自然観察大学ブログ

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4月の雑草-3

マツバウンラン

江戸川の土手に、マツバウンランが群生していた。
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この雑草は、造成地などでこつ然と姿を見せ、何年か経つといつの間にか姿を消すらしい。不思議な習性だ。
この土手でもこれまでは見た記憶がなかったが、数年前に周辺を整備し撹乱されたために持ち込まれたのだろう。
今後このマツバウンランがどうなるか、気になるところである。
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マツバウンランは漢字で表すと “松葉海蘭”。茎に着く葉はマツのように細い。
名前のもとになったウンランは、海岸で普通に見られるゴマノハグサ科の植物で、ランの仲間ではない。分類的にはゴマノハグサ科ウンラン属とされる。
マツバウンランと同様に身近でよく見られる外来種で、ツタバウンランというのもある。こちらもきれいな雑草だ。数年前に皇居の堀の石垣に群生するのを観た。


動き出した河川敷の雑草

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ヨシがいっせいに伸びはじめた。地表ではヘビイチゴが広がり、もう開花している。
ヤブガラシもところどころで顔を出し、からみつく相手を探しているようだ。
春になって、雑草が勢いづいてきた。

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こちらはクズの萌芽。
クズは草か木か、意見の分かれるところのようだ。
イメージ的には草本だが、写真のように前年の地上茎から新たな芽が出るので木本とするのが正しいのかもしれない。
“草本か木本か、人間の都合だけで定義して区別しようと思っても難しいかもしれません。第一、本人のクズたちはそんなことは気にしてないでしょう。” I先生はいつもそんなふうに言っておられる。ものごとを雑草の立場で考える、I先生ならではの話である。

ところで…
江戸川にキジがいた。
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ひどい写真だがご容赦いただきたい。雑草を撮っている時に遭遇し、追跡しながら撮ったものである。
場所は千葉県の松戸市と市川市の境界あたりで、この日はほかに雌雄ペアのキジにも会った。河川敷にわずかに残ったやぶで生活しているのだろうか。
もしかすると江戸川では最下流域の生息例かもしれない。

2011年4月28日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2011-04-28 12:40 | 植物 | Comments(1)

カラスノエンドウをめぐる虫たち

カラスノエンドウは今まさに満開。
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あいかわらず、互いに支えあって伸びている。
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拡大して観ると、まさしくマメ科の蝶形花(ちょうけいか)。
マメ科の花の構造は少し複雑だ。花弁は旗弁(きべん)、側弁、竜骨弁からなり…

説明はやめておこう。先日、友人たちとの宴席で、『ブログの文字が多くて、内容がマニアックすぎる』 という多数の批判を浴びてしまった。
反省して、まずはだまって花を観ていただくことにしよう。


<< ご注意! 以下の写真は、虫嫌いの方はけっして一人では見ないでください >>


ナナホシテントウに野生を見た!

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ナナホシテントウがアブラムシを食べていた。
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拡大するとすごい食べっぷり。野生の肉食動物の迫力を感じる。
(迫力を味わいたい方は写真をダブルクリックしてください)

食べられたアブラムシ(マメアブラムシ?)はかわいそうな気もするが、カラスノエンドウから見れば、寄生虫を食べてくれるありがたい味方ということになる。
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カラスノエンドウの先端付近では、群落のいたるところでコロニーをつくっている。アブラムシの繁殖力はものすごいが、負けずに伸びるカラスノエンドウの繁殖力もすごい。

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これはヒラタアブの仲間の幼虫。やはりアブラムシを食べるが、こちらは迫力がありすぎるので、今回はやめておこう。
(これでも、万人に愛されるブログを目指しているのです)

M先生によると “アブラムシは陸のプランクトン” … 食べられることが宿命だ。
別のM先生(こちらもアブラムシの専門家)は、テントウムシやヒラタアブが捕食しているのを見ると 「こらっ! 私のかわいいアブラムシちゃんに何をするかっ!」 などとブツブツ言いながらも、非情にも管ビンのアルコールの中へアブラムシを採集していた。これも悲しい宿命なのか?

