自然観察大学ブログ

カテゴリ:植物( 150 )




メマツヨイグサの夏

引き続き、夏のメマツヨイグサ。( 冬  、春
夏の終わり、9月10日の観察だ。

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これはロゼット状態のメマツヨイグサ。
たぶんロゼットのまま姿勢を低くして越冬するのだろう。
これが正しい(?)越年生雑草の姿。

こちらは成植物。

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昼間だから、花はしぼんでいるのだが、それにしても小さい。
おそらく、今年芽生えたものなのだろう。
その後、ロゼットをつくらずにいきなり抽苔したもののようだ。
メマツヨイグサは越年生雑草とされるが、年を越さずに開花結実するのも珍しくはない。

正しい(?)越年生のメマツヨイグサの成植物はこれ。

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すでにほとんどの葉は落ちているが、まだ開花結実を続けている。
う~む。さすが雑草だけにしぶとい。

こちらは帯化(たいか)した株。

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拡大して観る。
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先端付近では、盛んに葉をだし、花をつけている。懸命な姿だ。

帯化の原因は虫や菌による寄生など、いくつかあるようだ。
写真の株は、もしかすると春に観たアブラムシの付いた株だったのかもしれない。
帯化した部分が長いということは、このつらい状態が長く続いているのだろう。

2014年2月12日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2014-02-12 06:53 | 植物 | Comments(0)

メマツヨイグサの春

外は大雪で、たいへんなことになっているが、こちらはマイペースで、前回 に引き続き、メマツヨイグサの一年。

去年の4月20日。
冬の間低い姿勢で寒さに耐えていたロゼットが、春になって盛り上がってきた。

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緑の葉の先が赤くなっているのは、萌芽したあとで想定外の寒さに会ったためなのだろう。

上のロゼットは前年に芽生えて冬を越したものだが、春に芽生えるメマツヨイグサもある。

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同じ日に観たメマツヨイグサで、こちらはまだ芽生えたばかり。
発生が斉一でないのも、雑草の雑草たるところだ。

こちらは、大きなロゼット。

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同じときに同じ場所で観たのだが、もう花茎が出ている。前年の春から夏に芽生えたものと思われる。
よく観ると生長点付近がちりちりになっている。
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アブラムシだ。
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マツヨイグサアブラムシというやつらしい。

無翅虫と有翅虫がいて、白いのは脱皮殻。

せっかく早く花茎を出したのに、出る杭は打たれるというところか…
生長が早いものが有利かというと、必ずしもそうではないようだ。

2014年2月8日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2014-02-08 19:45 | 植物 | Comments(0)

メマツヨイグサの冬

1月なかばの寂しげな景色。

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写真の休耕地は、去年からメマツヨイグサを観てきた場所だ。
遠目には全面に冬枯れ状態だが、
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赤くなったロゼットがある。
枯草と土が被っていたのを除くと…
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緑色の部分が出てきた。
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厳冬期でも、ロゼットの中心部分は、ちゃんと元気にしている。

これから何回かに分けて、このメマツヨイグサ畑(?)の一年間を報告させていただく。

これは昨年3月末のようす。

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詳しくは昨年の報告をご覧いただきたい。
 赤い雑草の正体  
次回は春のようすを報告させていただく。

2014年1月27日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2014-01-27 12:49 | 植物 | Comments(0)

ナズナのロゼットの年越し その2

年が明けてから寒い日が続くが、急に寒くなった1月中旬、あのロゼットはどうなったか?
前回報告したナズナのロゼット がどうなったのか観察した。

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紫褐色がかっているのが前回と違うところ。やっぱり寒いと顔色が悪くなる。
しかし肝心の葉の切れ込みが細かくなったのか?
変わったといえば、そんな感じもするのだが、はっきりしない。
切れ込みの少ないタイプは見当たらないが…
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全体に切れ込みの多いタイプが目立つ。
古い葉は消失してしまっていて、はたしてこれが、元は切れ込みの少ないタイプだったのかどうか、わからない。
う~む。
個体に目印をつけるなどして、もっと厳密に観察するべきだった。失敗である。



外来雑草は寒さに強い?

