自然観察大学ブログ

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キベリタテハに好かれて… –峠その2-

峠では、なぜかこのキベリタテハがなついてくれた。
はじめはよそよそしいそぶりで、静かな追跡劇のあと、やっと撮影できたが下の写真。どうやら訪花性のチョウではないらしい。
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満足して一服していると、なんと傍らに置いたカメラに止まった。
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これはサブで携行しているコンパクトカメラで撮ったものだ。ピントリングのゴムのところを吸うしぐさをしている。まったく逃げる様子はない。よく観ると口の先から逆に液体を出しているようにも見える。
何がお気に入りなのか、カメラを離れない。仕事にならないのでどいてもらおうとすると、今度は指を吸うではないか。
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昆虫と付き合いを続けていると、お互いわかりあえるようになるのか。それとも私の人徳か。いずれにしても嬉しいできごとであった。

キベリタテハ後日談
帰ってから図鑑でキベリタテハについて調べると、解説に『死体や糞を好む』とある。
何ということか。失敬な。わかりあう関係だと思っていたのに!
“虫に好かれる男”どころか“死体や糞”とは!!
そういえば、別のセセリチョウの仲間は鳥の糞を唾液(?)で溶かし、それを吸汁するという話を聞いたことがある。レンズに口をつけていたのはそれと同じことだったのだろうか。
いずれにしてもショックである。

2010年8月31日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-08-31 19:13 | 昆虫など | Comments(3)

イケマとハナカミキリ –峠その1-

8月14日、山梨県大月市の、ある峠に行った。お盆の真っ只中、下界は連日の酷暑だが、ここは標高1500メートル以上あって快適な撮影だった。
主な目的はハナカミキリの撮影だが、あると思っていたシシウド類、アザミ類の花がない。すでに終わっているということか、それとも以前とは植生が変わったのか。
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なんとか咲いてくれていたこの花は “イケマ” のようだ。ガガイモ科というが、確かに葉や全体の感じがガガイモに似ている。花は白い小さいのが花弁で、外側の大きめの淡緑色のはがく。イケマはがくが反り返り、反り返らないのはコイケマだというので、もしかすると後者か。
イケマに来ていたカミキリは次の3種。
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上からヨツスジハナカミキリとマルガタハナカミキリ、もうひとつは種名不明 (どなたかご教示ください)。

ミヤマカラスアゲハに遭遇
帰り道でミヤマカラスアゲハを見た。林道脇に吸水に来ている。警戒心が強いらしく、近づくことが難しい。

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この程度の写真しか撮れなかったが、実物の美しさはとてもとてもこんなものではない。この日はお盆のUターンによる中央道の混雑が予想されるため、時間的に粘れなかったのだ。次の機会にがんばります。ご容赦ください。
ミヤマカラスアゲハは初めて見たのだが、すごい。美麗種かどうかというのは個人の感じ方によるのだが、これは私の琴線に触れる美しさだった。例えるなら、国宝とされる“曜変天目茶碗”に似た美しさだ。
(例えが解りにくくてすみません。 http://www.seikado.or.jp/sub030101.htm で見ることができます)

ミヤマカラスアゲハをまだ観てない方は、ぜひ画像検索して、上の写真でなくほかのサイトで見てください。きれいなのがたくさん紹介されています。そして実物はそれらの画像よりもっと綺麗だということです。

以下次号に続く。

2010年8月31日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-08-31 12:44 | 昆虫など | Comments(0)

