自然観察大学ブログ

チガヤの狂い咲き

いつもふるい話でもうしわけないが、11月なかばの話。

道ばたでチガヤの開花を観た。

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簡易舗装のアスファルトのすき間に、列をなしていた。

本来なら4-5月頃のはずなのに…

狂い咲きというやつだ。

 

サクラが秋に咲くのを観るが、それと同じことなのかもしれない。

台風で葉が落ちたサクラは冬越しと勘違いし、花を咲かせてしまうのだそうだ。

このチガヤも、草刈りされたのを冬越しと思い込んで、再生して開花したということかもしれない。

 

穂を観てみよう。

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エンジ色の葯が目立つが、白い毛の奥のほうに見えるブラシ状のものは雌しべの柱頭だ。

チガヤは、雌性先熟だそうだが、これは雌性期を過ぎて雄しべが出ている。

 

雌しべだけの穂を探したのだが…

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出穂したばかりの穂で、すでに葯が出ている。

…ということは雌雄同時に熟していることになる。

狂い咲きのチガヤだからなのか? 

教科書どおりにはいかないのが、自然観察の面白いところだ。

 

 

植物の雌雄

雄雌異花や雌雄異株、雌性期と雄性期をずらしてみたり、植物の雌雄に注目してみるとなかなかおもしろい。

たとえばヘラオオバコの花もチガヤと同じ雌性先熟の両性花で、雌性期から雄性期を経て果実になる。

S子さんの報告 ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/19245742/

 

欄外オレンジ色部分の右下のほうの枠に『雌雄』と入力して検索すると、過去の記事がご覧いただける。ので、お時間のある時にバックナンバーを見ていただけるとありがたい。

 

 

余談ですが…

一年くらい前に発刊されたある図鑑に「オオバコに雄花と雌花がある」と記載されているのだが、これは明らかな誤りだ。

当時これに気づいたある専門の方が、誤った知識を広がってしまうのは困ると憤っておられた。

悩んだ末に 〝誤りはほおっておけない〟 と出版社へ手紙を送られたそうだが、ネット上では正誤表は見つからない。

 

20131226日、報告:自然観察大学 事務局O


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by sizenkansatu | 2013-12-26 07:36 | 植物 | Comments(0)

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