自然観察大学ブログ

カテゴリ:植物( 150 )




江戸川べりの観察-39 エノキの花

4月なかばのこと。(毎度月遅れですみません)
江戸川べりのエノキに花が咲いた。

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小さいながら、なかなかの賑わい。
なじみのエノキだが、花をじっくりと観るのははじめてだ。

少し近づくと、雄花と雌花があるのが見える。

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雌花が枝の先のほうについて、もとのほうには雄花がつくのは植物界では当たり前のことらしい。
自家受粉を避けるにはこの位置関係が有利ということで、詳しくは次の記事をご覧いただきたい。

参考:親愛なる、そのへんの植物-10 「ヒメコウゾは雄花が下?雌花が上?」 (自然観察大学植物生態学部S子さんの投稿)

雄花はこれ。

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雄しべが4本。シンプルで飾り気がない。小さいながらもなかなかの美形だ。


雌花はこちら。

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立派な柱頭と子房。雄花と同様に、機能を追求したような虚飾を排した潔い姿だ。
しかし、雌花とはいっても、ちゃんと雄しべがあるではないか。けっこう立派で、授粉の能力もありそうだ。
これでは、せっかくの自家受粉回避システムも意味がないのでは?

ちなみに、古い牧野図鑑と寺崎図譜で確認すると、 “雌花には4本の雄しべがある”と記されている。

う~む。それって雌花ではなくて両性花ではないか?

いろんな雌花を観ると、進化した(?)雌花があった。

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この雌花は、雄しべがないではないか。
エノキ界のミュータントかもしれない。

2016年5月31日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2016-05-31 12:43 | 植物 | Comments(0)

上野公園のサクラ 2016年

2016年の東京のソメイヨシノは3月31日が満開日だったそうだ。

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まさしくその31日の上野公園。
朝の通勤途上で撮ったものだが、すでに大勢の花見客があった。
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見たところ、多くは中国など海外からの観光客で、8割から9割はそのようだった。


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やはりサクラは、背景が青空でないと困る。
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樹の老齢化が懸念されているが、今年の上野公園では剪定された跡が目立った。
一時的に見た目は寂しくなるが、今後のことを考えると剪定は正しいのだろう。
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個人的には、絵としてはやはり緑がほしくなる。
その点でヤマザクラのように新緑と花が同時に見られるのが好ましい。

2016年4月6日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2016-04-06 13:09 | 植物 | Comments(0)

多摩川べりに遠征

またまた季節外れで申し訳ないが、2か月前の1月10日の話。
大田区下丸子というところで新年会があって、その合間に多摩川べりを観察した。

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多摩川の水は意外に澄んでいた。
近年きれいになったと聞いてはいたが、想像以上である。
そういえば、多摩川に足を運んだのははじめてのような気がする。
通りすがりの車窓から何度も見ているが…

河川敷の野球場と川の流れの間には、数十メートル幅のちょっとした草地があった。

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画面左奥のアブラナ科のロゼットはセイヨウノダイコンか。イネ科はイヌムギだろう。
ところで、画面中央を占める植物は何か?

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近くで見ると、ヤエムグラに似ている。
ヤエムグラだとすると、冬の間にこんなに成長しているとは、ちょっと意外だ。
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やっぱりヤエムグラだ。
越年草とされているものの、冬の間はひっそりと目立たない。
どちらかというと春に芽生えるイメージだった。

その後のヤエムグラがどうなっているのか?
気になるのだが、確認する機会はない。
近所の江戸川べりではこんな状態のヤエムグラを目にすることはない。
現地のお近くの方には、ぜひその後のようすを教えていただきたい。


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こちらはシャクチリソバ。
多年生で、別名シュクコンソバ(宿根蕎麦)とも言われるらしい。
年を越しても緑鮮やかなのは、やはり暖冬の影響だろうか。
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そばの実に似ていて、大きさはずっとでかい。
ネットで調べてみると、蕎麦を打つことはできるものの、残念ながら不味いそうである。
これが食用にできるなら、食糧事情はぐっと改善されると思うのだが…