ハンミョウとアリとマーガリン

ハンミョウがアリを食べるところを撮影した。
ハンミョウの運動能力がすごいことはコハンミョウと同じだ。野外で撮ることは難しいのでポリ容器内に砂を敷きセットした。

狩猟の名人
意外なことにハンミョウの狩猟は、運動能力を生かして追い掛け回すものではない。無駄のない動きに驚いた。
まずアリが近くに来るまで不動の姿勢で待つ。
獲物を視界にとらえ、射程内に入ると、迅速かつ的確に捕らえる。射程距離は4、5センチ程度か。
ススッと滑らかに移動し、狙いを外すことなく大あごで挟む。
一連の動きは武道の達人のようである。“ハエを箸で挟む宮本武蔵” と例えるとわかりやすいだろうか。アリが、まるで止まっているように見えるのだ。
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私のカメラはとうてい追いつけず、写真は捕らえた直後のものである。しかも若干ピントがずれているが、ご容赦いただきたい。
捕らえた獲物は咀嚼してつぶし、体液を吸収するらしい。咀嚼は比較的長時間にわたり、大あごをゆっくりと開閉する。
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ハンミョウの口器は見るからに複雑で私にはよくわからないが、獲物を保持する部分と捕らえる部分が別にあるようだ。目の前の獲物を複数捕らえておいて、あとでゆっくり咀嚼するものと考えられる。先の報告で書いたが、このときは目の前であっという間に4頭のアリを捕らえたのだ。この間に咀嚼する時間はない。

マーガリンがお好き
もうひとつ驚いたことがある。ハンミョウはマーガリンを好むのだ。
マーガリンはアリがポリ容器を登って外に出ないようにと塗っておいたのだが、なんとハンミョウがこのマーガリンを夢中で舐めるのだ。
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容器壁面のマーガリンの存在を知ってしまったハンミョウは、這いつくばって口を押し付けるように貪欲に舐める。このときばかりは自慢の大あごが邪魔になるらしい。
幼虫はどうなのだろうか。マーガリンで育つとメタボなハンミョウになってしまうのだろうか。マーガリンはこのところ健康面で色々と言われているのでバターやマヨネーズ、ケチャップはどうだろうか。想像は際限ないが、やめておこう。
興味を持つのはたいせつですが、もてあそんではいけません。生物はみな同志です。

参考:このブログの以下の記事を見ていただくと、より深い(?)ところに進めます。
“安土城とハンミョウ”(8/19) http://sizenkan.exblog.jp/11770382/
“コハンミョウの脚”(7/22) http://sizenkan.exblog.jp/11597474/
2010年8月27日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-08-26 19:21 | 昆虫など | Comments(1)

夜の昆虫採集

<追記があります。2013年10月2日>

8月11日、Y先生から夜間灯火採集に誘っていただいた。
紅顔の美少年のころに、家の灯りに集まる昆虫を採集した経験はあるが、本格的な灯火採集はまったく経験がない。喜んで同行させていただいた。

先生は地域の生物調査などで豊富な経験を持っておられるベテランだ。
発電機や支柱、ロープなど、さまざまな道具でワゴン車が満載状態だった。
まず、日程は新月を選ぶ。月夜の灯りは灯火採集と競合するらしい。
場所は開けたところで、川沿いに下から昆虫が登って来るようなところがよいらしい。
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目的の昆虫によって、ブラックライト(紫外線)と水銀灯を使い分けるそうだが、今回はダブルである。ブラックライトは、郊外で見かける誘殺灯に使用されている。青い光で虫を誘ってバチバチッというやつだ。
明るいうちに準備を整えて、日暮れを待つ。
(といっても私は手際よく設営するY先生を脇で見ているだけだった)

暗くなると、あっという間にいろいろな昆虫が集まってきた。蛾や甲虫はもちろん、カメムシやセミ、バッタも来る。危ないドクガの仲間も来た。
およそ3時間近く、夢中で撮影した。その一部を紹介させていただく。
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上から順に名前を書いておくとキイロゲンセイ、コクワガタ(?)、ゴミムシの一種、ミヤマカミキリ、クワコ、ホソバスズメ、ゴマフボクトウ、ドクガの一種、クモヘリカメムシ、オオホシカメムシ、ミンミンゼミ、ヘビトンボ
【注】名前が間違っていたり、不明のものがわかったときはご指摘いただけるとありがたいです。

