自然観察大学ブログ

アケビの花

オトシブミのいたヒメリンゴに、アケビが巻き付いていた。
d0163696_19504222.jpg
からまれたヒメリンゴには気の毒だが、にぎやかで、なかなかみごとな眺め。

(梅雨明けして夏本番だというのに、まだ5月はじめの話が続きます。すみません。)

こちらは完全に覆い尽くされて、ヒメリンゴはほとんど見えない。
d0163696_19505002.jpg
上の2枚の写真をくらべると、花が微妙に違うことに気づく。
一枚目では雄花が多く見えているが、二枚目は雌花が多い。

これがアケビの雌花。
d0163696_19510120.jpg
雌しべが多数あって、先端がねばねばしている。
これが一つずつ実になるらしい。

こちらが雄花。
d0163696_19510799.jpg
なんとなくカナムグラに似た感じだが、あちらはクワ科(APGⅢではアサ科)で、アケビはアケビ科だ。

カナムグラではバナナ型の葯の中に花粉をたっぷり詰め込んでいたが、アケビのほうではバナナ型のものは葯ではなく、表面の二本の筋に花粉をつけているだけのように見える。したがって花粉はごく少量。
ネットで調べるとアケビは虫媒でもなさそうで、受粉に関してよくわかってないらしい。
来シーズンよく観察してみたい。

ひとつ規則性を見い出したのがこれ。
d0163696_19511509.jpg
枝の先に雄花をつけ、元のほうに雌花をつける。雌花は柄が長く、横一線に並ぶ。
少なくとも今回見たアケビでは、どの枝でもこのように規則正しく雌雄が並んでいた。


余談ですが…

アケビのつるの先にクモが網を張っていた。
d0163696_19512257.jpg
網の中心がずれているのは、苦心の造網だったということなのだろう。
(画面で網が見えるとよいですが… クリックで拡大できます。)

つる植物の成長の早さを甘く見てはいけない。網を張っている間にもつるが伸びて、マイッタに違いない。
つるはこの後もどんどん伸びて絡みつき、まもなく網は破れるだろう。
クモの運命や如何に…
続きを観察したかったが、残念ながら観ることはできなかった。

2015年7月19日、報告:自然観察大学 事務局O

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by sizenkansatu | 2015-07-19 19:56 | 植物 | Comments(0)

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