自然観察大学ブログ

いにしえの雑草タビラコ

3月下旬に、飯島先生(自然観察大学講師)の農園にうかがった。

※ 飯島農園ブルーベリーヒル ⇒ http://blueberryhill.web.fc2.com/

自宅の目の前が田んぼ。

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左側が飯島先生の田んぼで、隣はよその農家。
比べてみて驚いた。
飯島先生の田んぼでは雑草が茂っているのに対し、右の田んぼはまったくない。
話によると、お隣はごく普通の除草剤を使用する稲作だそうだが、雑草はおろかコンバインで散らした稲わらに覆われて土面さえも見えない。
左の飯島農園の田んぼは、手取り除草のみ。今時めずらしい手植え&手刈りだそうだ。
どちらがよい田んぼなのか、立場や見方によって違ってくると思うが、こうもはっきりとした違いが出るとは驚きである。

耕起前の田んぼの代表といえば…

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タネツケバナ。
そしてスズメノカタビラ、スズメノテッポウなどにまじって、コオニタビラコがあった。
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コオニタビラコの旧名はホトケノザで、かつては春の七草のひとつとして食べられていたそうだ。
今はとんと見かけない貴重な雑草だが、昔はいたるところの田んぼで普通にあったのだろう。
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田平子の名前のとおり低い姿勢でロゼットが広がっている。
この田んぼでは、稲刈りあとの株間にコオニタビラコが点々と観察された。
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オニタビラコに比べると全体は小さく花茎は短いが、頭花はかなり大きい。
在来植物も帰化植物も同じ地球に生きる仲間であり、エコヒイキをしたくはないのだが、在来種には独特の品格があるように思えてしまう。
 …というのは私だけだろうか。

飯島先生ご夫妻がここで稲作をはじめて4年が経ったそうだが、昔ながらの稲作を続けると、チャンといにしえの雑草が戻ってくるということなのだろう。
このあと、水をひいて稲作がはじまると、どんな生物が観られるか… ぜひまたおじゃましたいものだ。

多様な生物をたのしめそうな田んぼではあるが、おそらく労働力は隣に比べるとけた違いだと思う。

2014年4月12日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2014-04-12 23:51 | 植物 | Comments(0)

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