………………………………………………………
<2013年10月2日追記>
ドクガの一種はクロモンドクガでした。見かけによらず無毒らしいということです。
itotonboさんより下記のコメントをいただきました。
ありがとうございました。
………………………………………………………


私は飛来客のにぎわいに驚いていたのだが、先生によるとこれでも風のためか少ないそうである。多いときはシートが黒くなるほど集まって来て、虫が入らないように耳栓が必要となるらしい。

蛾の美麗種にショック
今回私が注目したのはコケガの仲間だ。
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上からアカスジシロコケガ、スジベニコケガ、ハガタベニコケガと思われる。 『みんなで作る日本産蛾類図鑑』 で調べたら、ほぼ種名が判明した。(地域亜種とか難しい問題があるらしいが…)
農業害虫としてのヨトウムシなどを見てきた私にとって、蛾の概念を覆すカルチャーショックであった。
コケガはヒトリガ科のコケガ亜科と分類され、幼虫は地衣類を食べるらしい。コケを食べるというのもまたすごい。今後はコケに注目して幼虫も観てみたい。

余 談
その夜帰宅して首筋に軽い痛痒を感じた。どうも毒虫にやられたらしい。撮影したドクガの一種によるものではなく、水疱の症状から見るとアオバアリガタハネカクシか何からしい。
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痛痒は一週間弱続いた。犯人がわかれば写真を有効活用できるのだが、残念。

追記:
これはキイロゲンセイのカンタリジンによる水疱だそうです。
詳しくはけんぞうさんのコメントをご覧ください。


2010年8月25日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-08-25 20:26 | 昆虫など | Comments(5)

サギ山を観た

茨城県土浦市はハス(レンコン)の産地で名高い。
蓮田や稲田が広がる一帯は、サギにとって何よりのフィールドなのだろう。8月15日、ここで大きなサギ山を観た。
筑波山から霞ヶ浦へ流れる“桜川”の河川敷で、国道6号線の土浦バイパスが交錯するあたりにこのサギ山がある。大きさを目測すると、川沿いに幅数十メートル、長さ100メートル以上の範囲にわたっているだろう。
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営巣地の草原が枯れるのは排便のためだろうか。大きな樹も枯れているように見える。
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県外から来たというカメラマン数人が望遠レンズを据えて狙っていた。話を聞くと今年の春から通ってきているらしい。チュウサギが多いらしいが灰褐色のがゴイサギ、ほかにもダイサギ、コサギ、アマサギ、アオサギと6種類のサギが見られるそうだ。
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土浦市のサギ山はここ数年の間に現れたものらしい。見沼の “さぎ山記念公園” は250年続いて消滅したサギ山を記念して作られたものだそうだが、サギ山は地元にとって歓迎すべきものなのだろうか。数十年前に土浦市の隣の牛久市でサギ山を観たことがある。このときは、サギ山の直下だった松林の中まで入った。ものすごい悪臭に閉口した記憶がある。

2010年8月24日、報告:事務局O

【8/26追記】
この写真を見たK先生から、写真からは繁殖地か塒(ねぐら)か不明、というご意見をいただきましたが、撮影時刻が昼前なので、繁殖地と思います。今後も現地を見て、続報をお送りしたいと思います。
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by sizenkansatu | 2010-08-24 18:34 | | Comments(0)

境内の植物観察 -滋賀その6-

大津の日吉大社は信長の叡山焼き討ちで丸焼けになったとところである。火をまぬかれたのかそれとも400年間の再生によるものか、境内の植物はどこを見ても落ち着いて風格がある。
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カツラのこんな大樹ははじめてだ。『日吉髄一の御神木、桂は祭礼で冠や衣服の飾りに使用する。また縁結びの御神木“愛染桂”としても親しまれる』と説明書きがあった。
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ナギはこう見えてマキの仲間の針葉樹だそうである。葉はまるで広葉樹ではないか。たしかに実はマキに似ている。比較的温暖な地に生育するらしい。
雌雄異株でこれはもちろん雌株。傍らの説明書きでは『日吉雌梛(めなぎ)、男性が女性の幸せを祈る木。ナギは薙ぎ払うに通じ、災難よけを象徴する』とあった。近くに雄株の『日吉雄梛(おなぎ)』もあった。

