自然観察大学ブログ

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ヘラオオバコの花

d0163696_20275565.jpgヘラオオバコは、草刈りをされてもいつのまにか茎を伸ばして花をつける。
本体が地表低く広がるロゼットだから、花茎が刈られても再生するということだろう。
その意味で雑草らしい雑草と言える。

しかし、草刈りには強いが、その反面、草刈りされない場所にはあまり見かけない。

雑草 = 強い植物 ということにはならない、よい例だろう。


このヘラオオバコの花をよく観てみよう。

ヘラオオバコの花は多数の小さな花が集まった花序だ。
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白く環のようになっているのが、雄しべの出た状態の花。
それより先の部分で、つんつんとトゲのように突き出ていているのは、雌しべの柱頭。
さらに先の雌しべの出ていない部分がつぼみということになる。

もう少し進んだ状態の花序を観よう。
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雄しべの白い環が少し上方に移動している。下半分の茶色の部分は、花が終わったところだ。

ひとつの花としての成長を見ると次のようになる。
 つぼみ → 雌しべを出す(雌性期) → 雄しべを出す(雄性期) → 果実
個々の花としては花序の下部の方が先輩ということだ。

雌しべが先に熟すので、雌性先熟(しせいせんじゅく)と言う。植物の種によっては反対の雄性先熟のものもある。どちらも自家受粉を避けるための仕組みとされていてる。
参考:『植物の雄と雌を観る』(全3話)  http://sizenkan.exblog.jp/14094317/

よく観ると個々の花の根もとのほうに、花びらが見える。花弁は合着して先のほうが4裂した形。(地味!)
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穂の下の方では順調に果実が熟しているようだが、なぜか柱頭が伸びてきている。

全体が伸びて、雄しべの環もどんどん上る。その先にはまた新しい雌しべの花があり、さらに蕾が…

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ヘラオオバコは今日も成長を続ける…

少し理屈っぽい話ですが…

ヘラオオバコの花とオオバコの花は同じ咲きかたで、これらは “下から咲き上がる” と表現されることが多い。私にはこの表現がどうもしっくりこない。
“下から咲き上がる”いう文言からは「もともと長い穂があって、下から順に上の方に咲いていく」といったイメージだが、それは実際の状況とは異なる。

こまかいことを言わせていただくと、“つぎつぎに花を咲かせながら上方へ伸びる” と表現した方がしっくりするのではないだろうか。

2012年6月28日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-06-28 20:37 | 植物 | Comments(0)

ムシヒキアブ -最強伝説を解く-

今日の画像は苦手な方がいるかもしれないので、その場合は遠慮なくパスしていただいてもよいのだが、Y崎先生によると “真実の究明が最優先である” ということなので、お付き合いいただければありがたい。

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ムシヒキアブは、昆虫などを食べる肉食。
漢字では “虫挽き虻” あるいは “虫引き虻” の両方の説があるようだが、獲物の昆虫を捕らえてビュンと軽やかに飛び立つ姿は “虫を間引く” イメージだ。

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前脚でがっしりと抑え込み、硬い前翅をこじ開けるようにして刺している。
口もとをヒゲで隠して、とぼけた妖怪のような不思議な顔だが、正体は冷酷な殺し屋である。

獲物はヒゲナガハナノミ。写真の茶色いのが雄で、1コマめの黒い獲物は雌だ。
ここ(千葉県市川市大町自然公園)では、この時期(6月はじめ)の主食はヒゲナガハナノミらしい。

参考:ヒゲナガハナノミについて
『大町公園-4 谷津で観た虫(1)ヒゲナガハナノミは二重人格?』
⇒ http://sizenkan.exblog.jp/13707650/


ところで、ムシヒキアブは宮崎アニメ 「千と千尋の神隠し」 の 「釜爺(かまじい)」 に似ていると思うのだが、いかがだろうか。以前から言っているが誰からも賛同が得られない。

ムシヒキアブはスピードとパワーに優れ、昆虫の中で最強のプレデター(捕食者)だというウワサもある。ネット上では“クマバチを食った”とか“オオスズメバチと対決していた”とかの話が飛び交っている。
その強さの秘密を探ってみよう。(いやがらないで、冷静にお付き合いください)