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これは別のナナホシテントウ。前の写真より体色が濃い。

観ていて、あることに気がついた。
彼らはアブラムシを捕らえ、少し離れたところに持っていて食べるらしいのだ。
コロニーに居座って食べ続ければ効率が良いのに…
一人で静かに食べたいということか?

この一角にはかなりの数のナナホシテントウがいたが、居座り型のナナホシテントウは観察できなかった。
それどころか、絶好の餌場であるカラスノエンドウから離れ、長距離移動するものもいた。
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(意外に動きが早いのでカメラで追うのはけっこう難しい。)

後日、H先生にナナホシテントウの静かな食事についてご意見をうかがった。
……………………………………………………
私の観たところでは普通に居座って食べると思いますが、種の保存のためにいろいろな行動パターンを身につけているということは考えられますね。
小さいながらも野生動物だから、じゃまの入らないところで静かに食事をするという本能を身につけているのかもしれません。
……………………………………………………

少し離れたところの木杭に、もう蛹になっているのが観られた。
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樹幹などの安定した場所に移動して蛹になるらしい。
食事とはちがって蛹化では集団になるようだ。2008年の自然観察大学観察会で観たヒノキの樹幹の大量の脱皮殻が思い出される。
http://sizenkansatu.jp/index_8.html から見沼の第2回観察会参照)

なお、H先生によると、4月半ばのカラスノエンドウで見られるのはほとんどがナナホシテントウ。テントウムシ(ナミテントウ)よりもナナホシテントウのほうが低温に強いらしく、早くから活動をはじめるということだ。


タコがアリのエジキに…

暖かくなったためか、タコゾウムシが活発になった。
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植物体上を動きまわる幼虫が目につくが、どうも個体数は減っているらしい。

地表に落ちたタコゾウムシをアリが襲っている。
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小さくて動きが速いのでふだんは気づかないが、こうして写真を見るとアリもけっこう凶暴そうな大あごを持っている。
丸々と太った重たそうな幼虫だが、軽々とくわえて運び去る。

あたりを見ると、ほかにも3、4件の連れ去り事件に遭遇した。
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わずかな時間に何頭もの幼虫が連れ去られたところを見ると、もしかすると落ちた幼虫だけではなく植物体上のタコゾウムシを捕らえているのかも知れない。

ところで…
一般にアリとアブラムシの共生関係について広く言われている。
甘露をもらう代わりに、アリがテントウムシからアブラムシを守るというのだが、今回はアブラムシのコロニーではアリは観られなかった。
アブラムシの甘露よりもタコゾウムシのほうが美味しいということだろうか。

2011年4月25日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2011-04-25 19:53 | 植物と虫 | Comments(4)

4月の見沼田んぼ

本年度の自然観察大学の観察会は見沼田んぼ。
4月16日に先乗りで現地を見てきた。
ここでは、5月の観察会では観ることのできない植物の花など、4月の見沼田んぼを写真で紹介させていただく。

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見沼の観察会でシンボル的な存在のカシワ。
ちょうど新緑の開花時期で、垂れ下がったのは雄花穂。
カシワは今年も元気だ。

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オオミノガ。
子供のころはどこにでもいると思っていたが、外来の寄生バエによって現在は激減してしまい、各地でレッドリストに挙げられているようだ。

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これはサルトリイバラの花(雄花序)。斜面林で見た。
観察会の時期には、残念ながら花は終わっていると思うが…

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アブラナ科の雑草ではナガメが活躍していた。
前翅のもとの方が硬くなっていて、かつて半翅目(はんしもく)と言われていた理由がわかる。現在のカメムシ目という名称はちょっと味気ない。
カメラを嫌ったのか、飛び立つ瞬間が偶然撮れた。ナガメの名前の由来は菜亀と言われている。

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クワの花(雌花序)。5月には紅く色づきはじめた果実が見られると思う。

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若いオニグモ。人家の生垣にたくさん見かけた。
人間に近いクモのひとつだろう。

見沼田んぼでも地震のツメ跡らしい崩壊があったが、生き物たちは元気だった。

2011年4月22日、報告:自然観察大学 事務局O

………………………………………………………
参加予定のみなさんへ … 5月15日にお会いするのを楽しみにしています。
観察会の詳しい案内、参加申し込みは… 自然観察大学ホームページ http://www.sizenkansatu.jp/ 【募集案内】をご覧ください。
申込はまもなく締切とさせていただきます。
………………………………………………………
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by sizenkansatu | 2011-04-22 16:14 | フィールド | Comments(0)