上の写真の中央右がナズナで、いかにも寒さに耐えている感じ。

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左隣はナガミヒナゲシで、こちらはいたって元気。


近くにあったナガミヒナゲシの群落。

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原産地は地中海沿岸だそうだが、はじめから寒さに強かったのではなく、移転先で揉まれて、したたかさを身につけたというのだろうか。

2014年1月20日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2014-01-20 07:39 | 植物 | Comments(0)

ナズナのロゼットの年越し その1

ご挨拶が遅れましたが、新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

ナズナは、基本的に秋に芽生えロゼットで越冬して翌春開花・結実する 〝越年草〟 とされているが、その年越しのようすを観てみよう。

去年の12月。例年にくらべ暖かい日が続いて、ナズナたちも元気いっぱい。

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同じナズナでも、葉の切れ込み方でいろんな形のロゼットがある。

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ナズナのロゼットというと、普通はこのイメージだろうか。

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これは葉の切れ込みが少ないタイプ。

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こちらは切れ込みが多い。


最後の写真をよく観ると、古い葉は切れ込みが少なく、新しい葉は切れ込みが多くなっている。
これまで、葉の切れ込みの違いは個体差なのかと思っていたのだが、どうもそれだけではないらしい。
もしかすると、ナズナは 『切れ込みの少ない葉』 ⇒ 『切れ込みの多い葉』 と形を変えているのだろうか。それは気温と関係があって、切れ込みが多い葉は耐寒性に優れた厳冬期用なのか?
この推測が当たっているのかどうか、引き続き観察したい。


ところで、越年草のナズナではあるが、例外は多い。

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春を待たずに抽苔したナズナ。
越年にこだわることなく、チャンスと見たらいつでも開花結実する。雑草らしい柔軟さだ。



余談ですが…

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ナズナが生えていたネギ畑。
こんな光景を観ると、何となくうれしくなるのであった。

2014年1月14日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2014-01-14 07:44 | 植物 | Comments(0)

チガヤの狂い咲き

いつもふるい話でもうしわけないが、11月なかばの話。

道ばたでチガヤの開花を観た。

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簡易舗装のアスファルトのすき間に、列をなしていた。

本来なら4-5月頃のはずなのに…

狂い咲きというやつだ。

 

サクラが秋に咲くのを観るが、それと同じことなのかもしれない。

台風で葉が落ちたサクラは冬越しと勘違いし、花を咲かせてしまうのだそうだ。

このチガヤも、草刈りされたのを冬越しと思い込んで、再生して開花したということかもしれない。

 

穂を観てみよう。

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エンジ色の葯が目立つが、白い毛の奥のほうに見えるブラシ状のものは雌しべの柱頭だ。

チガヤは、雌性先熟だそうだが、これは雌性期を過ぎて雄しべが出ている。

 

雌しべだけの穂を探したのだが…

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出穂したばかりの穂で、すでに葯が出ている。

…ということは雌雄同時に熟していることになる。

狂い咲きのチガヤだからなのか? 

教科書どおりにはいかないのが、自然観察の面白いところだ。

 

 

植物の雌雄

雄雌異花や雌雄異株、雌性期と雄性期をずらしてみたり、植物の雌雄に注目してみるとなかなかおもしろい。

たとえばヘラオオバコの花もチガヤと同じ雌性先熟の両性花で、雌性期から雄性期を経て果実になる。

S子さんの報告 ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/19245742/

 

欄外オレンジ色部分の右下のほうの枠に『雌雄』と入力して検索すると、過去の記事がご覧いただける。ので、お時間のある時にバックナンバーを見ていただけるとありがたい。

 

 

余談ですが…

一年くらい前に発刊されたある図鑑に「オオバコに雄花と雌花がある」と記載されているのだが、これは明らかな誤りだ。

当時これに気づいたある専門の方が、誤った知識を広がってしまうのは困ると憤っておられた。

悩んだ末に 〝誤りはほおっておけない〟 と出版社へ手紙を送られたそうだが、ネット上では正誤表は見つからない。

 

20131226日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2013-12-26 07:36 | 植物 | Comments(0)

親愛なる、そのへんの植物-13「秋の散策」

秋と言えば、実りの秋、紅葉・・ 秋が深まりつつある11月上旬、お天気のよい日にふらりと野外を歩いてみると、ちゃんと「秋」がありました。
今回は、その中からいくつかをお届けしたいと思います(少し前の話でごめんなさい)。

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果物売り場で見かけるブルーベリーによく似た実。
これはシャシャンボの実です。
ブルーベリーと同じツツジ科スノキ属で、昔は子供達のおやつがわりに食べられていたこともあるそうです。そのお味は? 早速食べてみました。

なんとなく甘酸っぱいような・・ でもちょっと皮が固い。
シャシャンボは、身近な雑木林でよく見かけます。私が歩いた林にもたくさんいましたが、日当りがよい場所の木には、丸々とした実が鈴なりになっていました。しかも、そちらの方がおいしかったです。

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こちらはノブドウの実です。色がきれいなので、思わず足を止めました。熟すともっと鮮やかな青や紫色になるのですが、残念ながら人が好んで食べるものではないようです。
ノブドウも、身近な薮などに普通にみられます。

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赤く染まった、よく似た葉が3枚。
落葉樹の葉が色づいた雑木林は、上を見ながら歩くのも見事ですが、下を見るのも楽しいです。赤、黄、茶色の葉っぱが道いっぱいに落ちて、色とりどりのふかふか絨毯になっています。

落ち葉の中から、きれいな葉を見つけては集める。そんなことをしていたら、とてもよく似た葉を3種類見つけました。
3枚並べてみたのが、上の写真です。
ちなみに、葉の裏はこんな感じです。

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木を見分けるには、葉の付き方(対生・互生)、生育場所、樹形など、いろんな要素をみるのが大事なので、葉っぱ一枚からというのは、本来はよくないのですが・・
落ち葉では仕方がないですね。まわりにヒントになるものがないか探してみました。落ちている実は? まわりにいる木は? ここはどんな林?


