自然観察大学ブログ

カメムシの夏-その2 カメムシのつま先

前回の口器( )に続いて、今回は脚の話。
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キバラヘリカメムシの成虫。暑さでバテバテのごようす。
この機会に、以前から気になっていたつま先を見せていただいた。
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爪に沿って、なにやら付属物がある。
褥盤(じょくばん、褥版とも)といって、カスミカメムシなどでは、種の同定の決め手になるグループもあるようだ。
カメムシの褥盤は小さくて観察しにくい。そのうえ内部に体液が充填されているらしく、標本ではしぼんでしまう。
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半球形の毬のようなものが、爪の付け根から出た柄の先についている。
なんて精密な!
平滑な面では、この褥盤が威力を発揮するのだろうか。
ガラス面のような場所にキバラヘリカメムシが遭遇するとは思えないが…

以前見たアカスジキンカメムシにも似たような褥盤があって、たしか球形だったように思う。
口器と同じように、褥盤にもいくつものタイプがあるのだろうか?
そしてそれらは生活パターンと関係があるのだろうか?
うぅ~む。また宿題が増えてしまった。


脚と生活

ほかの昆虫の脚も見てみよう。
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とげとげの跗節(ふせつ)に、長大な爪、立派な褥盤…
最強のプレデターともいわれるムシヒキアブの仲間の、アオメアブの脚だ。

※ 参考:
アオメアブのこと 
ムシヒキアブのこと 


次はこれ…
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跗節には肉球状の構造が並ぶ。
爪の間の巨大な肉球は、爪間盤(そうかんばん、爪間板とも)という。
正解はツチイナゴの前脚。
ジャンプするときに滑らないための肉球と考えられる。

昆虫の脚はくらしぶり密接に関係している。

2013年8月11日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2013-08-11 18:36 | 昆虫など | Comments(0)

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