4月の雑草-2

スギナが出てきた

今年観ている畑のわきの斜面にスギナが出てきた。4月はじめのことである。
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ツクシ(胞子茎)とスギナ(栄養葉)が同時に出ている。
すぐそばにタチイヌノフグリ、そしてオランダミミナグサもある。先にツクシが出てそのあとにスギナが出ると言われるが、ここではほぼ同時に出たようだ。
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ツクシの穂(胞子嚢穂:ほうしのうすい)は無駄のない6角形ブロックに分かれて、胞子を蓄えている。
写真の上半分はすでにふたを開け、胞子を散らした後。下半分は開きかけで、緑色の胞子が入っているために黒っぽく見える。
スギナの胞子は乾燥するとピンと開く腕を持っていて、散布に役立つという。うまくできているものだ。
長いスギナの歴史で胞子散布のメカニズムを発達させてきたのだと思う。それでも、せっかく散らした胞子で繁殖することはまずないと言われる。
太古の昔は胞子でも盛んに増えていたのだろうが、ある日どこかで地下茎で繁殖するようになったのだろう。もしかして、現在の日本のスギナは、もとは同じ個体のクローンだったりして… 
もっとも、どこかで今でも胞子で増えているスギナがあるのかも知れない。

スギナは四方八方に地下茎を張り巡らして繁殖するので、畑に入ると除草はたいへん。鍬で断ち切られた地下茎からもそれぞれ成長するから、やっかいな雑草だ。

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これはナガミヒナゲシ。ほかの場所ではもう開花しているが、この株はすこし寒さが苦手なのだろう。寒さで紅葉状態のものもある。このところの激しい温度差に戸惑っているに違いない。

あのカタバミは…

まことに残念ながら、畑のほうはきれいに除草されていた。東京スカイツリーと高さを競っていたホトケノザは、あとかたもなくなっている。
あの 3月の雑草-1 http://sizenkan.exblog.jp/13222780/ のカタバミはどうなったか探してみよう。
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あった。すっかり緑あざやかになって、元気そうだ。
これからもっと勢いを増してほふく茎を伸ばすのだろうが、いつまで除草をまぬがれられるか…

2011年4月20日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2011-04-20 19:44 | 植物 | Comments(0)

頭突きをするハエ

4月はじめに観たハエは、頭突きをするハエだった。
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低い体勢で口器を押し付けるように樹液を舐めている。舐めることに夢中で、カメラなど眼中にない、といったそぶり。
翅をすぼめてナナメに構えているのが特徴的で、ジェット戦闘機のようなちょっとかっこいいハエだ。
はっきりとした紋様があるので、あとで名前を調べたが、残念ながらわからなかった。

写真を撮っている間に別の1頭が近寄ってきた。
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優先権を持った左のハエは、餌場を守るために低い体勢からなんと “頭突き” をした。新参者(写真右側)はあっという間にどこかへ突き飛ばされてしまった。
頭突きは目にもとまらぬ速さで、ヒザ(?)のバネを使って跳びつくように体ごと当たる。とてもシャッターが追いつける動きではない。上の写真はジャンプする直前で、1/250秒のシャッタースピードでもブレてしまっている。

追い払われたハエは、懲りずに何度も近寄ってくる。この樹液がよほど美味しいらしい。
この攻防戦を5,6度繰り返すうちに、うまいこと頭突をかわし、そのままクンヅホグレツの戦いになった。素早い動きでぐるぐると回転した後…
止まったと思ったら、もう交尾の姿勢になっていた。本当の目的はこれだったのか!
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めでたし、めでたし…
雄のあきらめない執念と、超速の身のこなしには脱帽である。
ハエの世界もなかなかたいへんなようだ。

