自然観察大学ブログ

モミジバフウの話(2)

実と種子

モミジバフウの果実。(去年の11月の写真です。毎度すみません)

d0163696_12581956.jpg
イガイガの果実が枝からぶら下がって揺れている。

熟すと、ところどころにぽっかりと孔が開き、中から種子を散らす。

d0163696_14043108.jpg
上の写真の左に並べたのは種子である。
熟して裂けて種子が飛び散る、というのではなく、ぽっかりと開く感じだ。

種子を拡大してみよう。

d0163696_14044771.jpg
種子には翼があって、これで風に乗って飛散するのだろう。

まだ孔の開く前の未熟な果実もあった。

d0163696_14045968.jpg
ひとつ失敬して、切ってみた。
d0163696_14051176.jpg
断面を見ると、たくさんの果実の集まった複合果であることが分かる。
けっこう硬いので、断面が汚いのはご容赦いただきたい。



余談ですが…

モミジバフウの種子を撮ろうと、完熟して口の開いた果実を振ったら、こんなものが出てきた。

d0163696_14052281.jpg
果皮(内果皮 or 中果皮)が木質化して細かく分離したものなのだろうか?

はじめは、これが種子と思い込んで、まじめに撮影してしまった。
今にして思えば、翼のある本当の種子は、この時点ですでに散ってしまったということなのだろう。



イガイガの正体は?

モミジバフウの果実で一番気になるのは、あのイガイガである。
季節をさかのぼると、その正体がわかる。

d0163696_14053400.jpg
これは6月に撮影した若い果実。
とげは雌しべであり、先端はしおれた柱頭であることが分かる。

残念ながら、花の時期はまだ観察できていない。



冬のモミジバフウ

これは1月末に撮ったモミジバフウ。

d0163696_14054181.jpg
果実は樹上に残る。たぶん、すでに種子を散らしたあとで、要済みのはずなのだが、なぜかこの状態で長く残っている。


こちらは冬芽。

d0163696_14055440.jpg
今年はぜひ、展葉、開花を観察したい。

モミジバフウの話は、次に詳しく紹介されている。

小石川植物園の樹木:
http://www.geocities.jp/kbg_tree/frame-r-botany.html
(上をクリックして一覧から「モミジバフウ」へ)

2017年2月17日、報告:自然観察大学 事務局O


[PR]



by sizenkansatu | 2017-02-17 14:14 | 植物 | Comments(0)

植物、虫、鳥など自然を楽しむ  ★写真の無断転載はお断りいたします★
by sizenkansatu
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

最新の記事

最新のコメント

> チョコさん コメン..
by sizenkansatu at 12:44
こんな感じの本が欲しかっ..
by チョコ at 14:10
鈴木裕子さん、コメントあ..
by sizenkansatu at 15:19
日経新聞で冬の雑草の記事..
by 鈴木裕子 at 19:35
アレチヌスビトハギ 最悪..
by EVIS at 15:16

検索

ブログジャンル