自然観察大学ブログ

カテゴリ:植物( 151 )




江戸城の雑草観察

皇居東御苑に行った。まずは公開中だった今話題の薩長同盟の坂本龍馬の裏書をさっと見て、本番は雑草観察だ。
今年のヒガンバナは、10月も半ばだというのにまだ花の名残があった。
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普通は花が完全に終わってから葉を出すことが多いと思うが、今年は開花が遅かったためか、葉のほうも待ちきれずに顔を出したようだ。
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壮大な江戸城の石垣も、雑草の緑との対比があってこそ、美しく見える。 …というのは “身びいき” というものだろうか。
敷地内はかなり管理されているようで、作業員の方たちの姿も頻繁に見かけられたが、それでも雑草は見ることができる。
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江戸城本丸跡。このあたりに大奥があったらしい。画面右奥のほうには、忠臣蔵で知られる“松の廊下跡”というのもあった。
画面中央の植込みに近づくと…
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色とりどりの潅木は計算され植栽されたものと思うが、つる草が人知を超えた造形を見せてくれた。手前からカラスウリ、へクソカズラ、ヤブガラシ。徳川御三家を引き継ぐ“つる性雑草御三家”というところか。

江戸城天守台跡では、ツルボが目立った。立入禁止区域に堂々と侵入している。刈り込み時にツルボを残すとは考えられないが、刈り込みの後に短期間に成長した株なのだろうか。右は果実になった株で、遠方に見える屋根は日本武道館。
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こちらは外来種のメリケンカルカヤ。天守直下まで迫った異人といったところか。
刈られた後に残った株から急速に立ち上がったものだろう。今ごろの季節に種子をつける。我々ヒトは立入禁止で近づくことができなかった。写真のわかりにくいのはご容赦いただきたい。

東御苑の中には、昭和天皇の発案により再現された武蔵野の雑木林があることはみなさんご存知と思うが、新たな注目スポットとして今上天皇の発案により果樹の“いにしえの品種”が植えられていた。結実予想図が掲示され、意外なことに日本古来の梨は洋梨に似たいびつな姿のようだ。
まだ成長途中の若木であるが、結実が楽しみだ。

行き届いた管理をされた皇居ではあるが、楽しく雑草観察ができた。むしろ管理されていればこそ雑草にとってよい環境だともいえるだろう。
今後もぜひ適度な管理を心がけていただきたい。

2010年10月26日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-10-26 13:57 | 植物 | Comments(0)

またまたオオエノコロのこと

自然観察大学学長の岩瀬先生が、このところずっとオオエノコロに悩まされている。
オオエノコロは、アキノエノコログサ+アワ(栽培作物)の雑種とされているようだが、そう簡単に考えることができないほど、いろいろなタイプがあるのだ。
参考までにこれまでの記事を書き出しておくので、面倒でも一緒に見ていただけるとありがたい。
岩瀬学長の問題提起
http://www.zennokyo.co.jp/table/index_table.html 面倒ですが、話のたねのテーブルのバックナンバー一覧から、No.101をご覧ください
前回の自然観察大学ブログ … アワの写真もあり
http://sizenkan.exblog.jp/11843370/

今回観察した群落。駐車場わきの猫の額のような区画である。
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穂の立ち上がるもの、垂れ下がるもの、太った穂、やせて細い穂などいろいろなタイプが混在している。

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これはオオエノコロのようだが、本来オオエノコロはもう少し穂先が細くなるらしい。
オオエノコロには小穂(解説は後述)が小枝に付くので、小枝ごとに塊のようになる。

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全体の形は先細りでオオエノコロらしい。しかし、はっきりした小穂の塊感があるのは穂の下半分くらいで、穂先のほうは塊感がなく小枝もなさそう。

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これは小穂の塊ははっきりしてオオエノコロ的だが、全体は小型のアキノエノコログサのようだ。拡大して観ると、小穂の苞えいが短くてアキノエノコログサと確認できた(解説は後述)。

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これも小型だが、さらに異質な感じである。直立して毛が褐色なのでキンエノコロかコツブキンエノコロのよう。しかし、小穂を拡大して観るとアキノエノコログサのようだった。

今回観たのは、わずかなスペースのほんの小さな群落だが、それでもこれだけのいろいろなタイプがあった。岩瀬学長が苦悩するのはもっともなことと思った。

岩瀬学長の話…
『栽培種(農作物)はもともと品種改良でできたものなので、野生種と交配するケースが多いです。交配するとなると、両種の間はそれぞれの特徴が連続して出るので、どちらの種ともいえないタイプがたくさん観られます。ネズミムギとホソムギもどちらともいえないタイプが連続して観られますが、これも牧草として改良されたものだからでしょうね。』

