「石ころ博士入門」ができた!
観察と発見シリーズの合い言葉である〝形とくらし〟を〝形と成り立ち〟に置き換えた、画期的な石ころ観察の本である。
今度の帯は紫色。
詳しい内容や紙面の見本は、出版社のHPでご覧いただきたい。
⇒ http://www.zennokyo.co.jp/book/hakase/Dr_s.html
石ころは、そのできかたで組成が変わり、それによって類型がなされる由である。
石ころの分類で正確を期すには、薄片をつくって偏光顕微鏡で見る必要があるそうだが、著者らは採集してはそれを繰りかえすという。
気の遠くなるような仕事をされているのだが、この本ではそれが効果的に紹介されている。
(そもそも、石ころを薄片にするって、どうやるのだろうか?)
ちなみに、表紙にも使用されている桜島の写真を撮るにあたっては、夜通しシャッターチャンスをうかがい、何日も粘ったのだとか…
一見すると子供向けのようにも見えるが、本格的で充実した内容なのは、このシリーズに共通した特徴である。
著者および制作スタッフの、労力を惜しまない、ていねいな仕事が、紙面の随所に表れている。
石ころは、雑草以上に身近な存在かもしれない。
身近にころがっている石ころだが、それができるまでの過程では造山運動など地球規模のストーリーがある。
石ころの成り立ちには壮大なロマンがあるのだ。
自然観察大学がそうであるように、自然観察の対象はつい生き物中心になりがちだが、「石ころ博士入門」によって、また新たな視点が開かれることだろう。
極秘情報
著者のおひとりである高橋直樹先生に、自然観察大学での室内講習会をお引き受けいただいた。
まずは講習会で総括的なことを話していただき、次に野外観察を実現したい。
ご期待いただきたい。
2015年5月20日、報告:自然観察大学 事務局O
by sizenkansatu
| 2015-05-20 19:21
| その他
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