自然観察大学ブログ

江戸川べりの観察-32 アレチヌスビトハギ 花の謎

前回の果実に続いてアレチヌスビトハギ。

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なかなか美しい花である。
ところで、この写真で何か気づくことはないだろうか。
よく観ると、画面左の花は典型的なマメ科の蝶形花だが、右の花では側弁と竜骨弁(舟弁)が下がって、雄しべと雌しべが突き出ている。

これはどういうことなのだろうか?
写真を整理していて初めて気が付いた。

後日、もっとよく確認しようと同じ場所に行ったときには、再度草刈りがなされて、残念ながら見当たらなかった。



木場公園で…

ところが、別の機会に東京都立木場公園でアレチヌスビトハギを見つけた。
さっそく観てみると、半数以上がそうだった。

正面から観るとこんな感じ。

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お次は横から…
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話はそれるが、この写真では雄しべが1本だけ離れて、残りの9本が合着しているのもわかる。
(雌しべは合着した雄しべに包まれている)

ネットで調べてみると、このことに注目している方がおられた。
●受粉すると蕊(しべ)が出るという説:
「そよ風の中で」(そよかぜさん)  
「自然観察日記」(やすこさん) 
 
「野草クラブログ」(あきさん) 
 
●時間が経つと受粉を促すために蕊が出るという説:
「花の日記」(Pandaさん)  

このように二つの説があるが、正解はどうなのだろう…

上のうち、そよかぜさんは虫が訪れて蕊がポンと飛び出すところを観ているという。
なんとなく前者のような気がする。

d0163696_12585064.jpg
この写真では、付け根に近い3個が閉じた花で、先端に近い1個が突き出た花だ。
普通に考えると、付け根に近いほうから咲くので、そうすると先端に近い新しい花だけが突き出た花ということになる。

アレチヌスビトハギは西日本で多いようだが、関東の私の周りではどこにでもあるというわけではない。
時期的にも、もうすでに終わりのころである。
アレチヌスビトハギの花の謎について、ご教示、ご意見いただければありがたい。
とくに西日本の方、いかがでしょうか…



余談ですが…

木場公園には“帰化植物見本園”というのがあって、地元の有志のご苦労により、見事に管理されている。春から秋まで、百花繚乱の帰化植物がたのしめるおすすめスポットである。
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index020.html

今回見たアレチヌスビトハギは、そんな管理の手から逃れて繁殖したものらしい。

d0163696_12590055.jpg
写真の左の花のように、傷ものの花が多数あった。
たぶんクマバチの盗蜜と思われる。

家に帰って写真を整理しているときに傷ものと気付いたのだが、こんなカットがかなりあって、これらはすべて蕊を出していた。



余談のオマケ

写真の中に、ヒラタアブが訪花しているカットがあった。

d0163696_12590972.jpg
狙ってもなかなかピントが合わないものだが、上の写真はバッチリだったので紹介させていただいた。

ヒラタアブも傷ものとは知らずに訪花したのだろう。
私と同様、老眼が入っているのかもしれない。

2015年10月7日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2015-10-07 13:14 | 植物 | Comments(0)

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