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苞えい(ほうえい)で見分けるエノコログサ…
エノコログサ類3種の見分け方が、岩瀬・川名両先生の 『雑草博士入門』(全農教) に掲載されているので紹介する。苞えいとは写真の小穂の上部覆う殻のような部分だ。ポイントはこの苞えいの長さが異なることである。


小穂のこと…
小穂は“しょうすい”と読み、穂を構成するもの。小穂は小花(しょうか)からなる。オオエノコロの小穂は5-6個の小花からなり、それが小枝に付くということ。
ほかのエノコログサ類3種は、小穂は1個の小花からなる。オオエノコロと異なる点だ。




イネ科はややこしいので…
穂や小穂、小花というイネ科の用語について、植物愛好家以外の方にはややこしいかもしれない。
岩瀬学長の『形とくらしの雑草図鑑』(全農教)にわかりやすい解説があるので紹介させていただく。
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(画面ではわかりにくいかもしれないので、本を購入していただけるとうれしいです)

2010年10月20日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-10-20 16:31 | 植物 | Comments(0)

ツルマメを食べてみた

9月28日にツルマメの花を紹介した。ツルマメは大豆の原種と申し上げた上で、賞味した体験談を募集したのだが、残念ながらまるで反響がなかった。
しかたがないので自分で食べてみた。
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茹で方は枝豆と同じ。小さいので一瞬で加熱できる。
鮮やかな緑色といい、細かい毛の感じといい、小鉢に盛った枝豆のようだが、莢の大きさは1cm強。器は小鉢ではなく猪口なのだ。
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中には小ぶりながらちゃんと豆(種子)があった。
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指先の大きさと比較するとお分かりいただけると思う。
莢を指で押すと豆がつぶれてしまうので、筋を取って隙間から押し出す。
傍らにビールを用意して、ちょっとワクワクしてきた。

いよいよ口に入れる…
肝心の味だが、これが小さすぎてわからないのだ。
種子は数mmの大きさで、口に入れてもどこに行ったかわからないほど。味も香りもしない。ほのかに塩味が感じられるのみだ。
それではと、豆(種子)だけを莢から出して20粒ほど集め、枝豆一粒くらいに相当する量をまとめて食べてみたが、それでも味がわからない。歯の隙間に入ってしまって噛むこともできない。
(味音痴でごめんなさい)

もっと大量に採取して口いっぱいにほおばるか、あるいはツルマメに肥料を与えて太らせるか、工夫が必要なようだ。
食味はわからなかったが、大豆・枝豆に品種改良した先人の偉大さに思いを寄せる試食であった。

2010年10月13日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-10-13 17:54 | 植物 | Comments(4)

“ひょう干し”で盛り上がっています

少し前に自然観察大学メールマガジンで紹介した話で、事務局スタッフの石井さんが書いた『雑草を食べる –ヒョウ-』(全農教話のたねのテーブル、No.108 http://www.zennokyo.co.jp/table/index_table.html からバックナンバー一覧を見てください) が評判を呼んでいる。
10月3日の野川の観察会では “ヒョウ干しの記事面白かったですね” と複数の方から声をかけていただいた。

茨城県のHさん(熱心なメール会員)からは、ご自分の体験談を寄せていただいたので、ご本人了解の上で紹介させていただく。

<以下原文のまま>………………………………………………………
スベリヒユの記事、おもしろかったです。
昔自分でこの “ひょう干し” を作ろうとして失敗、スベリヒユが怖くなったことを思い出しました。
運転免許取得のため山形に2週間いたとき、お土産に、ひょう干しを買ってきたことがあります。
思いのほか高かったので、自分で作ってみようと庭のを刈り取り、笊に干したのです。
ところがそのスベリヒユは一向にいのちが切れる様子がなく、一ヶ月経っても、土に戻せば元気を吹き返しそうな様子。
最後は怖くなって庭に捨てました。バチが当たりそうで・・・(T_T)
その後山形出身の知人に、≪茹でて干す≫ と聞いて ナットク!!