強さの秘密-1 スピード・パワーの源泉:胸部

ムシヒキアブの胸部はもりもりと盛り上がり、なにやらメカニカルな雰囲気がある。中にはたぶんはち切れんばかりの筋肉があるのだろう。昆虫の翅と脚のカナメは胸部であり、隆々とした胸板こそ超絶運動能力の証である。
●飛翔のスピードと技術:ハエの飛翔技術はすごいが、そのハエを空中で捕らえてしまう。ハエを箸で掴んだという伝説の宮本武蔵にも匹敵する。
●大きな獲物を運ぶパワー:もがく獲物を抱え、軽快に飛翔する。シュイーンと飛び去り、移動して静かな場所で食事となる。

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強さの秘密-2 口ひげに隠した凶器:口吻

上の写真では大きな口吻(こうふん)が丸見えだ。
しかし、先端は丸く、毛がある。
“鋭い口器を刺して…” と表現されるが、どうやって刺すのだろう? それとも、ここから鋭利な武器を出す構造になっているのだろうか。謎だ…
アブはこの口吻を刺してから、まず獲物に消化液を注入し、それからゆっくりと体液を吸うのだそうだ。吸われるほうはたまらないだろう。
恐ろしいので獲物の気持ちは考えないことにしよう。

強さの秘密-3 極限の進化:脚

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トゲと爪。この脚で獲物をしっかりと押さえ込む。(2コマめの写真を参照)
鬼に金棒というか、よくぞここまで進化したものだ。凄すぎて言葉が出ない。
爪にそってフェルト状の褥盤(じょくばん。褥板とも言うらしい)があるが、これは滑り止めだろう。

褥盤は軟派な面もある。
次のブログで、交尾でソフトタッチ(?)に利用するという面白い例が見られる。
『ご近所の小さないきものたち/トラフヒラタヤドリバエの交尾』
 ⇒ 
http://serigaya.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-4ff0.html

ところで…
今回のムシヒキアブはマガリケムシヒキといって、複眼のうしろの一列になった毛がくるりと曲がっているのが特徴。
実はムシヒキアブの中では小さくスリムなほうで、アオメアブシオヤアブはもっと大きく力強い。彼らのことは以前に紹介しているので、そちらもご参照いただきたい。
『水辺のプレデターたち』 ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/14197783/

2012年6月22日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-06-22 19:36 | 昆虫など | Comments(2)

チュウレンジハバチの幼虫人生

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ノイバラの葉を食べるチュウレンジハバチ。
若齢期の幼虫は、みんな仲良く並んで食べる。
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アップで見ると、内部が透けて見える。白いのは神経系だろうか。
ハバチの仲間は、幼虫は植物食で、蜂類のなかでは原始的なグループとされている。
3対の胸脚(上の写真の黒い脚)のほかに、多数の腹脚(いぼ脚)があるのが特徴。鱗翅目幼虫のイモムシは腹脚が少ない。

すぐ近くに老齢幼虫がいた。
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老齢幼虫になると独り立ちするのは、たくさん食べるようになるからだろうか。
(幼虫なのに老齢とは、これいかに?)

こうしてみるとチュウレンジハバチと類縁のアカスジチュウレンジらしい。(以下、アカチュウと省略)
頭部の色が若齢期:黒色 → 老齢期:黄褐色と変化するのがアカチュウの特徴とされている。

敵があらわれた。ハナグモだ。
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食われるのは可愛そうだが、じっくり観察させていただこう。

アカチュウは、かぶりつかれたまま懸命に逃げる。
痛そうだが、クモの毒はどうなったのか?
網を張らない徘徊性のクモは、捕らえた獲物をおとなしくさせるために強い毒を持つと聞いている。とくにハナグモは強力らしいのだが…

参考: ⇒自然観察大学バックナンバー より、
2011年度テーマ別観察会 『クモの生態観察』 〔クモの毒〕

アカチュウは毒がまわったようすもなく、逃げ続ける。
急所をはずすとこうなるのだろうか。
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ハナグモの方が先に疲れたらしく、脚をだらんとさせて呆けたような顔。
“もう、どうにでもして!” と言っているのかも…