………………………………………………………
〔4.21追記:ムラクモハマダラミバエ〕
<<頭突きをする種は、ムラクモハマダラミバエ Staurella nigrescens Zia, 本州に分布、生態不明と同定されました。>>
双翅目の専門家であるS先生からご教示いただいた。S先生には半ば強引に自然観察大学の学生になっていただいている。
名前がわかると、ネットでも本種について検索できた。
個人的に、ミバエの仲間は翅が開き気味で体型も丸型と思い込んでいた (下の写真が好例) が、そんなに単純なものではないようだ。
S先生、ありがとうございました。
………………………………………………………

ミバエのこと
別の樹の葉裏にいた別のハエ。こちらは単に休んでいるところらしい。
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翅の紋様がなかなか美しい。
翅を開きぎみにするところは、ミバエの仲間だろうと思われる。
後日、特徴的な紋様をたよりに『原色昆虫大図鑑』(北隆館)(http://hokuryukan-ns.co.jp/books/archives/2005/09/_iii.html の旧い版)で調べた。
“チャイロワモンハマダラミバエ” で間違いないと思う。

ミバエの仲間には重要な農業害虫とされるものが多く、沖縄地方で根絶宣言されたウリミバエというニガウリ(ゴーヤ)などのウリ科作物の害虫が著名である。
ウリミバエは、大量飼育された雄成虫を不妊化し自然界に放飼し続けるという壮大な国家事業で根絶やしにされた。
それまで本土へ移動禁止とされたニガウリが、ウリミバエ根絶のおかげで全国に流通可能になったのだ。
人間の都合でそこまでするか? という意見もありそうだが、果実を切って中に充満した幼虫(ウジ)を見た経験のある人なら納得いくかもしれない。
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これはその飼育中のウリミバエ雌(写真提供:全国農村教育協会)。
ニガウリに産みつけられたウリミバエの卵は、ふ化後果実の内部を食い尽くす。
ウリミバエの根絶についての書籍は『ミバエの根絶』(石井象二郎、農林水産航空協会)、『害虫殲滅工場』(小林照幸、中央公論新社)があったが、残念ながらいずれも絶版のようだ。

話はドンドンそれるが、ウリミバエ同様に侵入警戒中の害虫として、アリモドキゾウムシとイモゾウムシというのがいる。サツマイモの大害虫である。
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写真はアリモドキゾウムシ(写真提供:全国農村教育協会)。
少し前の沖縄基地移転問題に絡んだ話で、ある移転受け入れ容認派の条件の中に 『アリモドキゾウムシの根絶』 というのがあった。
極端に言えば “アリモドキゾウムシを根絶してくれるなら米軍基地の受け入れを考えよう” というのだ。
現地でいかに深刻な問題であるかがうかがえる。

余談ですが…
双翅目(ハエ目)の名前を調べるのは難しい。某大図鑑では双翅目の多くは展翅していない標本写真であり、そうなると絵合わせで検討をつけるわれわれ素人には同定不可能だ。
ネット上で昆虫図鑑は数多くあるが、双翅目の実用的なものがないのは、ひとえに難しいからだろう。生態写真による双翅目の入門用の図鑑が望まれる。

2011年4月19日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2011-04-19 19:30 | 昆虫など | Comments(0)

4月の雑草-1

ハコベの七変化

ハコベは春の雑草の代表と言ってよいだろう。
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このところ通っている畑のハコベ。こうしたところでは低く広がって伸びる。
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地味で、いかにも雑草といった感じだが、花を拡大するとうって変わってフォトジェニックだ。

写真うつりの良い花を物色していたら、変なのを見つけた。
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どこがおかしいかおわかりだろうか?
一目見てわかった方は、かなりの雑草マニアだ。
よく観ると、一番上の花は花弁が1つ多いことに気づく。
ハコベの花弁はふつう5弁で、それぞれが2つに分かれているので10枚に見えるのだが、上のハコベは12枚(6弁)ある。
“がく”も本来はきれいな星形なのだが、これは6つに分かれている。
規格外の雑草はよく目にするが、花弁の多いハコベははじめて観た。
“四葉のクローバ” ならぬ “六弁のハコベ”。何か良いことがあるだろうか。

ところで、ご存知とは思うが、“四葉(よつば)のクローバ” というのは誤った表現である。クローバ(シロツメクサ)は3小葉で1つの葉だから、正確には “4小葉をもった一枚の葉” ということになる。