以前、散策していてきれいだな、と思ったカキドオシをひょいと摘まんでコップに入れておいたら、葉が黄色くなっても生長を続け、気味が悪くなった時のことを思い出しました。
植物の生命力はすごいです。

探してみたら いろんな記事がありました。
おもしろい記事をこれからもよろしくお願いします。
●おらほの自慢【ひょう干し】 山形県ホームページ
http://www.pref.yamagata.jp/ou/somu/020020/mm_bk_data/s/oraho_No76.html
●ひょう(スベリヒユ)料理
http://blogs.yahoo.co.jp/utsugi788/57348927.html
http://blogs.yahoo.co.jp/utsugi788/60553605.html
http://blogs.yahoo.co.jp/utsugi788/63503199.html
………………………………………………………

以上、転載させていただきました。Hさん、ありがとうございました。

ご参考までに岩瀬学長の『形とくらしの雑草図鑑』(全農教)の該当ページを掲載させていただく。
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“ひょう干し” の味を体験したくなった方もいると思うが、残念ながら今の時期スベリヒユは果実になっているだろう。今年はあきらめて、来年のために種子を採取しておいてはいかが?

2010年10月6日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-10-06 12:37 | 植物 | Comments(2)

ツルマメの花

少し前の9月18日、ツルマメの花を撮った。ギンヤンマを待つ合間のことだ。
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ツルマメは池の端の雑草にからみつきながら伸び、小さいが鮮やかな色の花が目立っていた。
名前のとおりつる性のマメ科植物で、大豆の原種とされているらしい。
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もう少し拡大してみた。
右の花の中心部に何かいる。これはアザミウマの一種。なかなかかわいく撮れている。
これまでずいぶん雑草を撮ってきたが、花のアップを撮るとアザミウマがいることが多かった。撮影時には気づかなかったものが、現像してみると花の奥からこちらをのぞいているのだ。(当時は全部フィルム撮影)
虫がいる写真は図鑑には使えないが、写真としては面白い。

皆さん、手近な花をルーペでのぞいてみませんか? びっくりするほどたくさんのアザミウマがいるはずです。

ちなみに漢字で表すと “薊馬”で、名前の由来はいろいろな説があるようだが、今ひとつしっくり来ないので紹介しない。

話をツルマメに戻そう。ツルマメの果実は枝豆にそっくり。
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これは 『形とくらしの雑草図鑑』(岩瀬徹著、全農教) の該当ページ。果実を見るとたしかに原種説に納得。
茹でて枝豆の原種を味わってみたくなった。ラガービールや地ビールに合うのではないだろうか。
ツルマメに限らず、作物の原種は雑草である場合が多いとされている。
勇気ある方の体験報告をお待ちしています。
【注】少量で慎重に体験してください。

9月28日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-09-28 12:29 | 植物 | Comments(0)

秋を代表する花

知人との酒の席で、このブログの話になった。マニアックな話でけっこう盛り上がったのだが、今後の傾向と対策に関して貴重なご意見をいただいた。誰しも酔った時にこそ遠慮のない言葉が出てくるものだ。
その結果私の反省として、昆虫のマニアックな話もよいが、もっと花にも眼を向けようと考えるようになった。秀麗なご婦人の意見なので、たいせつにしなければいけない。分野を狭くせず、間口を広くしよう、というものである。
ということでさっそく身近な植物の話。次の植物は何か、お分かりだろうか。
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先端のツクシのようなものは蕾の集まりで、葉はニラのよう。
開花すると…
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拡大して観るとこんな花だ。ツルボである。
ユリ科の植物だが、いわゆるユリの仲間には見えない。でも、同じユリ科のニラやネギには似ている。(ネギの花も普通は拡大して観ないか…)
花序(かじょ:花の集まりを言う)の下のほうから順に咲くので、写真の下のほうはすでに果実になっていて、先端のほうはまだ蕾だ。
ユリ科は花びらとがくが同じ形をしているので、花皮片(かひへん)とまとめて呼ぶ。花皮片は6個(6枚)ということだ。ちなみに雄しべも6で、雌しべは1個だがもとにある子房は3室。ユリ科の花は3という数字を基本としたものになっているということだ。(『雑草博士入門』岩瀬徹・川名興著、全農教)

ツルボは地下に球根を作って増える。そのためか路傍にみごとな群生を見せてくれることがある。

私にとってツルボは秋を代表する花なのであります。
雑草の花は地味で目立たないが、拡大して観るとけっこう楽しいですよ。

9月24日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-09-24 19:11 | 植物 | Comments(2)

