自然観察大学ブログ

カテゴリ:昆虫など( 154 )




ハグロトンボと昆虫の脚

ハグロトンボを撮影した。昨年秋に岡発戸での観察会の後にチャレンジしたが、川の中でトンボに近づくのは早々にあきらめて、今年改めて狙うことにしていたのだ。
6月30日、現地では予想どおり林縁の小道にハグロトンボがいた。ゆっくり優雅に飛ぶのだが、それでも警戒心が強く簡単には近づけない。例によってホフク前進でやっと撮れた。雄は全身が金緑色で、翅にまで金粉を散りばめたような絢爛豪華な姿だ。
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撮った写真を拡大してみると脚はトゲだらけ。驚きの毛脛だ。
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この毛は空中で捕らえた獲物を放さないためのものだろうか。優雅な姿をしていてもやはりハグロトンボは捕食者なのだ。

別のノシメトンボの脚を観てみると、やっぱりすごい。先端のツメは二股の先がさらに二つに分かれている。これなら、ものにつかまるときにしっかりと引っかかりそうだ。
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トンボ以外の昆虫も気になったので、ゴマダラカミキリの脚を見てみた。こちらはごつい体に似合わず、柔らかそうな毛が密生して、ふかふかしたぬいぐるみ的。足裏(跗節:ふせつ)はフェルトかスポンジのようだ。この脚は樹の幹や枝、葉につかまるための脚。
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いま制作中の昆虫の観察図鑑では、Y先生の提案で“脚は昆虫の生活や行動パターンによっていろいろあります。紙面に脚の項目を作って、いろんな脚を並べて載せましょう”ということになっています。乞うご期待。(宣伝みたいですみません)

7月8日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-07-08 18:00 | 昆虫など | Comments(6)

カイガラムシとテントウムシ

6月6日(日)の『農場の自然観察』 http://www.sizenkansatu.jp/index_1.html 終了後に楽しい時間があった。
ウメの木にびっしりついたカイガラムシを発見し、近寄ってみると別の異様な虫がいた。Y先生によると異様な虫の正体は“アカホシテントウ”。ウメの枝に蛹がびっしりとついていた。
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一本の枝だけでなく、あちこちにいる。「うわっ、ここにもいる。」「こっちもすごいですよ。」ものすごい数で、K先生を筆頭にみんな興奮状態だ。
多くは蛹で、成虫が少し。
「ちょうど羽化しているのがいますよ。」T先生の言葉に、みんなワッと集まる。
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写真は羽化途中のアカホシテントウ(撮影:T先生)。黄色い翅は時間が経つと黒色になり、大きく不明瞭な赤い斑紋ができる。終齢幼虫の脱皮殻の中で蛹になる、ハエ類には多いがテントウムシとしては珍しい習性(Y先生)ということで、写真の一番外側がトゲトゲの幼虫の脱皮殻、その中に濃褐色の蛹の殻が見える。Y先生の言葉どおりだ。
アカホシテントウは別名アカボシテントウとも言われる。成虫はこのまま葉裏でじっと越夏するそうだ。
わいわいやっていると、そこへまたほかの先生が集まってきて、撮影会になった。
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それぞれが角度を変えたり、位置を入れ替わったり、ときどき“オォッ”と声を上げたりしながらカシャカシャ撮り続ける。
先に撮り終えたY先生が、すぐ近くで面白いものを見つけた。
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これまた異様な姿をしている。クサカゲロウの仲間の幼虫で、捕食性昆虫である。食べかすを自分の背中に背負って擬態をする。
発見したときにY先生が“かす”を剥がしてしまったそうだが、写真ではまだ少し残っている。
体長1-2ミリほどと小さいので、この撮影は超接写システムを使っているT先生の独壇場であった。上の写真もT先生から提供いただいた。
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肝心のカイガラムシも紹介しておこう。“タマカタカイガラムシ”である。ウメの木でよく見かける。褐色の球状のものは昨年の雌成虫の死骸で、内部は現在空になっている。球の直径は5ミリ弱。白いのは幼虫で脱皮殻も多数見える。たくさんのテントウムシに食べられて、まだびっしりといるカイガラムシにも驚きだ。