ハコベの花をいろいろと撮ってみたので、ここで並べて紹介させていただく。すべてコハコベだ。
コハコベとミドリハコベは区別が難しいが、雄しべの数で見分けることができる。
前者は雄しべが1~7、後者は5~10形とくらしの雑草図鑑 (岩瀬徹著、全農教)。数が重複して悩ましいが、自然界は我々の判りやすいように都合よくできてはいない。
今回観たものは雄しべが3-5なのでコハコベと言える。
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葯の色が朱色のものと黒いものとがあるが、成熟すると黒色に変わるものと思っていた。これはハコベだけでなくよく見かける。しかしそれでよいのだろうか。違うような気もするが…
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別の離れた場所で観たコハコベの花。
左の花は葯が黄白色。未熟というよりも未発達な感じで、反対に雌しべの柱頭はよく発達して長く伸びている。
もしかすると、これは雌花的な性質をもった花ではないだろうか?
そのような報告はこれまでにあるのだろうか?

ご意見ください
コハコベはみなさんの周りにもたくさんあると思うので、ぜひ観察して、そしてご意見・情報をいただければありがたい。
お待ちしています。

都心の植えマスのハコベ
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全体が大きく畑のハコベとはまるで違った姿だ。ここは栄養がよすぎるのか、あるいは日照が少ないことの補償作用なのか?
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大きな葉は長さ5cmほどもあるが、これもコハコベだ。
コハコベにはもやしのようにヒョロリと伸び、葉が小さくて果実ばかり目立つものもある。環境の違いによるものか、よくもまぁ、姿を変えられるものだ。

2011年4月12日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2011-04-12 13:17 | 植物 | Comments(0)

動き出したヤニサシガメ

あのヤニサシガメはどうなったか? およそ1か月ぶりにヤニサシガメを観に行った。
自ら体に松ヤニを塗るという、あの不思議なカメムシだ。
(前の記事を見てない方はhttp://sizenkan.exblog.jp/13268424/ 『マツに観る生物多様性』 をどうぞ)

まずはアカマツのヤニを見てみよう。
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暖かくなり、アカマツ体内の代謝が活発になったのだろう。松ヤニも増えている。
透明で、見た目が水滴のようなので触ってみたら、やっぱりべとべとのヤニだ。

ヤニサシガメは冬眠から覚め、みんな樹皮下を這い出して樹上に散らばっていた。
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こいつはあちこち動きまわったのだろう、体中にマツの木屑か砂粒のようなものをくっつけている。
速い動きではないものの、意外に活発だ。全身の松ヤニで歩きにくいはずだと思うが…
ホントに松ヤニがついているのか? と触ってみたら、やっぱりべとべとであった。
これでは大リーグボール養成ギプス(旧い!)をつけて歩いているようなものではないか。ヤニサシガメは怪力の持ち主なのか? 
松ヤニはロージンと言って野球や器械体操、弦楽器の利用で知られているが、ボクシングの靴底に塗って滑り止めにする、というのもあるらしい。案外ヤニサシガメも蝶のように舞う(これも旧い!)軽快なフットワークを使ったりして…

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こちらは枝先の新芽で、青空のもと気持ちよさそうにしている。

マツカレハの幼虫をみつけたので、いたずらしてみた。
捕獲シーンを観ようと、突っついてヤニサシガメのほうへ誘導したのだ。
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失敗。サシガメは鳥刺しの技で捕らえるどころか、さっさと逃げてしまった。
マツカレハが大きすぎて獲物とは思えなかったのだろうか。

残念ながら、体に松ヤニを塗るシーンも鳥刺しで捕獲するシーンも観ることはできなかった。
脱皮するたびに松ヤニを塗り直す必要があるはずなので、飼育できればよいのだが…

参考:ヨコヅナサシガメ
近くのサクラの樹幹で、おなじみ(?)のヨコヅナサシガメの幼虫を観た。
改めて比較のために紹介しておこう。
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改めて比べてみると、体が大きくて色彩も派手だ。ヨコヅナの名前の由来は腹部のふちにある横綱の化粧まわしのようなマダラ模様からだそうだ。このマダラは成虫になるといっそう横綱らしく立派になる。

