自然観察大学ブログ

江戸川べりの観察-25 ブドウトリバ

このところ、早朝に江戸川べりで観察する機会が多い。

その中で、ヤブガラシにつくブドウトリバを見た。

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ブドウトリバはチョウ目トリバガ科で、鳥の羽のような蛾らしからぬ翅をもつ。(というより昆虫らしからぬ翅だ)

江戸川べりではヤブガラシでよく見かける。小さくて気づきにくいが、どこでも見られる虫だそうである。開張約15mmと小さいうえに 〝プ~ン〟 とヤブカのように飛ぶのでつい見過ごされがちなのだろう。

ヤブカの多いところにいるようなので、ヒトが近づかないということもあるかもしれない。

(私はこの写真を撮っている間に多数のヤブカの餌食にされている)

ブドウトリバは前に一度書かせていただいた()が、構造が面白いので再登場いただくことにした。


まずは翅。上の写真を拡大してみた。

d0163696_23295799.jpg
前翅は幅が狭いうえに深い切れ込みがある。傷ついた翅ではなくこれで正常な状態だ。全体にびっしりと細毛がついている。後翅はさらにすごくて、一本の軸に細毛がついた感じ。トリバガ科の名前のとおり、鳥の羽のようである。

こんな翅でよく飛べるものだと感心させられるが、アザミウマ類(総翅目)と同じように、細毛の列によって飛翔力を得ているのだろう。

カのような頼りない飛び方なのも納得できる。

もう一つ注目したいのは脚だ。

d0163696_23300680.jpg
後脚には大きなとげがある。写真ではちょっと見えにくいが、とげは中脚にもある。

このとげが邪魔なのか、写真のように前脚だけでとまるようである。ゆらゆら揺れて、とても撮りにくい。(ちなみに写真でぶら下がっているのはヤブガラシのつぼみ)

このとげは何かの役に立っているのだろうか。天敵に嫌われるとか、あるいは何かの擬態だろうか。

ご存知の方は、ぜひお教えいただきたい。

なお、幼虫はブドウ科植物の茎に食入するそうである。いずれ幼虫を探してみたい。

2014724日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2014-07-24 23:33 | 昆虫など | Comments(0)

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