ナなちゃんのご要望に応えることができたようだ。
画面下方の葯は、早くも褐色になっている。エノコログサはキンエノコロよりもさらに早起きらしい。間に合ってヨカッタ。

こまかいことを言うと、上の写真は苞えいが短くて少しお腹が出ているからアキノエノコログサのようだが、刺毛がやわらかくエノコログサ的でもある。どなたか写真でおわかりでしたらご教示いただきたい。

田んぼのイネの花は朝に咲くといわれているが、イネ科雑草はそれよりも早起きのようだ。
この日は、ほかにもイネ科雑草の花が観察できたので、次回紹介させていただく。
ナナフシななちゃんのおかげでよいものが観られました。(感謝)

余談ですが…

今回は 〝ナナフシななちゃん〟 と〝イネ科雑草の再生能力〟のおかげで、花が観察できたが、ナナフシの仲間は失くした脚を脱皮の都度に再生することが知られている。
(少し前の そらさんのブログ にあった)
妙な因縁を感じるとともに、自然の、生物の力にあらためて感心させられるのであった。
かれらはiPS細胞に沸きかえる人間たちをどう見ているのだろう。

次回は他のイネ科雑草の花を報告させていただく。

2012年10月12日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-10-12 21:07 | 植物 | Comments(0)

江戸川べりの観察-10 ツチイナゴ

彼岸の前後、江戸川べりにはたくさんのツチイナゴがいた。
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幼虫はどこかエキゾチック。
小さな翅(翅芽)の後ろの白くて丸い凹みが耳だそうだ。
ツチイナゴは鳴かないと思うのだが、なぜか耳がある。

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こちらは成虫。
ツチイナゴはクズなどの広葉植物を食べ、成虫で越冬するとされている。
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正面は少しとぼけた顔。

脚に注目してみた。(毎度で恐縮です)
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左前脚。
跗節(ふせつ)の下面には肉球のようなものがならんでいて、先端にはひときわ大きな肉球がある。
爪の間にあるので爪間盤(そうかんばん)というそうだ。
写真(クズ葉上)では、爪ではなく爪間盤で立っているように観える。

爪間盤は爪の間だが、爪に沿った形のものもあり、褥盤と総称されている。
以下、よろしければご参考まで。
● ムシヒキアブの褥盤 ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/16114528/
● トンボとカミキリムシの脚 ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/11496411/


次はツチイナゴ幼虫の後脚。
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きつい傾斜の状況下で、肉球で踏ん張っている。
肉球が滑る場面では、かかとのトゲを引っ掛けるようにしてジャンプするのだろう。

すね(脛節 けいせつ)のトゲの列は何のためにあるのだろうか?
襲い掛かる相手を蹴飛ばすのか?
あるいは着地の際にトゲを引っ掛けるようにするのか?
(バッタたちのテキトーな着地を観ているとそのように思える)

ちなみに、葉上で暮らすバッタ類に対し、地表で生活するコオロギの仲間には爪間盤はないということだ。

昆虫の脚はうまくできているものだ。
〝形とくらし〟 の典型的な例が観察できる。

2012年10月9日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-10-09 20:16 | 昆虫など | Comments(0)

江戸川べりの観察-9 キンエノコロのカメムシ

前回紹介したキンエノコロだが、その後広範囲で草刈りが実施されて、わずかに残った雑草に、カメムシやバッタが群がっていた。
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刺毛の間を縫って吸汁するのはコバネヒョウタンナガカメムシ。
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ほかの個体もみな似たようなポーズ。キンエノコロの刺毛をものともせずに、しっかりと吸っている。
翅が小さくて尻が出ているから〝小翅〟で、胸部が丸く膨らんでいるから〝瓢箪〟ということらしい。

イネ科植物の乳熟期の果実は彼らにとって格好の栄養源らしく、農業場面では稲の斑点米の原因となるカメムシが大きな問題となっている。

こちらはヒゲナガカメムシ。
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黄金色の空間での食事は、太閤秀吉の茶室もかくやと思わせる至福の気分?
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ヒゲナガカメムシは太い前脚が特徴で、この太腿はじゃまな刺毛をかき分けて抑えつけるためのものなのだろうか…

