自然観察大学ブログ

ブラジルコミカンソウ -秋葉原で気ままに暮らす-

雄花と雌花

ブラジルコミカンソウは、花よりも果実が目立つ。
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名前の元になったコミカンソウと違って、こちらはあまりミカンの実には似ていないように思う。
コミカンソウに比較して花柄が長いので、別名ナガエコミカンソウあるいはナガエノコミカンソウとも言われる。
原産地はブラジルではなく、インド洋あたりだそうだ。
※ 日本帰化植物写真図鑑、清水矩宏ほか、全農教 

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果実と同時に開花しているのは雄花だ。もとの方にはつぼみが多数観られる。
先端はもう果実になっているのに、まだ開花が続くというのはどういうことなのだろう。

雌花の方が先熟するということなのか、と思ったのだが…
別の枝では雄雌が、同時に開花していた。
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星形の花が雌花で、真中のが雄花だ。
う~む。
このところS子さんが雌雄の開花順序について観察報告をしてくれているのだが、ブラジルコミカンソウはどうなっているのか? わからん。
雄だろうと雌だろうと、こだわらないおおらかな性格なのかもしれない。

それにしても、直径2㎜程度のちいさな花だが、こうして拡大するとなかなかのものだ。
(残念ながら柱頭にごみが付着)


木か草か

ブラジルコミカンソウには、もう一つ悩ましいことがある。
木本か草本かということだ。

ブラジルコミカンソウは事務所のある秋葉原かいわいでは、冬場でも遅くまで枯れずに残っている。
さすがに1~2月の厳冬期には枯れるのだが、春になると芽吹きがあるのだ。

これは4月はじめのようす。
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ビルの間の空き地の、舗装の隙間にならぶブラジルコミカンソウだ。
画面左の株に寄ってみると…
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木質化した去年の枝から芽が出ていた。
やっぱり木本だ。
前述の「日本帰化植物写真図鑑」で確認すると 〝低木または一年草本〟 とある。
在来のコミカンソウが草本だからといって、近似種のブラジルコミカンソウも草本とは限らないのである。
さらに、同書に掲載のキダチコミカンソウというのがあって、こちらは草本だそうである。名前は木立なのに…

木本だろうと草本だろうと、本人たちにしてみればたいした問題ではないのかもしれない。環境しだいで気ままに暮らしているのだろう。
ましてや、インド洋出身なのに 〝ブラジル〟 と呼ばれていることなんか、どうでもよいことだろう。
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6月。秋葉原の路地裏で、元気に育つブラジルコミカンソウであった。

2013年7月21日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2013-07-21 00:27 | 植物 | Comments(0)

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