自然観察大学ブログ

2010年 12月 28日 ( 1 )




クイズ:この写真はなんでしょう?

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まずは写真を見て、少し考えていただきたい。
少し画面を引いてみる。
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さらにもう少し引く。紙粘土かフスマのようにみえる。
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コガタスズメバチの巣だ。植物を噛み砕いて唾液でこねたものだろうか、フスマというよりも和紙のような手触りだ。
色は材料の違いであろう、きれいな紋様ができるものだ。これは立派な職人技だ。

この巣は以前報告させていただいたもので、改めて今回(12月下旬)に見てみるとハチはきれいに消えていた。
前回の報告の後、スズメバチは冬になると女王バチだけが朽木の中などに移動して越冬するということを聞いた。
そうは言っても、もしかしたら何頭かは弱った蜂がいるかもしれないと考えたのだが、案の定、もぬけのカラであった。残念。
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そういえば、7年ほど前に、スズメバチの越冬を撮影していたことを思い出した。
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Y先生に同行した時に偶然朽木の中で発見した越冬中の オオスズメバチ キイロスズメバチ* の女王である。
めったに観られないものらしいが、さすがY先生と一緒だとおもしろいものが観られる。
冬を越した女王バチは、翌年たった一頭で巣作りをはじめ、家族を増やしていくということだ。前年に交尾を済ませてから越冬に入るのだろうか。

………………………………………………………
【注:2011.2.21訂正】
越冬中のハチはオオスズメバチではなくキイロスズメバチだそうです。訂正します。
判別のポイント等は本項のコメントを見てください。
コメントいただいた伊澤さんは26年間スズメバチ類の生態を研究されている方です。
伊澤さん、ご指摘ありがとうございました。
………………………………………………………

話を巣に戻そう。
何度見てもカラだが、この巣作り技術はすごい。
d0163696_199149.jpg
この中で幼虫が育っていたのだろう。
d0163696_1995879.jpg
巣は上下二段重ねになっていて、周囲は和紙のようなものを何層も重ね、ふわふわしている。空間がたっぷりあって保温性がよさそう。
さらにばらしてみよう。下の段をはずして、上の段を観てみる。
d0163696_19115100.jpg


不思議なことに上段は個室の口がふさがっている。中央部の穴は下段を取り外したときに開いた穴なので、全部の口が閉ざされていたことになる。
もしかするとこの中に幼虫でもいるのかと思って破ってみたが、中はカラであった。
これは不思議だ。
上段は下段よりも先につくられているはずだから、上段の姉たちは下段の妹たちよりも先に羽化し、働き蜂として活躍していたのだろう。しかし、わざわざ羽化後の個室の蓋を閉ざす理由はなんだろうか。
ナゾだ。
どなたかご存知の方がいたらご教示いただきたい。

年末のご挨拶
2010年のブログはこれで終了です。
みなさまよいお年をお迎えください。
新年はおそらく1月11日以降の再開になります。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2010年12月28日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-12-28 19:13 | 昆虫など | Comments(6)

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