エノコログサとオオエノコロを改めて観た

岩瀬学長が書かれた『エノコログサとオオエノコロ』を見て、遅まきながら8月28日に改めて近くのエノコログサ類を観てみた。
人家の庭先には、まずエノコログサが目に付いた。
エノコログサは黄白色がかって、8月末の時点では終わりかけのものが多いようだ。
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穂の全体がほかのエノコログサに比べて小さめで、立ち上がっている。手で包むように握ると毛が柔らかいのがわかる。

少し歩いた江戸川沿いでは、アキノエノコログサを観た。こちらは8月末が最盛期のようだ。
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穂はエノコログサよりも大きく、全体が垂れ下がっていて、握るとゴワゴワした毛の感触が伝わる。

少し歩いて今度はゴミの集積場脇で、オオエノコロと思われるものを観た。
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アキノエノコログサのように穂がたれているが、このようなタイプのオオエノコロもあるのだろうか。
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穂先がゆるやかに細くなるのがオオエノコロとしては少し違和感がある。
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穂をよく見ると、やや長めの小枝に小穂がついている。小枝ごとに5,6個の小穂が塊って見えるので、やはりオオエノコロなのだろう。

さらに歩いて、今度は畑の脇でオオエノコロを見た。刈り込まれて小さいが、穂は立派なオオエノコロのようだ。
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穂先が細くなる感じといい、小穂にぽこぽこと小枝ごとの塊りがある感じはまさにオオエノコロだ。
前掲したエノコログサとアキノエノコログサの穂では小穂が一様にびっしり付いているので、違いがわかる。

以上3つのエノコログサ類を個人的な印象で定義付けすると次のようになった。
(統計を取ったわけではないし、あくまで個人の直感的な印象です)
エノコログサ:都市型、最も人間に近い存在。
アキノエノコログサ:郊外型。畑地周辺や非農耕地に多い。
オオエノコロ:造成地など、裸地化したあとに多い。都市部にも郊外にも見られる

【I先生からの補足】
街なかには7月ごろはエノコログサと雑種型(オオエノコロ)と思われるものが混在しています。雑種型にもいろいろあるようで、中には変異の幅に収まりそうなものもあります。
まだまだ観察の余地があります。

【参考】
岩瀬先生の『エノコログサとオオエノコロ』は、全農教HP/話のたねのテーブルhttp://www.zennokyo.co.jp/table/index_table.html  から左上の過去の掲載記事『もくじ』をクリックして、No.101でご覧いただけます。

【情報をお待ちしています】
エノコログサ類に関して皆さんのご意見、ご感想、観察報告などをお寄せいただけるとうれしいです。
NPO法人自然観察大学事務局まで。お待ちしております。

【余談】
近くの畑で、アワをみた。何十年も前に、大井川上流の山奥で祭礼用として栽培されているのを見たことがある。それと同じだ。オオエノコロの片親とされるだけあって、小穂の塊感がはっきりしている。
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珍しいので撮影していたら、年配の女性があらわれ、ニコニコしながら声をかけてくれた。
“アワが珍しいかい。お盆で仏様に上げるんでつくってるだ。わしも何年か前に近所のお年寄りに種を分けてもらっただよ。ホオズキとアワとキビ、ナス、カキ、クリなんかと一緒に供えるだと。”
アワのほかにキビも栽培されていたが、目の前でそれらをいきなり刈り取り始めた。
“知ってる人で畑のある人に分けてくれ、絶やさないようにみんなで作ってほしいんだ。”
ありがたくいただきました。種は自然観察大学講師の何人かの先生方で分けて、来年栽培してみてくれることになりました。

2010年9月1日、報告:事務局O

追記
2010年10月20日、『またまたオオエノコロのこと』 をアップしました。
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by sizenkansatu | 2010-09-01 12:53 | 植物 | Comments(0)

境内の植物観察 -滋賀その6-

大津の日吉大社は信長の叡山焼き討ちで丸焼けになったとところである。火をまぬかれたのかそれとも400年間の再生によるものか、境内の植物はどこを見ても落ち着いて風格がある。
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カツラのこんな大樹ははじめてだ。『日吉髄一の御神木、桂は祭礼で冠や衣服の飾りに使用する。また縁結びの御神木“愛染桂”としても親しまれる』と説明書きがあった。
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ナギはこう見えてマキの仲間の針葉樹だそうである。葉はまるで広葉樹ではないか。たしかに実はマキに似ている。比較的温暖な地に生育するらしい。
雌雄異株でこれはもちろん雌株。傍らの説明書きでは『日吉雌梛(めなぎ)、男性が女性の幸せを祈る木。ナギは薙ぎ払うに通じ、災難よけを象徴する』とあった。近くに雄株の『日吉雄梛(おなぎ)』もあった。