答えは、写真の右から時計回りに、ミズキ、オオウラジロノキ、ツタウルシ(小葉1枚)だと思います。
オオウラジロノキの実は、あたりにいっぱい落ちていました。


最後に、気に入った冬芽をご紹介します。
冬芽は、夏の終わり頃からできていたりするのですが、落葉すると目に留まりやすくなるので、私は秋以降に観察することが多いです。

ひとつめは、シロモジ。

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シロモジの冬芽は、葉芽と花芽に分かれています。先端の尖ったものが葉芽で、その両側のまん丸いのが花芽です。かわいらしくて個性的なかたちをしていると思います。


ふたつめに、ムラサキシキブ。

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裸芽は、葉のかたちがよくわかっておもしろいです。ムラサキシキブは対生で、幼い2枚の葉が仲良く向き合っています。


みっつめは、裸芽の代表格とも言えるオオカメノキ。

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ムラサキシキブと同様に2枚の葉がぴったりとくっついているのですが、こちらは、なんと言っても巨大です!


以上、散策中に見かけたものをご紹介しました。どれも派手さはないものの、秋を感じさせてくれました。

植物を、四季を通じて観察すると、その変化から季節の移り変わりがわかります。そんな変化をみるのに、散策はうってつけです。
時間や目的を気にすることなく、目に留まったものをゆっくりと観察しながら歩く。とっても贅沢なひとときです。


おまけの一枚

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つい先日、早朝の田んぼ道で、キラキラ光るノボロギクを見ました。
冠毛についた霜が溶け始め、水滴一粒一粒に朝日が当たって、なんとも美しかったです。秋の深まりを一層感じるとともに、こんなにきれいなものが見られて、とても嬉しくなりました。

2013年11月28日、報告:自然観察大学 植物生態学部 S子


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by sizenkansatu | 2013-11-28 23:20 | 植物 | Comments(2)

偽装だろうか?  -ミゾソバ、イヌタデ-

10月末に所用で南房総の館山にいった。
予想外に早く着いたので、小一時間観察することができた。

大通をはずれて、ちょっと山がわに入ると…
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ミゾソバが出迎えてくれた。
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用水路に沿ってびっしり。
さすが南国、まだまだ元気だ。

ちなみにこの用水には淡水エビがたくさんいて、上空ではトビが飛び交っていた。

こちらはイヌタデ。
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秋と言えば、やっぱりこれ。遭遇するたびに、うれしくて、つい撮ってしまう。
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一つの花穂に、開花と結実が隣り合わせにある。
花期が長いのは、繁殖のための知恵なのだろう。さすがは長い歴史を持つ雑草である。

ところで、ミゾソバもイヌタデも、タデ科の花は花弁がない。花弁に見えるのは〝がく〟だそうだ。
今話題の偽装ということになる。
もっとも、花弁かがくかは、人間の都合で定義づけをしたもので、本人たちにとってはどうでもよいことなのだろう。
もともと花弁もがくも、植物の進化の過程で葉から変化したとされていて、もとはといえば葉なのだ。偽装と言ってはかわいそうだ。

余談ですが…
渦中の『偽装』であるが、昆虫の擬態は偽態と表すこともあって、文字から受ける印象ではそんなに悪意は感じられない。(私だけ?)
意図的に欺くわけだから、『欺装』としたほうがしっくりするのではないだろうか。
まぁ、昆虫の擬態も天敵の捕食者を欺く目的ではあるのだが…

2013年11月10日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2013-11-10 00:14 | 植物 | Comments(0)

親愛なる、そのへんの植物-13 「クズの花」

Oさんのご報告に、クズの花は葉陰にあることが多いけれど、虫媒花ならば一番目立つところに咲いて訪花昆虫を誘うのでは? ・・というご意見がありました。  

そこでクズの送粉者誘引について私なりに考えてみました。

まず、クズの花の形からすると、送粉者は主にハナバチを中心とした昆虫だと思われます。ハナバチの仲間なら、花びらを押し下げて、花の奥にある蜜を吸えるからです。クズの花は、形でもって送粉者を限定し、効率よく花粉を運んでもらえるようにしているのでしょう。
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花の中心にある黄色い部分は、送粉者に蜜の場所を示すためのマーク「蜜標」です。また、花の色も鮮やかです。
以上の特徴から、クズの花が日中に送粉者を引きつけたいのは確かだと思います。

