自然観察大学ブログ

駒ヶ根で…

千畳敷から木曽駒、宝剣に登った次の日。
朝飯まえに宿の近くをまわった。

林縁の小さな水の流れに沿ったアジサイに美しいカメムシがいた。

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まずはアカアシカスミカメ
体長は小さめ(8㎜程度)だが、ツウ好みの美しさ。

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横から観てもGood。


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次はジュウジナガカメムシ。(ちょっときずもの)
よく似たヒメジュウジナガカメムシはガガイモに群れているのを平地でよく観るが、このジュウジナガカメムシは山間のイケマの花で見かける。
ガガイモ科だけでなくアジサイのつぼみも好物らしい。


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ヒメハサミツノカメムシ
これは雄で、腹端にハサミのような突起がある。この突起がV字型に広がるのが特徴。
微妙な色合いが再現できているだろうか。

こちらはハサミの本家、ハサミムシ。

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キバネハサミムシだと思う。
逃げないので何をしているのかと思ったら…
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食事中だった。
獲物はなんだろう。腹の下に卵嚢のようなものがあってカイガラムシの感じだが、アブラムシのような翅がある。
けっこうな勢いでバリバリ食べ、ハサミムシが肉食であることを実感した。


次はシリアゲムシ

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ふもとで見かけるヤマトシリアゲかと思ったが、8月に黒いのは解せない。
ヤマトシリアゲはふつう年間2回発生で、春に出るのが黒色型、秋は褐色のはずである。(かつては別種のベッコウシリアゲとされた)
もしかして、高地で見られる年1化のタイプかとも考えたが、専門家のS木先生にうかがうと、年1化は標高千数百mの菅平あたりでは確認されているが、600m程度の駒ヶ根では未確認で、よく似た別種の可能性がある由。それらは写真では見分けられないそうだ。
 ※参考『シリアゲムシ 馬面のワケ』 ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/18899154/


最後はこれ。

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これはたぶんミドリシジミの仲間と思われる。
とりあえず上の写真を撮ったが、このままではどうということもないシジミチョウだ。
これが翅を開くと内側(翅表)は金緑色の鮮やかな姿のはず。
私はまだお目にかかっていないのだが、聞くところでは、早朝は翅を開くポーズをとることが多いらしい。

今はまだ7時前。千載一遇のチャンスだ。ファインダーにとらえながら、少しずつ近づき、翅が開くのを待った。
ところがそのとき、足元の枯れ木が折れ、ずっぽりと小川の中に落ちてしまった。
水深は浅くとくに被害はなかったのだが、ミドリシジミは撮り逃がしてしまった。残念。



余談:霊犬早太郎とヒカリゴケ

ふもとの光前寺に、霊犬験早太郎の伝説がある。
静岡に遠征して、村人を困らせる怪物を退治したという英雄である。
 ※ 光前寺の案内 ⇒ http://www.kozenji.or.jp/contents/hayatarou.html 

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これは寺に祀られた霊犬早太郎の勇姿。


この光前寺にヒカリゴケが自生していた。
参道の両側に石垣が続き、そのところどころで見られる。

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暗い石垣の隙間の奥で、ほんのりと光るヒカリゴケ。
写真ではストロボで全体が明るくなってしまったが、実物はなかなか風情がある。
ヒカリゴケは、自身が発光するのではなく、レンズ状の細胞によって光が増幅されるそうだ。
もともと暗い場所でわずかな光でも光合成ができるようにレンズ状に進化したものらしい。



もう一つ余談

駒ヶ根の地名はは駒ヶ岳のふととということだと思うが、木曽駒ケ岳の反対側には甲斐駒ケ岳がある。この辺りではそれぞれ西駒、東駒と呼ぶらしい。
駒ヶ岳は全国各地にあるが、二つあるのはおそらくここだけだろう。

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これは明治亭という人気店のソースかつ丼。
すごいボリューム。

もともと駒ケ根や伊那などの伊那谷では「かつ丼」といえばこのソースかつ丼のこと。
とくに駒ケ根では、町をあげて名物にしようとしている。
 ※ 駒ケ根ソースかつ丼の公式サイト ⇒ http://www.komacci.or.jp/katsu/index.html

後日、駒ヶ根出身の同僚に聞いたところ、おすすめの店(S屋という)があるとか… 残念。いずれチャンスがあれば試してみたい。

ソースかつ丼は伊那谷だけでなく長野県内各地のほか山梨や群馬でも体験している。またネットで見ると福井でも盛り上がっているようだ。
卵とじかつ丼とソースかつ丼の住み分け分布を誰かがわかりやすく作ってくれないものだろうか。

2014年9月10日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2014-09-10 13:15 | 昆虫など | Comments(0)

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