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木漏れ日のさす空間に、青味がかった植物の群落があった。近寄ってみると、どうもクラマゴケの仲間らしい。
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クラマゴケは “太古の時代から出現したシダ植物の、分類的には子孫に当たる” と M先生(バレてますか?)にうかがった記憶がある。歴史のある境内で太古のシダを観てロマンに浸る… と言いたいところだが、後日M先生に写真を見ていただいた結果をお伝えする。

【M先生】
写真はコンテリクラマゴケです。中国原産で、庭に植えられていたのが里山などにも逸出しています。光の加減で光沢が出て、写真のように青く見られることがあります。きれいなので社寺の境内に植えてあるのをよく目にします。

… ちょっとがっかりである。

2010年8月23日、報告:事務局O

ところで、 自然観察大学 では 『シダ植物観察会』 を予定しています。参加者募集中ですのでぜひ。佐倉城址公園というロケーションも抜群です。

シダ植物観察会のご案内と参加申込書は こちら→
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by sizenkansatu | 2010-08-23 17:58 | 植物 | Comments(0)

バイカモ と オハツキイチョウ -滋賀その1-

7月末から8月はじめにかけて滋賀県に行った。
米原市のJR醒ヶ井駅からほど近い地蔵川はバイカモで著名なところだ。ひなびた街なかの清流に驚いていると、うわさに聞くバイカモがあらわれた。写真は見るからに涼しげだが、実際はめまいがするくらいの炎天下である。
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バイカモはキンポウゲ科の多年生草本。漢字で書くと梅花藻、別名ウメバチモ(梅鉢藻)。ウメの花に似ているというのでついた名のようだ。
水面上に花柄を出しているが、多くは水中で開花している。受粉はどうなのか考えてしまった。根茎と種子で増えるとあるが…

野川の観察会で話題のイチョウ。オハツキイチョウは御葉附銀杏で、バイカモのすぐそばの寺の境内にあった。説明書きを要約すると『多くの銀杏をつけるが、その一部は葉面上に付く。化石で出土するイチョウに似て、花はもともと枝葉の一部であったという裏付けである』とあった。このイチョウは国の天然記念物だそうだ。
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実際に見ることのできた銀杏(正確に言うと果実ではなく種子)は、葉に銀杏がつくというよりは、銀杏に葉がついた感じだが、確かに普通のイチョウとは違う。後日牧野図鑑で調べたらオハツキイチョウの名前が載っていた。
ところでイチョウは日本では植栽されたものしかないらしいが、原産地の中国でも、自然に生育している個体はないと聞いたことがある。本当にそんな植物種があるのだろうか。

みなさんに質問
バイカモの受粉、イチョウの自生について、ご存知の方はお教えください。
コメントに書き込んでくれるとありがたいです。

コメントの書き方がわからない方は…
右下の Comments という欄をクリックすると書き込み用の画面が出てきます。名前は匿名でOKです。URLの欄は空白でOK、大きな枠内にご意見を記入してください。

この後しばらくは滋賀の話題が続く予定です。お付き合いください。

8月5日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-08-05 19:54 | 植物 | Comments(0)

クヌギの二度目の新緑?

6月19日に野川公園に行った。27日の観察会の下見だ。
同行していたM先生が急に立ち止まり、首をひねりながら “クヌギの新葉、2回出るのかなぁ” とつぶやいた。
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たしかに新しく出た葉がある。樹全体がいっせいに新葉を展開している。近くのクヌギも同じようになっている。
これだけ見ると何の不思議もない光景だが、よく考えるとたしかにおかしい。旧い葉はいつ展開したのか。
クヌギは落葉樹だから今年開いた葉に違いない。となると、冬を越してこの春に新緑を迎えた旧い葉と、いま新緑を見せている新葉と、二度新緑があることになる。
昆虫に食われてボウズにされたり、強度の剪定によって二度目の新芽を出すことはあるが、見たところ旧い葉もいたって健全だ。
たしかに不思議だ。それとも、今まで気づかなかっただけで、よくあることなのだろうか。

… どなたかご存知でしたら教えてください。

6月28日、報告:事務局O

追記(7月8日)
ある専門家からご返答いただきました。内容は自然観察大学HPのトピックスで見ていただけます。
http://www.sizenkansatu.jp/index_3.html
先生、ありがとうございました。
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by sizenkansatu | 2010-06-28 17:21 | 植物 | Comments(2)

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