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オオイヌノフグリ。
見つけるたびに、ついうれしくなって撮ってしまう。
オオイヌノフグリは、年末年始など厳冬期でも開花が見られるが、私の開花初認はこの1月10日であった。



余談ですが…

川べりにはヤナギの巨木があって、ネコが昼寝をしていた。

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地上2メートルほどの枝分かれしたところで、写真では表情までは分からないかもしれないが、目を閉じて気持ちよさそうにしている。
一見すると穏やかな性格のネコのようだが、さにあらず。情報によると意外に強面らしい。

ヤナギ属は種類を見分けるのは難しいが、冬枯れ状態ではなおさらである。
これはネコヤナギか?

2016年3月7日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2016-03-07 20:01 | 植物 | Comments(0)

江戸川べりの観察-35 イノコズチの花

下の写真が何の花かわかるかたは、普段からよく観察しておられる方だと思う。

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小さくて目立たないが、星形の整った形をしている。
ちなみに花弁はなく、星形に開くのはがく。
イノコズチの花だ。
地味な花だが、これでもヒユ科の雑草の中では大きくて観察しやすい。

果実はひっつく実として知られる。

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反り返った2本のとげ状のものは、小苞(しょうほう)といわれるもので、これで衣服に引っかかる。(11月半ばに撮影)

全体はこれ。

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イノコズチは、道ばたや空き地など、どこにでもある雑草で、夏のおわりころから目立つ。(9月末に撮影)


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花は穂(花序)の下から上に順番に咲く。
上の写真は茎のもとのほうで咲きはじめた時期で、開花したものよりも上は蕾である。(9月はじめに撮影)
上へ上へと穂を伸ばしながら、次々に花を開かせる。

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こちらは先端近くの花が開いている。すでに伸びきって打ち止めというところだろう。
下の部分はすでに花が終わり、実になってきている。(9月末に撮影)

イノコズチ類には2種類あって、陽の当たるところではヒナタイノコズチが多い。

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ヒナタイノコズチは毛が多く、茎は赤みを帯びることが多いようだ。
ちなみに、ここまでに紹介したものはすべてヒナタイノコズチである。

もう一つは単にイノコズチ、あるいは別名ヒカゲイノコズチだ。

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毛が少なめ、葉は肉薄で茎も細め。
名前のとおり、林縁などやや日陰の場所で観られる。

ところで、
意外なことに、イノコズチの花は虫に人気が高い。

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蜜があるのが写真でわかるだろうか。
子房の根もとのところにキラリと光るのが蜜だ。

この蜜を求めて、虫たちがやってくる。
アゲハのような目立つチョウは来ないが、シジミチョウや小さなハエ・アブがよく飛来する。
花も虫も目立たないのでつい見逃してしまうが、よく観ると意外にたくさん訪花する。
次回からはその報告をさせていただく。

2015年11月27日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2015-11-27 19:24 | 植物 | Comments(2)

エビスグサ (木場公園-2)

木場公園の帰化植物見本園の続き。
いまだに9月末の話で、お恥ずかしい限りである。

異様な姿に、目を引く植物。

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エビスグサというマメ科植物。

長いひげのようなのは果実で、よく観ると確かに豆果だ。

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インゲンやササゲに似ていると、言えなくはない。

花はこれ。

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どの花を観てもこんな感じに下向きに垂れていたのだが、これで普通らしい。
マメ科の蝶形花とはイメージが違う。

花弁が落ちて中の観える花があった。

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雄しべがついていて、子房が突き出ている。
花弁が一枚だけ残っていて、花が終わったばかりなのだと思うが、早くも果実を伸ばしているのだ。

つぎはもう少し進んだ果実。

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果実はかなり伸びているが、まだ雄しべも残っている。
花弁のように見えるのはがくだ。

何とも変わった姿の植物である。
エビスグサの名前は“夷”から来たものらしい。
はじめは恵比須様に由来する縁起の良い名前かと思ったのだが、この見慣れぬ姿を見ると納得である。