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木漏れ日のさす空間に、青味がかった植物の群落があった。近寄ってみると、どうもクラマゴケの仲間らしい。
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クラマゴケは “太古の時代から出現したシダ植物の、分類的には子孫に当たる” と M先生(バレてますか?)にうかがった記憶がある。歴史のある境内で太古のシダを観てロマンに浸る… と言いたいところだが、後日M先生に写真を見ていただいた結果をお伝えする。

【M先生】
写真はコンテリクラマゴケです。中国原産で、庭に植えられていたのが里山などにも逸出しています。光の加減で光沢が出て、写真のように青く見られることがあります。きれいなので社寺の境内に植えてあるのをよく目にします。

… ちょっとがっかりである。

2010年8月23日、報告:事務局O

ところで、 自然観察大学 では 『シダ植物観察会』 を予定しています。参加者募集中ですのでぜひ。佐倉城址公園というロケーションも抜群です。

シダ植物観察会のご案内と参加申込書は こちら→
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by sizenkansatu | 2010-08-23 17:58 | 植物 | Comments(0)

旅先での “充電” -滋賀その5-

旅の途中でカメラのバッテリー残量がなくなってしまった。どうも充電するときの接触が悪かったらしい。家人からは “接写でストロボを使いすぎるからだ” と責められた。
何軒かのカメラ店をまわってそっけない応対に落ち込んでいたが、最後にうかがった『カメラのキタムラ近江八幡店』の人たちがすばらしかったので、ぜひ紹介させてもらいたい。自然観察とは関係ないことだが、ご容赦ください。

私が考えていたのは、新品のバッテリーを購入して店頭で充電してもらう、というものであった。しかし私のカメラはすでに旧型で、そのバッテリーは在庫していないのである。
店員さんは飛込み客である私に対して親身な対応で、カメラのマニュアルを調べてくれた結果、新型のバッテリーは使用不可である。ということがわかった。
店員さんはさらに考えてくれ “一台だけ在庫している旧型カメラのバッテリーチャージャーを使って充電する” という策をひねり出してくれた。ご好意に甘えて2時間後にフル充電のバッテリーを受け取ったが、なんと対価は不要の由。
対応してくれた店員さんには、“このくらいのサービスは当然です。困ったときはお互いさま。” と言っていただいたし、ほかの店員さんたちにも非常に温かく見守っていただいた。
ふだんの私の風貌を知っている方なら、一見して不審者に思われても仕方がないと言うことがお分かりになると思う。その私に対する親切な対応である。
『カメラのキタムラ近江八幡店』のみなさん、本当にありがとうございました。

今回は身軽になりたいために一眼レフカメラをあきらめ、R社のコンパクトカメラ一台で行動した。メモリーカードの予備を購入し、事前にバッテリーをフル充電して、準備万端のつもりだった。ところが充電器の接触が悪かったようである。反省。
しかし、このようなすがすがしい経験ができたということは、たまには失敗するのもよいか、旅の目的は“充電” だし… と考えてしまうのであった。
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時代劇の撮影が頻繁に行われる近江八幡の八幡掘。密偵の伊三次らが身を隠しながら尾行するシーンが思い起こされる。小房の粂八の船宿と思しき建物もあった。あたりは鬼平をたたえるクマゼミの大合唱であった。

2010年8月20日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-08-20 12:58 | その他 | Comments(3)

