筑波山のスプリング・エフェメラル
【お詫びと訂正】
アズマイチゲとキクザキイチゲに関して、取り違いがありました。
北海道のO先生からご指摘をいただき、赤字で修正しました。O先生、ありがとうございました。(2017年5月8日)
4月半ばの筑波山でカタクリを観た。
今年は遅い積雪があったために、例年より10日から2週間ほど開花が遅れている由。
こちらも間もなく花を咲かせるだろう。カタクリと並ぶスプリング・エフェメラルの代表だ。
筑波山では林床にササが広がっているところが多く、カタクリはササの根もとに観られる。残念ながらフォトジェニックではない。
また山頂付近には「カタクリの里」という管理の行き届いた一画があるのだが、これもちょっと風情に欠ける。
やはり写真としてはカタクリとニリンソウとのコンビが好ましい。
遊歩道では、コンクリート製の階段の隙間にもカタクリが咲いていた。
カタクリが花をつけるまで7,8年かかるというが、その間ずっと階段の隙間で成長していたと思うと、感慨一入である。
そのほかの妖精たち
こちらはアズマイチゲ。
花がまだ全開となっていないのは、時期的なものか…
こちらはキクザキイチゲ。
見分けるポイントはいろいろといわれているようだが、葉柄の翼(托葉?)らしい。
写真のように翼があるのがキクザキイチゲだそうである。
こちらはエンレイソウ。
漢字で書くと延齢草だそうである。
こちらはヒナワチガイソウ。
ユリ科かと思ったら、なんとナデシコ科。
そう言われると、なんとなくツメクサに感じが似ていなくもない。
ヒナワチガイソウは、よく似たワチガイソウ「輪違草」が名前のもとで、その由来が面白い。
いにしえのある人が、この植物に名札をつけるにあたって、とりあえず「○○草」と記した。その○○を輪違紋(丸が二つで一部が重なる家紋)としたのだそうだ。
シャレて命名したのか、それとも単なる読み違いか。
この由来が本当かどうかは分からないが、話としては秀逸である。
都心からほど近い筑波山は、たいへんに豊かなフィールドであった。しかも、高尾山などと比べると、人出が少なくて圧倒的に静かである。自然観察のパラダイスといえるだろう。
今回は、専門家であるO先生らの植生調査に同行させていただいた。
O先生、ありがとうございました。
2017年4月28日、報告:自然観察大学 事務局O
by sizenkansatu
| 2017-04-28 18:43
| 植物
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