すぐそばのシマスズメノヒエで、さらに触角の長い雄を発見。
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触角で探るようなしぐさで、ふだんはアンテナとして使っているらしい。
キンエノコロの穂では、刺毛と同じ確度に立てていたのだが、うまく適応するものだ。


余談ですが…

「日本原色カメムシ図鑑」のNo.172に掲載されているナガカメムシ科ヒゲナガカメムシで間違いないと思ったのだが…
しかしである。まもなく発刊(10月末の予定)される「日本原色カメムシ図鑑 第3巻」では、 〝ヒゲナガカメムシ科〟 となっているではないか! 新しく独立した科になったということか!!
(インサイダー情報)
しかもヒゲナガカメムシ科の中には類似種が何種もある。これはもう素人にはわかりません。

しかも前述のコバネヒョウタンナガカメムシは 〝ヒョウタンナガカメムシ科〟 とされている。
むむむっ。

第1巻ではどちらもナガカメムシ科だったのに、そこからヒゲナガカメムシ科ヒョウタンナガカメムシ科が分かれたようだ。
まだ詳しく見たわけではないが、これ以外にも大規模に科の見直しがなされているのかもしれない。

2012年10月5日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-10-05 18:46 | 昆虫など | Comments(0)

江戸川べりの観察-8 キンエノコロ

「暑さ寒さも彼岸まで」 と言うが、今年は例外だ。
彼岸までずっと暑い日が続いたうえに、彼岸が過ぎてもまだ暑い。
例年ならきっちり咲くはずのヒガンバナも今年は1週遅れ。
それでも、ちゃんと秋は来るのである。

秋と言えばキンエノコロ
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光の具合でドキッとする場面に出会うのだが、写真にするとなかなか思うように映ってくれない。
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ここでは頻繁に草刈りが行われるためか、穂の短いものが多い。
普通はこの2倍くらいの長さになるだろう。

だからと言って、草刈りのされないような場所ではうっそうとした藪になって、キンエノコロの出番はない。

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この穂では、雌しべがまだ新しい感じなのだが、果実は丸々と充実して、キンエノコロらしくすでに腹が出ている。(若くしてメタボ)
草刈りされる前に、素早く種子を散布しようという作戦のようだ。

上の写真では雄しべはすでに干からびている。
他に新鮮な雄しべの出た花を探したのだが、なぜか見つからなかった。朝から夕方まで時間差で探したのだが。謎だ…

過去の参考:『黄金の猫又じゃらし』 ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/14743951/

2012年10月3日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-10-02 19:58 | 植物 | Comments(2)

江戸川べりの観察-7 ミズヒキとキンミズヒキ

ミズヒキとキンミズヒキは名前が似ているのに全く違う。
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ミズヒキはタデ科。細長い花序はヒジョーに絵になりにくい。
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赤白の色合いから水引の名前になったとされている。
ちなみにタデ科の特徴をまもって花弁はない。花びらに見えるのはがく。
花は小さく目立たない上に、すぐ閉じてしまう。
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ちゃんと受粉できたのか心配になってしまう。

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こちらのキンミズヒキはバラ科。
長い花序が似ていると言うことなのだろうか…
葉はヘビイチゴやキジムシロに似ている。
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花はバラ科らしく、形はウメにも似て、ミズヒキとはまったくちがう。
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果実は先端の曲がったトゲで服にひっつくが、やわらかいので痛くはない。

余談ですが…
水引の紅白と金銀の違いをネットで調べてみたら、なんと 〝気合の入り方で使い分ける〟 とあった。
軽い気分の紅白に対し、ちゃんと気持ちを込めたいときは金銀だとか…
うーむ。大胆な解説!

祝儀袋を選ぶ目安で、金額が示されていることが多いが、大きなお世話だと思う。
質素な袋にしっかり包むのが 〝粋〟 というものではないか?
豪華絢爛な祝儀袋に中身はほんの気持ちだけ、というのは過度に期待させて罪な気がするが…

2012年10月1日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-10-01 18:14 | 植物 | Comments(0)

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