安土城跡とハンミョウ -滋賀その4-

安土城は言わずと知れた信長の城だ。
四百段以上とされる大手道という石段を登る。
かつては荒れ果てていたということだが、今は20年間の発掘調査が終了し、石垣と石段が整備され、往時の壮大さを偲ぶことができるようになった。
安土城跡をはじめ、かつての日本の建築物のなんと風格のあることか。それに比べると現代の六本木ヒルズや東京スカイツリーなど味も素っ気もない。
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それにしても猛暑の中でこの石段はこたえる。汗だくになって
“織田家中の人たちは毎日この石段を行き来したのだろうか。昔の人はすごい。エスカレーターがほしいなぁ”
などと考えていると、目の前をハンミョウが横切った。石段をものともせずに移動している。信長の時代から石段の上り下りで足腰が鍛えられているのだろうか。うらやましいくらい軽やかな動きだ。
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写真のハンミョウは持ち帰って一眼レフカメラで撮ったものである。今回コンパクトカメラのみの携行で、動きの早いハンミョウを撮ることは不可能ということもあるが、実はそのコンパクトカメラのバッテリー残量がなくなったためである。

光っているようで、光ってない
ハンミョウの金属光沢は頭部と胸部に限られる。前翅は一見して光り輝いているように見えるが、これはその斑紋のマジックであった。じっくりと撮ってはじめて気がついた。
これと同じことはアカスジキンカメムシにも見られる。
(ハンミョウもカメムシも画像をダブルクリックすると拡大されます)
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アカスジキンカメムシでは頭部は金属光沢があるが、胸部と小楯板は紋様によって輝くように見えるのである。光るように見せるのは何かわけがあるのだろうか。それとも光っているように見えるのは私だけだろうか。
話がそれたついでにもうすこしアカスジキンカメムシの話。
小楯板(しょうじゅんばん)というのは、他の昆虫の前翅にあたるところにある。小楯板は普通は前翅の間にある三角形の部分で、アカスジキンカメムシなどキンカメムシ科ではこれが大きくなって背面を覆っているのだ。
飛ぶときは小楯板の下から翅を出す。飛ぶ写真は 『鎮(チン)さんの自然観察記』 2008年5月28日 で写真が紹介されている。クズでよく見かけるマルカメムシも同じように紹介されている。
鎮(チン)さんのブログは飛翔をテーマにしていて、自然観察大学ブログよりもっとマニアック。おもしろいですよ。

天守台ではコハンミョウが…
話は安土城に戻る。石段を登りきると天守台だ。写真はその入り口。
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肝心の天守台はバッテリー切れで写真がないが、このブログの主旨ではないのでご容赦いただきたい。遺構はほかで見ていただこう。
天守台跡では地下の礎石が残る。60-70個の礎石が規則正しく並んでいる。小説『火天の城』や映画で見た話とは違うようだ(好きなので両方見ています)。たしか小説では4本、映画では1本の柱で天守を支えるという話だったが…
などと悩んでいると、こんどはコハンミョウがいた。天守台跡地一面にかなりの数がいる。小さく地味なので誰も気づかないようだが、私一人は双眼鏡で虫を追いかけ、雌雄の確認をすることに熱中していた。
コハンミョウについては、このブログの7月22日、
あるいは 自然観察大学 2010年6月27日の観察レポートを見ていただきたい。

ついでで恐縮だが小説の『火天の城』(文春文庫)は面白い。おすすめです。

後日談
ハンミョウを持ち帰って、撮らせていただいた後に自宅付近で放した。放した途端すぐに逃げ去ると思ったら、さにあらず。近くにいたアリをたてつづけに4頭、見ている前で食べた。数日間の断食でよほど空腹だったらしい。
近日中に改めてこの報告をさせていただく。

2010年8月19日、報告:事務局O

【Y先生より補足】8/23
アカスジキンカメムシが飛ぶ時に小楯板の下から出す翅は後翅です。前翅は小さくなって小楯板の横につきます。
ところで、鎮(チン)さんのブログでは、かなり正確に同定されていますね。撮影場所が明記されているのもいいです。飛ぶところの写真も参考になりました。
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by sizenkansatu | 2010-08-19 18:21 | 昆虫など | Comments(3)