以上、先生方の生態は昆虫以上に興味深いものでした。

2010年6月14日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-06-14 13:06 | 昆虫など | Comments(0)

亀か 牛か

●ウシカメムシ
少し前になるが、5月3日、市川市の大町自然公園でカメムシを見つけた。体長は1cm弱。
手持ちのコンパクトカメラの接写性能を確かめるのにちょうどいいので、さっそく撮影してみた。
拡大すると大きなツノがある。あとで 日本原色カメムシ図鑑http://www.zennokyo.co.jp/book/index_book.html で調べると、名前はなんと“ウシカメムシ”。たしかに牛のツノのようでもある。図鑑で見た幼虫は白黒のまだら模様でもっとツノが大きく、より牛に似ている。
それにしても、亀に似ているからカメムシというのだと思うが、ウシカメムシとは。亀か牛かどっちなんだ?

背面から撮る。とがっているのは頭部ではなく胸部。ツノではなくトゲというのだろうか。
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正面から撮る。なかなかの面ガマエ。
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●コンパクトカメラの感想
まず葉上のカメムシを背面からとろうとすると、ポップアップのストロボでは、光の当たり方が悪い。極端な斜光線になる。ズームレンズを広角側にすると角度はもっときつくなるのでおすすめできない。レフ版を当てて影を消しているのだが… 
次にカメラを水平位置に近づけて正面から撮る。この角度で撮影すると、ストロボが太陽光と同じ角度で当たるせいか、自然に見える。
ピントを合わせるのに少し苦労するが、コンパクトカメラでもかなりシャープだ。

なお、ここで紹介した写真はトリミングして拡大しています。このカメラ本来の撮影倍率では1cmの被写体を画面いっぱいにすることはできません。

6月3日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-06-03 20:24 | 昆虫など | Comments(0)

十二天の森(2)

ホソミオツネントンボ
十二天の森では、ほどよく整備された小道の、いたるところに湿地がある。そんな中にイトトンボを発見。撮りたいと狙っていたホソミオツネントンボらしい。近づくとトンボは逃げるが、静かにしているとまた同じ小枝に戻ってくる。這いつくばってさらにソロリ近づくと、またトンボは飛び立つ。ダルマサンガコロンダごっこ状態だ。
私の顔にはやたらにコバエがまとわりついてくるが、追い払うこともできない。まばたきすると瞼ではさんでしまうほどたくさんいる。泥とコバエの中でダルマサンガコロンダを続けていると、やっとベストな位置にトンボが止まった。ファインダーを覗くとなんとコバエを捕らえている。食べている間は飛び立たないので落ち着いて撮影できた。
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いま考えるとこの一連のできごとは、トンボを狙う私、私を目当てに集まったコバエ、コバエを捕らえるトンボの三者による共同作業であった。
ちなみにホソミオツネントンボのことを調べると、トンボ類には珍しく成虫で越冬し、越冬時期は冬らしい地味な色、春には春らしい写真のような色に変身するという。
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余談だが、翌日(5/2)少し標高の高い岡谷市で、同じホソミオツネントンボを見たが、これは越冬型だった。
(ホソミオツネントンボは山崎秀雄先生に同定いただきました)

名前の由来
“十二天の森”という名称の由来はよくわからないらしく、現地に用意された案内書には『神仏的な解釈がある一方、広さが12町歩あるなど諸説あり確かなことはわかりません。』『薬師如来があり毘沙門天、帝釈天など十二天の神々が守護していたためとも』とあった。私がはじめに名前に惹かれたのも “十二神将の石像があるのか”と考えたからであった。
ところが後日、おどろいたことに会社の先輩の実家がこの森のすぐ近くで、子供のころはいつも十二天の森で遊んでいた、ということが判明した。彼によると『十二天だけでなく十三天とか十四天とかもあった。木曾駒に向かって登っていくと数が大きくなる。ただの地番じゃないか。』ということである。
最後になりましたが、森の入り口には行き届いた気持ちのよいトイレが用意されていました。管理されている方に感謝しつつ、4-5時間の滞在の間に何度も利用させていただきました。ありがとうございました。

十二天の森の問合せ先:駒ヶ根市生涯学習課/電話0265-83-2111

以上5月17日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-05-17 20:13 | 昆虫など | Comments(1)

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