自然観察大学ブログ

江戸川べりの観察-21 アシナガバチの営巣2013

今年の夏、7月14日のことである。
d0163696_6591676.jpg
江戸川べりのヨモギの群落の中にアシナガバチの巣を見つけた。
すでに新成虫が誕生したのだろう、母子姉妹で巣の拡大に励んでいる。
この場所は人通りのない草むらなので駆除されることはなさそうだ。
よい機会なので、継続して観察させていただくことにした。

約一週間後の7月20日。
d0163696_659578.jpg
部屋数がだいぶ増えていた。
観た感じで2、3倍。わずかの間に見事に増築している。
d0163696_702758.jpg
中央の彼女は翅の先端がちぎれているので、もしかすると女王蜂かもしれない。
画面左上の2列目の部屋には卵がある。

7月28日。
d0163696_704969.jpg
さらに部屋が増えている。すべては順調なようだ。
しきりにこちらを警戒する働き蜂がいる。家族が増えて、役割分担がはっきりしてきたということだろうか。
d0163696_71135.jpg
いまさらだが、種名はフタモンアシナガバチ。腹部にある黄色い二つの斑点が目立つので、すぐにわかる。
田中義弘先生の『狩蜂生体図鑑』(名著! )を見ると、アシナガバチの仲間で巣穴が横向きになる角度で営巣するのはフタモンアシナガバチだけだそうだ。
d0163696_744159.jpg
部屋の奥には幼虫がいた。格別かわいい顔とは思えないが、働き蜂たちはこの妹たちのために懸命に働くのだ。

ところで、画面上方の部屋に観える液体はなんだろう。もしかして、幼虫が成虫に与えるという栄養液(VAAM)かもしれない。VAAMとは、あの高橋尚子がCM出演していたドリンクで、Vespa Amino Acid Mixture 、和訳するとスズメバチアミノ酸化合物の意味。スズメバチ・アシナガバチの成虫は、幼虫が出すこのVAAMが活力源なのだそうだ。
夏バテ気味の私も舐めて活力をいただきたかったが、刺されるのはイヤなのでまたの機会にした。

一週おいて8月10日。
d0163696_76452.jpg
白いふたのあるところが蛹。猛暑に負けず、順調なようだ。
姉蜂(母蜂?)が翅ばたいて風を送っている。
話には聞いていたが、眼にしたのははじめてだ。こんなことで涼しくなるとは思えないのだが、気は心ということか…

観察を続けたかったのだが、猛烈に暑い日で、残念ながら私のほうが暑さに参ってしまった。
姐御の涼風は私には効果がなく、危険を感じて早々に切り上げた。
それが大きなまちがいだったのだ…

以下次回に続く。

2013年10月14日、報告:自然観察大学 事務局O
[PR]



by sizenkansatu | 2013-10-14 07:06 | 昆虫など | Comments(0)

植物、虫、鳥など自然を楽しむ  ★写真の無断転載はお断りいたします★
by sizenkansatu
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

最新の記事

漆掻きを体験
at 2017-10-06 12:56
ラクウショウとメタセコイアを..
at 2017-08-30 17:09
マダニの観察
at 2017-08-22 19:24
エゴヒゲナガゾウムシの成虫が..
at 2017-07-21 20:21
メタセコイアの花から実
at 2017-05-24 21:16

最新のコメント

> チョコさん コメン..
by sizenkansatu at 12:44
こんな感じの本が欲しかっ..
by チョコ at 14:10
鈴木裕子さん、コメントあ..
by sizenkansatu at 15:19
日経新聞で冬の雑草の記事..
by 鈴木裕子 at 19:35
アレチヌスビトハギ 最悪..
by EVIS at 15:16

検索

タグ

ブログジャンル

画像一覧