自然観察大学ブログ

シミ -続・原始的昆虫-

前回のイシノミに続いて今回はシミ。
今はイシノミ目とシミ目に分かれたが、少し前までは同じ総尾目とされていたほどだから、イシノミに感じが似ている。どちらも原始的な昆虫の代表とされている。
d0163696_837987.jpg
シミを漢字で表すと 〝湿虫〟 で、よく目にする 〝紙魚〟 は中国名だそうである。
写真はおそらくヤマトシミではないかと思うが不明。変態しないので、幼虫か成虫かも不明。
自然観察大学事務局のW本くんが、外階段に落ちていた紙くずについていたものを採集してきてくれた。

<2014.4.23追記>
このシミは セスジシミ だそうです。ある確実な専門家筋からご指摘いただきました。

衛生害虫と衣食住の害虫』 (安富・梅谷、全農教) によると、代表的なシミはヤマトシミとセイヨウシミで、ヤマトシミは胸部が比較的長く腹部の2/3弱の長さだそうだ。(セイヨウシミは1/2強)
3本の長い尻尾(尾角と尾毛)があってイシノミに似ているが、こちらは全体に平べったい。
ちなみに、4本目の尻尾のような少し短めのものは産卵管で、これは雌だ。

次はシミの顔。
d0163696_8413142.jpg
複眼はまばらで、いかにも発展途上といった感じだ。イシノミとは全く異なる。
口器は甲殻類に近いそうだが、口もとはブラシのようなヒゲに隠されていて分からない。

『衛生害虫と衣食住の害虫』によると、シミは紙を食べるそうだが、深い孔をあけることはなく、表面だけをかじるらしい。古文書などを穴だらけにするのは、シミではなくてフルホンシバンムシという甲虫なのだそうだ。
シミは紙のほか衣類、小麦粉、パンも食べるという。そして驚くことに、絶食状態で1年以上も生存し続けるという。

写真のシミを提供してくれたのは事務局のW本くんだが、実はその前に事務局のSNさんもご自宅のシミを捕まえて持ってきてくれたのだった。
彼女の家にはダンボール箱に古い本がたくさんあって、どうやらシミは箱の中から日常的に湧いてくるらしいが、恐ろしくて箱を開けることはできないそうだ。
うぅ~む。開けてみたい!

2013年8月31日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2013-08-31 08:42 | 昆虫など | Comments(0)

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