余談ですが…

エビスグサの種子は決明子(けつめいし)といって古くから漢方薬として利用されているようだ。
分類上はマメ科のカワラケツメイ属。カワラケツメイも決明子が語源なのだろう。
ちなみに音楽グループ名にケツメイシというのがあって、これも決明子に由来するそうだ。

2015年11月20日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2015-11-20 12:55 | 植物 | Comments(0)

江戸川べりの観察-33 フジバカマ

いつもの江戸川べりにはフジバカマがある。
(またまた旧い話で申し訳ないが、9月末の記録です)

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いつもこの近くでは雑草を見ているのだが、たまにはフジバカマもよい。

とてもたいせつにされて、熱心に保護管理をしておられるらしい。
雑草は草刈りをされるのだが、このフジバカマは刈られることはない。
(なぜかキンミズヒキもきっちりと残されている)

花を観てみよう。

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長い糸状のものが目立つ、独特の形をしている。
よく観ると正当なキク科の頭状花で、5個の管状花からなるようだ。これがたくさん集まっている。
ちょっとくたびれた花のように見えるが、丸い蕾も一緒にあるということは、開花したばかりだと思うのだけど… 

アップにすると地味な花だが、人気の理由は何だろう。
フジバカマは秋の七草として広く知られているが、それだけだろうか。
芳香のよさだろうか?

横から観てみよう。

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糸状に突き出しているのは雌しべであることが分かる。
ところで、この日雄しべは確認できなかった。何度も観ているのだが、いつも見つからない。
昼頃だけしか観ていないので、もしかすると朝のうちに雄しべは萎んでしまうのかもしれない。

キク科の花と雄しべと雌しべの話は、次で報告させていただいている。
『セイタカアワダチソウの花を観る』 
 
『続・セイタカアワダチソウの花を観る』 
 

フジバカマの果実はこちら。

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やっぱりキク科らしい、地味な果実。


余談ですが…


江戸川べりのこのエリアでは、地元の方々の意識が高く、つい先日、「国府台フジバカマの里ネットワーク」という活動が立ち上げられた。(国府台は「こうのだい」と読む)
観察会なども行われていて、これには、岩瀬名誉学長も一枚かんでおられる。

詳しく知りたい方は「フジバカマ 市川市」で検索すると、7,000件以上ヒットします。

2015年10月23日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2015-10-23 19:41 | 植物 | Comments(0)

オオニシキソウとショウジョウソウ-杯状花序を観る- (木場公園-1)

ちょっと前に報告した木場公園のつづきである。(9月末)

木場公園には、世にも珍しい「帰化植物見本園」というのがあって、これがじつに観ごたえがある。
雑草ファンなら、ぜひ一度は訪れたいところだ。

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立派に育ったオオニシキソウ。
普通の雑草だが、ここではきちんと区画に分けられて、名札がつけられている。

オオニシキソウの花。

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オオニシキソウの花は、ちょっとややこしい。
上の写真に写っているのは3つの花ではなく、3つの花序だというのだ。(杯状花序という)

丸いコロンとしたのは子房で、その先端に柱頭があり、先は3本に分かれている。
全体が雌しべであり、これがじつは1個の雌花であるという。

雄しべはどうか。
子房のつけ根のところに立っているのが雄しべで、先端に葯がある。
この雄しべが1個の雄花であり、花序には多数の雄花がある。

つまり「雌しべだけの雌花」と、「雄しべだけの雄花」が集まった「花序」なのだそうだ。
う~む。徹底的にややこしい。
「雄しべと雌しべを持った花」とはどう違うのか?