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さんざん逃げまわって、この後ついにハナグモを振り払うことに成功した。
拍子抜けしたが、ほっとした気持ちになった。

食う者、食われる者。野生生物は波乱万丈だ。

2012年6月15日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-06-15 20:57 | 昆虫など | Comments(0)

紅白花くらべ

クイズ。この花は何でしょう?
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ヒント:マメ科の蝶形花。

もう一つ、これは開花はじめの花序。
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わかった人は、ふだんから雑草をよく観ている人だろう。
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答えはアカツメクサ。

よく観ると画面の上の方が開花しているのに、中央やや下の花はつぼみ状態。

予告① この秘密は文末で明らかになります。

果実には枯れた花弁がいつまでも残って、見目好いものではない。
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これを割ってみると…
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果実がビッシリついていて、その中には種子が1つずつ入っている。この果実はマメ科らしくない。果実を包んでいるのはがくで、いわゆる “宿存がく” だろう。

全身が毛深いのがアカツメクサの特徴だが、がくの刺毛はとりわけすごい。
それはつぼみの刺毛でよくわかる。
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柔らかい刺毛だが、種子散布のために動物などに付着する機能はあると思われる。

予告② 画面の右側だけ開花しているところに注目! しつこいですが謎解きは最後で…


シロツメクサ
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シロツメクサの花序。
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こちらは球形の花序の下側から頂部へ順に開花する正統派(?)だ。
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果実にはアカツメクサと同じように花弁とがくが残る。
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むいてみるとマメ科の典型的な豆果(とうか)だが、多くは不稔だった。
アカツメクサが種子で増えるのに対し、シロツメクサはほふく茎(ランナー)で増えるということなのだろう。


紅白の住み分け
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画面左手前から奥に向かってシロツメクサ、右側がアカツメクサだ。
ここは江戸川の土手で、散歩の人などが通るところはシロツメクサ。フェンス沿いで人通りがないところはアカツメクサと住み分けている。
シロツメクサは低く広がって踏みつけに強いが、アカツメクサは踏まれるところには生育しにくいということが分かる。

アカツメクサ、シロツメクサの名前の由来は “詰草” で、かつてガラス器などの輸送の箱に詰めて利用されたことによるとされている。(ナデシコ科のツメクサは爪草)
赤クローバ、白クローバの名前で牧草や緑化に利用されるので、ガラス器と一緒に渡来したものが増えた、というわけではないと思う。

ところで、アカツメクサとシロツメクサは、系統分類の面でマメ科の同じ Trifolium属とされているのだが、果実をはじめけっこう相違点があるものだ。


アカツメクサの開花順序

以上で報告は終わりのつもりだったのだが、ネットで興味深い観察記録を見つけた。
“アカツメクサは球形の側面から開花がはじまり、その始点は決まっている” というのである。
その記録があったのは はた衛門さんによる 『草木365日(増補版)』の『アカツメクサの観察』  http://homepage3.nifty.com/hatazakura/akatumekusa.html

これは面白い! さっそく野外で実物を確認した。

結果は以下のとおり。(はた衛門さんの記録とは逆だった)
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画面左が最後の葉で、その反対側から先に開花している。
もうすこし開花の進んだ花序を見よう。
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いずれも小さいほうの葉が最後の葉で、同じ側がまだ開花していない。

次は横から見てみよう。
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左の写真では左が最後の葉で、右は右が最後の葉。どちらの花序もその反対側から開花している。
最後の葉かどうかは、小さいということだけでなく、互生する葉を追って確認したので間違いはないと思う。
ちなみに最後の葉は小葉が1枚しかなかったり、2枚のものが多かった。アカツメクサは本来3出複葉なので、これから展葉するということか…

10個以上の花序で確認したが “最後の葉の反対側から先に開花する” 法則はすべてに当てはまった。
はた衛門さんの観察は興味深いものだったが、どこで食い違ってしまったのだろう。“最後の葉”というところに勘違いがあるのだろうか…