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花の付き方も観察してみましたが、花茎は葉腋から上に向かって出ていて、一緒に出ている葉には隠れておらず、むしろ葉群から抜け出して送粉者を引きつけようとしているように見えました。
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けれど、ここで注意しなければいけないのが、クズの並外れた繁茂ぶりです。ツルが一重なら問題はありませんが、旺盛に成長を続け、ツルが互いに絡まりながらモシャモシャに茂ったら? そんな状態では、花が多数の葉に埋もれて、見えづらくなることもあるかもしれません。

そこで、大繁茂と花の匂いの関係を考えました。
クズの花には、けっこう強い匂いがあります。花の匂いで送粉者を誘引するのは夜に咲く花が多いですが、植物が茂った森などでは、視覚よりも匂いの方が遠くまで届く可能性もあるそうです。

だとすると、クズの並外れた大繁茂は、深い森に相当すると言っても過言ではないのでは? ここからはあくまで私の推測ですが、クズが旺盛に成長するには光合成をするための葉が欠かせませんが、あの繁茂ぶりでは、葉で花を覆ってしまうことにもなりかねません。そんなとき、花の匂いは、遠くにいる虫や葉が重なった中にいる虫たちを引きつけるのに一役買っているかもしれません。ハナバチ媒花の場合、花の匂いがあるものが多いので、クズの花の匂いもハナバチに対して誘引効果がある可能性はありそうだ、そんな風に思いました。

クズの戦略は、旺盛に光合成をして、どんどん成長することのようですが、それでも、繁殖のための工夫もぬかりなくしているのですね。

2013年9月18日、報告:自然観察大学 植物生態学部 S子
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by sizenkansatu | 2013-09-18 12:44 | 植物 | Comments(1)

親愛なる、そのへんの植物-12 「クズの葉の運動」

クズの3つの小葉は、閉じて合わさったり開いたりして動きます。どんな仕組みで動くのでしょうか。Oさんの報告 「猛暑に耐えるクズ」 を受けて、私も小葉の動きについて考えてみました。

まず、なぜ日中に小葉を合わせて閉じるのか。
調べてみたところ、ちょっと気になる研究を見つけました。クズは小葉を畳んで合わせると、広げた状態よりも葉の温度が低くなるというのです。しかも、小葉を合わせていない状態よりも光合成速度が大きくなるのだとか。

植物は葉の温度が上がりすぎると光合成活性が落ちることが知られています。クズが葉を閉じるのは、強い日射で葉の温度が上がるのを防ぎ、光合成活性を落とさない工夫なのかもしれません。
河原や林縁などで、あっという間にまわりを覆い尽くし、大繁茂しているクズの姿をよく見かけます。クズの並大抵でない成長力の秘密をみた気がしました。

ただし、クズは夜間も同じように葉を合わせて閉じるのですが、こちらの理由の方はまだよくわかっていないようです。

d0163696_1351393.jpg次に、どんな仕組みで小葉は動くのか。調べたところ、マメ科とカタバミ科の場合、小葉の動きは、葉枕の細胞の膨圧が関係して起こるものだそうです。


d0163696_1354082.jpg上の図を拡大しました。葉枕(ようちん)とは、小葉の基部にある少し膨らんだ部分です。

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動く仕組みはこうです。
葉枕の中心には維管束がありますが、その上下にそれぞれ細胞群があります。
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これらの細胞群の間で、水分が移動するそうです。上の細胞群に水分がたまると上側の膨圧が高くなり、小葉は下に曲がります(膨圧:上>下)。逆に下の細胞群に水分がたまると下側の膨圧が高くなり、小葉は上に曲がります(膨圧:上<下)。
葉の動きが、このように上下に分かれた細胞群の力関係で決まるものだとすると、Oさんの言われる “バイメタルのような構造” と言えそうですね。


参考までに、こちらは、私の観察したクズと同じマメ科の ノアズキ です。
(花がねじ曲がっていておもしろいです)
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ノアズキも比較的陽当たりのよい場所に生育していて、林縁や堤防などの草むらでよく見られます。

d0163696_139457.jpg 私が観察した時は、3つの小葉は下向きに曲がっていました。
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ただ、ノアズキも、強い日射がある場合はクズと同じく葉を上向きに立てていることがあるようです。私が観察した日はあいにくの雨模様だったので、また天気のよい日に見てみたいと思います。

2013年9月13日、報告:自然観察大学 植物生態学部 S子
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by sizenkansatu | 2013-09-13 13:13 | 植物 | Comments(1)

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