自然観察大学ブログ

千葉ニュータウンでの観察-5 樹液に集まる昆虫

林縁のクヌギ。
みんなで仲良く食事中のところへ、派手な翅音とともにオオスズメバチが登場した。
少し離れたところに着地し、背後から近づく。
d0163696_19384978.jpg
先客たちに対して配慮もためらいもなく、ズンズン割り込む。
傍若無人な振る舞いに、カナブンたちはタジタジ。
d0163696_19391397.jpg
〝鳴く子と領主様とオオスズメバチにはかなわん〟と、みな隠れてしまった。
あとから来たヒカゲチョウの仲間も近づけない。

この時期(6月末)のオオスズメバチは女王の可能性が高い。
身体もかなり大きかったので、たぶん女王なのだろう。
スズメバチの仲間は、成虫で越冬した1頭の女王蜂から家族の一年がはじまり、新生の働き蜂が活動をはじめるのが6-7月だそうだ。

暴君という呼称を女王に対して使ってよいかどうかわからないが、このスズメバチの振る舞いは暴君そのものだった。先客を蹴散らすだけではなく、あとから飛来した他のスズメバチも大顎で威嚇して追い払ってしまう。
d0163696_1940232.jpg
こちらは アシナガヤセバエ。
手のつけられない暴君を遠巻きにして見ている。

しばらくして、満腹したのか暴君スズメバチがやっと飛び去った。
隠れていた民衆はすぐに集まってくる。
d0163696_194036100.jpg
カナブンとアシナガヤセバエ(画面中央下)だ。

近くで観たらこんなのもいた。
d0163696_1941288.jpg
ヨツボシオオキスイ。体長1cmほど。よく見ると美しい。

怪しい影が、サササッと登ってくる気配がした。
d0163696_19412421.jpg
モリチャバネゴキブリ!
チャバネゴキブリにそっくりだが、こちらは野外生活専門だ。

ここで注目したいのが、樹液である。
いつのまにか溢れんばかりになっている。
樹液の湧き出る量もすごいが、さっきまでそれを全部飲んでいたオオスズメバチもすごい!
さすが暴君!!

感心している場合ではない。今にも滴り落ちてしまいそうだ。
〝もったいないから舐めてみようか。どんな味か?〟
〝でもゴキブリのおすそ分けをいただくのは、人間の尊厳が…〟

などと考えていたら、背後からブーンというスズメバチの翅音が近づいてきた。
巣の近くでない限り、まず襲われることはないと聞いているが、やっぱり怖い。

勇気を奮って近寄って撮った。
d0163696_1942023.jpg
さっきのオオスズメバチと同じ個体かどうかはわからないが、かなり大きい。
あふれそうだった樹液を、あっという間に飲みつくしてしまった。

次回はアシナガヤセバエについてご報告させていただく。

2013年8月1日、報告:自然観察大学 事務局O
[PR]



by sizenkansatu | 2013-08-01 19:45 | 昆虫など | Comments(0)

植物、虫、鳥など自然を楽しむ  ★写真の無断転載はお断りいたします★
by sizenkansatu
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

最新の記事

漆掻きを体験
at 2017-10-06 12:56
ラクウショウとメタセコイアを..
at 2017-08-30 17:09
マダニの観察
at 2017-08-22 19:24
エゴヒゲナガゾウムシの成虫が..
at 2017-07-21 20:21
メタセコイアの花から実
at 2017-05-24 21:16

最新のコメント

> チョコさん コメン..
by sizenkansatu at 12:44
こんな感じの本が欲しかっ..
by チョコ at 14:10
鈴木裕子さん、コメントあ..
by sizenkansatu at 15:19
日経新聞で冬の雑草の記事..
by 鈴木裕子 at 19:35
アレチヌスビトハギ 最悪..
by EVIS at 15:16

検索

ブログジャンル

画像一覧