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こちらのヨコヅナは口吻の先に何かくっつけている。
クモの仲間のように見えるが、吸収した残骸にしてはカラカラに乾いているので、脱皮殻にちょっかいを出して外れなくなったのかもしれない。なにやらイラついているようにも見えた。

2011年4月8日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2011-04-08 14:24 | 昆虫など | Comments(0)

カラスノエンドウのタコゾウムシ

3月28日、カラスノエンドウでアルファルファタコゾウムシを探してみた。
3月の雑草-2 『支え合うカラスノエンドウ』 http://sizenkan.exblog.jp/13230234/ で南十字星さんにコメントをいただいたタコゾウムシだ。

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ひどく食べられた痕跡がある。
幼虫がいるはず、と探したのだが見つからない。
ところが南十字星さんの言葉通りにトントンとたたいてみると、次から次へと幼虫が出てくる。こんなにたくさん、どこに隠れていたのだろう。
ありのままの生態を観たいし、悔しくもあるのでさらに探索した…

いた!
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未展開葉の中にうずくまるようにじっとしている。
体長は7-8㎜といったところだが、小葉との比較で大きさがイメージいただけるだろう。
左の幼虫のわきには、さらにごく小さい幼虫の姿も観られる。

直射日光が当たって驚いたのか、もぞもぞと動き出した。
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幼虫の背面に白い筋があるのが特徴らしいが、近縁と言われたオオタコゾウムシ幼虫にも同じ白い筋があるので、幼虫からはアルタコなのかオオタコなのかはわからない。
今後の成長を見守ろう。

『日本農業害虫大事典』 http://www.zennokyo.co.jp/book/nogyo/nng.html によると、成虫は12月から5月の夜間に産卵する、とある。越冬するカラスノエンドウに産みつけられた卵がカラスノエンドウの成長とともに孵化、摂食し、5月には成虫になるらしい。うまくリンクしている。
カラスノエンドウのほかレンゲ(ゲンゲ)にもつき、成虫はキュウリやメロンを食う農業害虫とされている。

アルファルファタコゾウムシの名前は、マメ科牧草のアルファルファに着くタコゾウムシ(タコゾウムシ亜科)ということだろう。
それにしてもタコゾウムシの名前の由来はなんだろう。蛸なのか、凧なのか、いずれにしても成虫も幼虫もそのイメージはないのだが。気になる…

2011年4月5日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2011-04-05 16:50 | 昆虫など | Comments(0)

3月の雑草-4

もう4月になってしまったが、3月末に観たことなので3月の雑草とさせていただいた。
ご容赦いただきたい。

成長したホトケノザ
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春らしくホトケノザが咲き誇っていた。

1か月前の写真を見てみよう。
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これは『3月の雑草-1』http://sizenkan.exblog.jp/13222780/ で掲載した写真。
はじめは地表低く広がっていたが、今は上方に向かって伸びる。

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低い位置から撮ると形がよくわかる。草丈は30cm余り。
遠くにかすんで見える塔は東京スカイツリー。
高さ634mでもうこれ以上伸びないようだが、ホトケノザはもう少し伸びるだろう。刈り取られなければよいのだが…

畑に出た雑草
別の場所では、耕起後の畑地で一斉に雑草が芽生えていた。
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ノボロギクのほか、スズメノカタビラもちらほらと見られる。
みんな小さいながらも花を着け、とくに画面左手前のノボロギクは、草丈2cm弱だというのに、もうつぼみがある。 “いつ除草されるかわからないから早く子孫を残そう” という作戦なのだろう。
ノボロギクは厳冬期以外ほぼ通年発生~開花・結実するようだ。

同じ畑の別の一角ではナズナが群生していた。
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d0163696_20395167.jpg小さなロゼットをつくって、薹(とう)を立てる間もなくもう花を着けているナズナ。

d0163696_20411625.jpgこちらのナズナはロゼットがなく、草丈数センチで開花している。同一条件下でも、いろいろなパターンで成長するらしい。
本来ナズナは秋に芽生えてロゼットで冬を越すとされているが、環境や条件次第で殉難に生活している。さすが、雑草である。


2011年4月4日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2011-04-04 20:46 | 植物 | Comments(1)

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こんな感じの本が欲しかっ..
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