さらにややこしいのは白い花びらのようなのがあることだ。
これは花弁ではなく、腺体という付属物なのだそうである。


少し話を変えよう。
オオニシキソウの隣には、ショウジョウソウがあった。

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葉が赤くなって、ちょっとポインセチアに似ている。
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それもそのはず。
ショウジョウソウはポインセチアと同じEuphorbia属の植物なのであった。
雑草というよりは観賞用だが、九州以南では逃げ出して野生化しているものもあるようだ。

ショウジョウソウもポインセチアも、そしてオオニシキソウも、同じトウダイグサ科のEuphorbia属なのである。同じ属だから、花の構造も似ているはずだ。
オオニシキソウとショウジョウソウとを隣り合わせに配置するとは、ありがたい設計である。(すぐ近くにシマニシキソウモあった)

トウダイグサ科なので花(花序)はややこしいが、ショウジョウソウはビッグサイズで観察しやすい。

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つぼ形の総苞を裂くようにして、巨大な子房(雌しべ=雌花)が突出し垂れ下がっている。
雄しべ(=雄花)はハート形の葯があって、王冠の飾りのように総苞のふちにならんでいる。
よく観ると、これも総苞を割って突き出ているようだ。

こちらは別の花序。

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上から観ると中心部はごちゃごちゃしてよくわからない。
左隣にある花序は、雌花が顔を出したところ。どうやら雌性先熟らしい。

それにしても、写真にあるラッパかタコの口のようなものは何か? 
ご存知の方は、ぜひ教えていただきたい。


ところで…

帰化植物見本園は、別の言い方をすると「雑草の見本園」でもある。
雑草といえば放っておいても育ってくれると考えがちだが、条件が整わなければひ弱な一面も持っている。変幻自在、神出鬼没なのも雑草である。
草種ごとに区画され、名札が付けられているが、雑草たちはおかまいなしに逃げ出してしまう。
枯れてしまうこともあるだろう。
管理するには、並々ならぬ苦労をされているのだと思う。

この見本園は、リーダの渡辺さん(むちゃくちゃ詳しい方です)を中心にボランティアの方々で運営されているという。ここでは、いつ行っても何人かの方が作業をされている。
訪れた際には、この方たちと植物たちに、感謝の気持ちをお忘れなく。

2015年10月19日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2015-10-19 13:01 | 植物 | Comments(0)

江戸川べりの観察-32 アレチヌスビトハギ 花の謎

前回の果実に続いてアレチヌスビトハギ。

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なかなか美しい花である。
ところで、この写真で何か気づくことはないだろうか。
よく観ると、画面左の花は典型的なマメ科の蝶形花だが、右の花では側弁と竜骨弁(舟弁)が下がって、雄しべと雌しべが突き出ている。

これはどういうことなのだろうか?
写真を整理していて初めて気が付いた。

後日、もっとよく確認しようと同じ場所に行ったときには、再度草刈りがなされて、残念ながら見当たらなかった。



木場公園で…

ところが、別の機会に東京都立木場公園でアレチヌスビトハギを見つけた。
さっそく観てみると、半数以上がそうだった。

正面から観るとこんな感じ。

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お次は横から…
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話はそれるが、この写真では雄しべが1本だけ離れて、残りの9本が合着しているのもわかる。
(雌しべは合着した雄しべに包まれている)

ネットで調べてみると、このことに注目している方がおられた。
●受粉すると蕊(しべ)が出るという説:
「そよ風の中で」(そよかぜさん)  
「自然観察日記」(やすこさん) 
 
「野草クラブログ」(あきさん) 
 
●時間が経つと受粉を促すために蕊が出るという説:
「花の日記」(Pandaさん)  

このように二つの説があるが、正解はどうなのだろう…

上のうち、そよかぜさんは虫が訪れて蕊がポンと飛び出すところを観ているという。
なんとなく前者のような気がする。

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この写真では、付け根に近い3個が閉じた花で、先端に近い1個が突き出た花だ。
普通に考えると、付け根に近いほうから咲くので、そうすると先端に近い新しい花だけが突き出た花ということになる。

アレチヌスビトハギは西日本で多いようだが、関東の私の周りではどこにでもあるというわけではない。
時期的にも、もうすでに終わりのころである。
アレチヌスビトハギの花の謎について、ご教示、ご意見いただければありがたい。
とくに西日本の方、いかがでしょうか…



余談ですが…

木場公園には“帰化植物見本園”というのがあって、地元の有志のご苦労により、見事に管理されている。春から秋まで、百花繚乱の帰化植物がたのしめるおすすめスポットである。
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index020.html