2012年6月13日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-06-13 19:54 | 植物 | Comments(4)

オオメカメムシ

クワの木にいたオオメカメムシ。
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前回掲載したクワの木がどうなっているかと、先週末(6/10)見にいったのだが、クワキジラミはみごとに消えていて、ほかにはアシナガバチが巡回しているくらいだった。
ちょっとがっかりしながら、何かいないかと探して遭遇したのがこのオオメカメムシだ。
漢字で書くと大眼亀虫なのだろう。カメムシにしては大きな眼で、なかなか愛嬌のある姿をしている。
体長は5mmほどと小さいが 「日本原色カメムシ図鑑」 によるとカイガラムシやアリなどの小さな昆虫を食べる(口針を刺して吸収する)という。クズのような植物も吸収する雑食性のカメムシだそうだ。
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このアングルで観るとちょいワルの感じ。プレデター(捕食者)らしく見える。
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口針をもてあそんでいるのは、獲物がいなくて退屈しているのだろうか。

ネットで調べると、オオメカメムシを生物農薬として利用しようという試みがなされているらしい。
千葉県のホームページには、害虫のアザミウマなどを食べている写真が掲載されている。
オオメカメムシの利用方法

2012年6月12日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-06-12 12:32 | 昆虫など | Comments(0)

クワと昆虫

クワ 花から実へ

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これはクワの雄花。今をさかのぼる4月末の撮影だ。
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アップにするとこんな花序。
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少し控えめな、こちらはクワの雌花序。(去年別の場所で撮ったもの)
クワは基本的に雌雄異株とされているが、花の時期の主役は雄株のようだ。

一か月後の5月末。
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果実が色づくと主役は逆転する。
一見すると美味しそうだが、赤い実は未熟な状態で、このあと黒くなってからが食べごろだ。
私が子供のころは桑畑がたくさんあって、クワの実を食べたものだ。養蚕が衰退した今でも、パイオニア植物としてクワの樹が栄えているのは、この魅力的な果実のおかげなのだろう。

ところで、クワの実は複数の花が集まった果実なので複合果と言う。ちょっとややこしいが、厳密にいうと一つの花にたくさんの雌しべがあるイチゴのような場合は、集合果と言うのだそうだ。

参考:『自然観察大学観察会レポート』 http://sizenkansatu.jp/index_8.html  から「2011年 見沼田んぼ」の第2回報告/クワの実 & コゲラとカワラヒワ …をご覧ください。


虫たちに人気のクワの雌株

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クワの実を旨そうに吸っていたカメムシ。
カメラを向けると、警戒して吸汁をやめてしまった。
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チャバネアオカメムシはなかなかきれいな虫だが、こう見えて農業界では極悪人とされている。
果樹や豆類などいろんな農作物(のうさくもつ)を吸汁し、個体数が多いので被害も大きい。
このチャバネアオカメは嫌われ者を自覚しているのか、素早く逃げ去った。
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こちらはクサグモの幼体。数枚の葉をつづり合わせた奥に、じっと潜んで獲物を待っている。
クサグモは、クワの雌株のほうに獲物が多いことを心得ているらしく、雌・雄が隣りあわせのこの場所で、雌株だけに網を張っていた。


クワキジラミ

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クワの葉裏に、奇怪な花のような、不思議な姿を見せるのがクワキジラミだ。
一年に一度、この季節に観られる。
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白い糸の正体はクワキジラミ(幼虫)とその分泌物。
風に糸をはためかせながら、モゾモゾと意外によく動く。
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集団から抜け出そうとしているのがいた。丸い甘露を出している。となると糸は単なる排泄物ではなく、やはりワックスなのだろう。この糸は手で触ると消えてなくなってしまう。
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こちらは成虫。まだ体色が淡いので、ちょうど羽化したところか?
このコロニーは羽化ラッシュだった。
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成虫はワックスを避けて移動するようだ。どうやら自分たちの出した糸が苦手らしい。
(身勝手な親!)
ちなみに、クワキジラミは選り好みなく雄株にもついていた。

参考: 『虱(しらみ)生物』 http://sizenkan.exblog.jp/13917496/ 
去年のちょうど今頃、クワキジラミの観察をしているのでよろしければ…


2012年6月8日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-06-08 19:57 | 植物と虫 | Comments(0)

キジラミか? ウンカ・ヨコバイか? それともハゴロモ?