境内の昆虫たち –滋賀その3-

琵琶湖の東で湖東三山といわれる名刹。到着草々上空をタマムシが飛んでいる。どこかに止まるのを待とうと目で追うが、そのまま飛び去ってしまった。残念ではあったがこれからの観察に期待が持てる。

参道の敷石の間隙にセミが作ったと思われる穴が多数見られた。中のひとつになんと幼虫がいた。動かずにじっとこちらを見ている。
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昼前だというのにこの幼虫は何をしようとしているのだろうか。参道の真ん中だから人通りは多いはずである。顔を出したらまだ朝で、途方にくれてしまったのだろうか。
(そういえば地中の幼虫は昼夜をどうやって知るのだろう)
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境内の別の場所で発見したセミの羽化。薄暗い境内では昼間から羽化するようだ。まわりで聞こえる“ワシワシ”という鳴き声からするとこのセミはクマゼミだろうか。
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池の傍で発見したオオゴキブリ。じっと動かずにいる。撮影中にほかの観光客が“何をしてるんですか”“カブトムシですか”などと近づいてきたが、ゴキブリだと言うとみな無言で立ち去った。森林などで朽木を食べて生活し家屋に入ることはないとされている。堂々とした風格はカブトムシと見まがうほどだ。

日吉大社では、境内の建物ごとに水路をめぐらしてある。流れに沿って、オニヤンマを発見した。同じ場所を何度も行き来する独特の飛びかただ。チョンチョンと腹端を水面に突き刺すようにしているのは産卵だろう。何頭ものオニヤンマがそこかしこで産卵していた。
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コンパクトカメラなので、動きのある撮影には弱い。ご容赦いただきたい。
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こんなところで産卵してヤゴは餌を確保できるのか、心配したが建物の壁面で羽化殻を発見した。やはりここで生活しているのだ。

※ 写真をダブルクリックすると大きな写真が見られます。とくにオオゴキブリはおすすめ!

【余談】
ブログでは、自動的にどこかの会社の広告が入る。広告は文中のキーワードを拾って、関係する分野のものが自動で入るらしい。写真の話ではちゃんとカメラメーカーのものが入るので感心してみていた。
ところが、前々回のバイカモとオハツキイチョウではなぜか “がん保険” の広告が入っていた。不思議だったがあるときひらめいた。【イチョウ】→【胃腸】→【がん保険】というつながりのようだ。今後は広告に注目しよう。
(広告は時々変わるようです)

8月17日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-08-17 18:41 | 昆虫など | Comments(1)

源流と水生昆虫 -滋賀その2-

琵琶湖南部では、東の伊吹山や御在所山、鈴鹿山系、西からは比叡山からの豊かな水流がある。その源流近くを訪れた。 “河内の風穴” 付近である。
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川面から川霧のように蒸気が立ち上るのはどうしてだろう。川霧は冬に気温が下がったときに見るが、ここの水温は逆で、さすように冷たい。
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合流したあたり。写真手前は蒸気でもやっている。川底の石の裏を観ると、大小さまざまな水生昆虫がいる。未熟なため水生昆虫はよくわからないが、中で一番立派なのを撮影した。
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後日『原色 川虫図鑑』(全農教) http://www.zennokyo.co.jp/book/index_book.html で調べたが写真は“チャバネヒゲナガカワトビケラ”らしい。体長は4cmほどで、馬ヅラが目立つ。
トビケラの幼虫は岩の裏側に巣を作って水流に耐え生活している。この仲間は分類的には “チョウ目(りん翅目)”に近縁とされているが、確かに幼虫はイモムシに似ているところがある。

2010年8月16日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-08-16 12:59 | 昆虫など | Comments(0)

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