今回見たアレチヌスビトハギは、そんな管理の手から逃れて繁殖したものらしい。

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写真の左の花のように、傷ものの花が多数あった。
たぶんクマバチの盗蜜と思われる。

家に帰って写真を整理しているときに傷ものと気付いたのだが、こんなカットがかなりあって、これらはすべて蕊を出していた。



余談のオマケ

写真の中に、ヒラタアブが訪花しているカットがあった。

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狙ってもなかなかピントが合わないものだが、上の写真はバッチリだったので紹介させていただいた。

ヒラタアブも傷ものとは知らずに訪花したのだろう。
私と同様、老眼が入っているのかもしれない。

2015年10月7日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2015-10-07 13:14 | 植物 | Comments(0)

江戸川べりの観察-31 アレチヌスビトハギ ひっつく実の秘密

アレチヌスビトハギの果実。

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ズボンの裾や靴紐にこれが貼り付くと、取り除くのが一苦労である。
しかもくっついた後は節ごとにバラバラになりやすく、始末に困る。
ひっつく実のなかでも、横綱クラスだと思う。
その理由は拡大して観ると分かる。
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果実のへりの部分に鍵のようなとげがびっしりならぶ。(クリックで拡大します)
角度がバラバラなので、どんなチャンスも逃さずに引っ付くことができるだろう。
とげはへりに多いのだが、面の部分にもやや少ないが同じようなとげがある。(この写真では光の加減で観えていないだけ)


アレチヌスビトハギの全身はこれ。

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私の近所の江戸川べりの、決まったところに毎年出る。
今年は悪い時期に草刈りをされたらしく、わずかに残った(再生してきた?)のが上の写真である。

次回は“アレチヌスビトハギの花の謎”について報告の予定。
アレチヌスビトハギについては、「江戸川べりの観察-13」   で報告しているが、この花の謎のために、あえて2度目の報告となった次第である。

2015年10月6日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2015-10-06 13:04 | 植物 | Comments(1)

アケビの花

オトシブミのいたヒメリンゴに、アケビが巻き付いていた。
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からまれたヒメリンゴには気の毒だが、にぎやかで、なかなかみごとな眺め。

(梅雨明けして夏本番だというのに、まだ5月はじめの話が続きます。すみません。)

こちらは完全に覆い尽くされて、ヒメリンゴはほとんど見えない。
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上の2枚の写真をくらべると、花が微妙に違うことに気づく。
一枚目では雄花が多く見えているが、二枚目は雌花が多い。

これがアケビの雌花。
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雌しべが多数あって、先端がねばねばしている。
これが一つずつ実になるらしい。

こちらが雄花。
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なんとなくカナムグラに似た感じだが、あちらはクワ科(APGⅢではアサ科)で、アケビはアケビ科だ。

カナムグラではバナナ型の葯の中に花粉をたっぷり詰め込んでいたが、アケビのほうではバナナ型のものは葯ではなく、表面の二本の筋に花粉をつけているだけのように見える。したがって花粉はごく少量。
ネットで調べるとアケビは虫媒でもなさそうで、受粉に関してよくわかってないらしい。
来シーズンよく観察してみたい。

ひとつ規則性を見い出したのがこれ。
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枝の先に雄花をつけ、元のほうに雌花をつける。雌花は柄が長く、横一線に並ぶ。
少なくとも今回見たアケビでは、どの枝でもこのように規則正しく雌雄が並んでいた。


余談ですが…

アケビのつるの先にクモが網を張っていた。
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網の中心がずれているのは、苦心の造網だったということなのだろう。
(画面で網が見えるとよいですが… クリックで拡大できます。)

つる植物の成長の早さを甘く見てはいけない。網を張っている間にもつるが伸びて、マイッタに違いない。
つるはこの後もどんどん伸びて絡みつき、まもなく網は破れるだろう。
クモの運命や如何に…
続きを観察したかったが、残念ながら観ることはできなかった。

2015年7月19日、報告:自然観察大学 事務局O

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by sizenkansatu | 2015-07-19 19:56 | 植物 | Comments(0)

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