6月3日のアブラムシの観察会で、ヨシの葉上で観た虫。
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キジラミかハゴロモのように尻にワックスを着けている近づくとワックスをひらひらさせながら、右へ左へといっせいに動く。
その姿は、かなりひょうきん。
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形はウンカやヨコバイの幼虫のようだが…
う~む。不思議な虫だ。

教えてください
この昆虫についてご存知の方、お心当たりのある方はぜひご教示ください。
(写真がイマイチで申し訳ありません)


2012年6月8日、報告:自然観察大学 事務局O

………………………………………………………
ホソミドリウンカ終齢幼虫 だそうです
虫ナビなどで確認しました。ホソミドリウンカで間違いなさそうですね。
ご教示いただいた通行人Aさん、ありがとうございました。
ウンカの仲間も尻からワックスを分泌するんですね! 勉強になりました。
2012年6月11日、追記:自然観察大学事務局O

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by sizenkansatu | 2012-06-08 19:23 | 昆虫など | Comments(2)

親愛なる、そのへんの植物-4 「休耕田はお花畑」

一ヶ月も前の話で申し訳ないのですが、今回は4月末から5月初旬にかけての休耕田のお話です。観察地は岐阜になります。
うちの近所に、稲作をされなくなってから何年か経った休耕田があります。通り過ぎてしまえば何の変哲もない田んぼですが、ふと目を向けると、そこは色とりどりのお花畑になっていました。
早速… “田んぼの持ち主の方ごめんなさい” と思いながらも、ちょっと中を歩かせていただきました。ざっと見ただけでも、30種もの植物がいます。春から徐々に花を咲かせる種が増えていましたが、この時期が最もたくさんの花々が見られるように感じます。今回は、その休耕田で見られた植物を一気にご紹介したいと思います。
きっとみなさんも親しみがあるものが多いことと思います。ご一緒に散策(?)しているような気持ちでご覧いただけたら幸いです。

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カズノコグサ
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カスマグサ
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カタバミ
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カラスノエンドウ

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キツネアザミ:トゲのないアザミ。葉の裏が白いのが特徴です。花が咲くと、ボサボサ頭みたいでかわいいです
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キツネノボタン
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キュウリグサ
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ハナイバナの花:キュウリグサの花と似ていますが、よく見ると、キュウリグサの方は花の中心が黄色いものが多く、ハナイバナは白いように思います
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スズメノテッポウ
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セリ
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タチイヌノフグリ
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ツメクサ 写真をクリックすると拡大表示されます(ほかの写真も拡大になります)
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ハハコグサ
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マツバウンラン:北アメリカ原産の帰化植物
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ムシクサ

休耕田のお花畑、いかがでしたでしょうか。
他にも、オニタビラコやコオニタビラコ、トキワハゼ、アメリカフウロ(北アメリカ原産の帰化植物)など多くのものが見られました。
昔ながらの田んぼですと、定期的に草刈りされた畦などに、多くの植物が生育していました。その中には、今では普通に見られなくなってしまった種も多いと言われています。休耕田は、帰化植物の数も増え、そのように特別珍しいものがいるわけではありませんが、意識して見てみると、これほど多様な植物がいることには、素直に驚かされます。中には、探さないと見られなかったものがいたりして、嬉しい驚きがあったりもします。

賑やかだったお花畑も、今はタネをつけた状態になり、再び静かになりました。これから夏、秋と、また違った表情を見せてくれるのが楽しみです。

この度も、読んでくださった方、どうもありがとうございました。

2012年6月4日、報告:自然観察大学 植物生態学部 S子

※ 親愛なる、そのへんの植物 シリーズは、2012年4月に第1話から第3話を掲載しています ⇒  http://sizenkan.exblog.jp/15695576/
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by sizenkansatu | 2012-06-04 11:37 | 植物 | Comments(1)

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